【現役】SCOTT SOLACE 30 (2015)

NeilPride Zephyr は非常にいいバイクでした。エンデュランス系のジオメトリを持ったバイクとしては初めて所有したロードバイクでしたが、乗っていてなぜか「腰が詰まったような」感じがありました。おそらくサイズとポジションが合っていなかったと思いますが、いろいろ工夫してもしっくりと行きませんでした。

そんな中、ライド仲間さんから情報をいただき、行きつけの中古ショップに私が前から目を付けていたバイクが入荷したという連絡をいただきました。

Shimano仕様 + ステム、サドル、ホイール入れ替え

Shimano仕様 + ステム、サドル、ホイール入れ替え

SCOTT SOLACE 30 2015年モデルです。これまで、私が乗ってきたバイクのフレームサイズは、520-530ほど。私は同じSCOTTのバイクである、CR1 Team Compact(2008)ADDICT R3(2009)を所有したことがあり、いずれも52(S)サイズでした。それに対し、このバイクは54(M)サイズ。今までより大きいサイズではありますが、スコットの公式サイトで、私の身長、腕の長さ、股下を設定してみるとジャストサイズのようです。また、NeilPride Zephyr が少し小さく感じたこともありましたし、54-55サイズは知り合いのバイクを何度も試乗していて、短距離ながらむしろ乗りやすい気がしていました。特に、このSOLACEはエンデュランスジオメトリなので、ヘッドチューブも長く、ハンドル位置が高めになります。

それに、完成車の状態で税込、防犯登録料込みで65,000円ということで、乗り換えを決めました。2020/11/24のことです。

乗って帰る際は、ステムが110mm、シマノコンポということで、なかなか慣れずに違和感しかありませんでした。特にサイズが大きいので、NeilPride Zephyr のようなサドルとハンドルの落差もつけられません。

こぎ出しもかなりもっさりした感じもあって、NeilPride Zephyr のままでよかったんじゃないか…という思いも若干はありましたが…。ステムを90mmにして位置を下げ、サドルとホイールを交換すると、非常に乗りやすくなりました。それに、同じエンデュランス系でも、NeilPride Zephyrよりずっと乗り心地がよく、特に大きな地形の変化が来たときに差が出ます。

まず、腰が痛くならない。トップチューブの長さが長く、私のカラダの使い方に合っている感じです。さらに、ヘッドチューブが極端に長いことで、ハンドル位置をそんなに下げられません。SOLACEによって、私もようやく「上半身が起きるエンデュランスポジション」を取れるようになったのかも。

私は2017年の暮れくらいから、友人に勧められてStravaで乗車記録を取っているのですけど、NeilPride Zephyr では、ADDICT R3で作ったパーソナルレコードをかなり更新しました。NeilPride Zephyr は実はすごいバイクだったんだな、と実感したと同時に、よりエンデュランス色が濃い感じのSOLACEでは、これからパーソナルレコードを更新していくのも難しいだろうと思っていました。年齢も年齢ですしね(記事作成時54歳)。なのに、SOLACEはさらに、過去にないペースでこれらのレコードを次々と更新していったのです。このバイク、もっさりしているように見えて、実はとてもスピードが出ているようなのです。

さらに、カンパパーツに入れ替えることによって、当初感じていたもっさり感はほとんど解消され、さらに戦闘力が上がりました。さほど意識していなくても勝手にパーソナルレコードが多々更新される、という状況も経験したのです。ADDICT R3NeilPride Zephyrで上げたレコードや、SOLACEの初期状態で更新されたレコードはほとんど残っていないのではないかと思います。

SCOTT ADDICT R3

SCOTT ADDICT R3

SCOTT SOLACE 30

SCOTT SOLACE 30

レーシングモデルのADDICT R3とはかなり異なるジオメトリであることが見て取れます。ハンドル位置を一番下まで下げても、ADDICT R3と同じ落差にするのは難しそうですね。でも、私にとって、間違いなく楽で速い。

ADDICT R3は一度目の乗車で衝撃を受け、以後お気に入りのバイクとなったのでしたが、SOLACE 30は「すごい」と思えるまで少し時間がかかりました。でも、今まで乗ってきた中で間違いなく一番すごいロードバイクが、このSOLACEであることは間違いありません。