Rocky Mountain Vertex RSL号で崖状急斜面を下りてみると…

今日は夕方から仕事の打ち合わせがあったので、出る直前に少しだけVertex RSL号で出ました。11km程度しか走っていないので、いつもとはコースが異なります。

以前子供たちとよく行ったS山(という名前が付いているようですが、ただの丘ですね)の滑りやすい急斜面を登ってみました。多少頑張って漕いでみても前輪がほとんど浮かずにあっさり登り切ることができるのはさすがです。ただ、湿り気味の粘土質な斜面なので、Vertex号の場合は「滑りそう」な不安がつきまといます。ここはRize号が一番安定している感じですね。

今日は久々に神社の裏の崖状の急斜面に回りました。途中にドロップがある一番きついところは最大斜度は50°を超えていて、他の「レーン」と比べると転倒率が高いため、そのとなりの斜面を下りてみることにしました。ここは最大斜度で40°程度ですかね。測ってみたことはないけど。

この斜面にも一番斜度が強い地点に数本の太い根っこと段差があり、まだ土は湿っています。ここを下りてみて初めて、これまでのバイクとVertex RSL号の違いが分かったような気がしました。

Prophet号やRize号はいくらXC的ポジションをとっても、AM系フルサス機です。多少スピードが乗っても130-140mm稼働するスイングアームが「スコーン」と動いて、後輪が根っこに引っかかったときの衝撃をスムースに吸収してくれるのです。しかし、HTのVertex RSL号はそうはいきませんでした。

同じHTでもChaseの場合は、サドルが低いので、膝の力を抜いてProphet号以上にきれいに下りられるのですが、RSL号はサドルが高く、両足を「水平」にしたときのサドルと下腹部の間でのクリアランスが小さいうえ、ヘッドが立っている(71°。Prophetで67.5°-69°)のでものすごく前のめりになったように感じられるのです。今までのバイクのような感覚で突っ込んでしまったために、根っこを超えるところで突き上げを膝で吸収しきれず、「やべっ。前転するんじゃないか」と思っちゃいました。結果、途中からブレーキをかけ過ぎて最後のところまで不安定なままでしたね。傷つけた路面をしっかり修復しなければいけませんでした。

現在、Vertex RSL号のハンドル幅が630mmのライザーバーですが、これが580mmのフラットバーだったらもっと前傾しちゃって、乗車途中で泣き出してしまったことでしょう…。

私の場合MTBで本格的に遊ぶときには、DH常設コースに駆り出すことが多かったため、急斜面や荒れた斜面はノーブレーキで一気に下りるイメージがありました。

しかし、クロスカントリーレースを収録した動画やDVDを見ると、急な斜面や荒れた斜面ではかなり強くブレーキをかけながらバイクをコントロールしつつ下りるシーンが見られます。初めてこの下り方を見たときには多少違和感があったのですが、今日Vertex RSL号で下りてみて、XCバイクだとそうすることすら難しいんだということが改めて分かった次第です。

昨年の野沢温泉ダウンヒルマラソンで、辻浦圭一選手がリアルクロカンな装備で駆け下り、3位に入られていました。昨年は後半、斜度40°の急斜面がいくつも続く泣きそうなコースだったのですが、超絶テクニックで駆け抜けられたのでしょう。トップ選手のポテンシャルはどんなにすごいのかと思ってしまいました。

今、辻浦選手のサイトを見てみたら、最近のレースでちょうど急斜面ドロップを下りる瞬間の写真が掲載されていました(2009/10/20更新分)。

http://www.tsujiurakeiichi.jp/

バイクが45°くらいに傾いていますよ…。すごい。

私は始めたばかりでまだまだですけど、頑張って練習することにします。

ちょっと凹んで帰ってきて、あとは街乗りですね。Rize号で出発です。往復22km程度なので、今日のトータル走行距離は33kmくらいか?

VAAM + Cannondale Rize号

VAAM + Cannondale Rize号

やっぱり、iPhoneのカメラ、右半分のフォーカスが甘くなっているようだ…。素子かレンズがずれているのでしょうかね?

しかし、Rize号に乗るとこれはまたラクなことで…。しかも前に書いたように、こんな太いタイヤなのに舗装路との相性がかなりいい感じですよ。中央にとがったノブがまとまって配列されているからかもしれません。それでも、やっぱりもっと細いタイヤに変えよう。

たぶん、Vertex号に乗った後にRize号が「ラク」に感じられる理由のひとつとして、Vertex号でウォームアップが済んでいるから、という要素があるかもしれませんね。

Cannondale Rize号

Cannondale Rize号

デザイン的にはProphet号のほうが好きかな、と思っているんですけど、こうやってみるとRize号もかっこいいなあ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。HTバイクとは、ハード・トレーニング・バイクという事ですね…(笑。
    徐々に馴染まれているようですね。確かに、サス付きは楽です。
    icofit さんほど激しいダート道ではありませんが、近所の公園でもやはりRizeの方がラクチンです。
    あまりコイツに慣れてしまうと、あとが怖いような・・(爆。

    さて、おすすめの辻浦選手のサイト、見てみました。いゃ〜さすがはプロ! です。
    超絶的な角度ですよ・・・土手の上から自分も何度か転んでいますから、もぅ坂下りはこりごりなんだけど…。
    (昔、TREKやKLEIN号でえらい目に遭いました・・・もぅしません…)

    そういえば、最初期のMTBで通勤途中にジャック・ナイフの練習していきなり“前転宙返り”したり、
    友人と山道を走っていたら、イノシシと間違われて“撃たれそうに”なったり・・・。
    いゃあ、けっこうバカな事やっていましたねぇ・・・あはは。(滝汗)

    そうそう、携帯カメラですが・・・おっしゃる通り、右半分のピントがボケていますね。
    組付け時の部品ずれか、もしくは仕様? かなぁ・・・? レンズも小さいですから、仕方ないのか・・。

    ただ、私の知り合いで“携帯のみでの日常写真”を、日々アップされていた人が居ますが、
    かなりキレイに撮れていましたよ。もしかしたら、不良品で対処してもらえるかもしれませんね。

    仮に、これが一眼レフだったら 『もぅおまえ(メーカー)は死んでいる…』でネット上で広がって、
    あっという間に獄死ですね(笑。

  • sadaさん。こんにちは。

    > 近所の公園でもやはりRizeの方がラクチン
    やっぱりそうなんですね。私も…。
    タイヤを変える前は本当にもっとラクチンだったので、Rize号に関しては私もセミスリ狙おうかと思います。

    > 超絶的な角度ですよ
    すんごいですよね〜。今日は私はたぶんこれ以上の角度になりましたけど(泣。
    詳しくはあとで書きます…。

    > 土手の上から自分も何度か転んで
    > 前転宙返り
    > 撃たれそうに
    いやはや(^_^;) やんちゃすぎますよ。それは…。
    実は上の2つは私も今日やっちゃいましたがね(笑
    意識してではない、予期せぬジャックナイフでしたけども(^_^;)

    > 不良品で対処してもらえるかも
    iPhoneをポケットに入れたまま何回も転倒しているので、なんか言われそうな気がします。
    「強い衝撃を受けた形跡がありますよ」とか…(泣
    この機会に3GSにこっそり変えるとかも考えましたが、あと1年待ちたい気もしますね。

目次