a.b.c cup Vol.27

a.b.c cup 2005-02-27

朝、起きてみると昨日よりのどが痛くなっていて、体調が悪い感じだ。
出場するか取りやめるか迷ったが、会場で返金もあるようなので、行けるところまで行ってみようと考えた。
まず、Jekyllで新宿まで行った。新宿駅周辺に到着後、地下に自転車を下ろし、逆さまにして分解を始めていると、すぐに警察官がやってきた。
「何してるんですか? 」
「ごらんの通り、自転車を分解して袋に入れているところですよ。このままJRに乗る予定です。」
「念のためお伝えしておきますが、地下通路は自転車通行禁止です。とりあえず走行はしていないようなので問題はありませんが…。どこに行かれます?」
「海浜幕張のほうまでですよ」
このやりとりで警察官には納得してもらって、私は続きを始めた。
購入して初めての輪行袋に入れるので、なかなかうまくいかない。
すると、今度は「地下通路は自転車走行禁止です。ルールを守り、…」というような女性のアナウンスが。きっと私のことを指摘していると思うのだが、私は走行はしていないので的はずれだ。
すると、今度は年配の警備員が2名やってきた。
「自転車は通行禁止ですよ。」
「通行してませんよ。電車に乗せるため分解しているわけです。」
「走行していなくても持ち込みも禁止です。」
「お巡りさんはそうはいいませんでしたよ?」
「それはお巡りさんの認識不足です。」
「では、自転車をこの状態で地上に上げろということでしょうか?」
「包んでからでいいですが、速やかに地上に出てください。」
「私は(地下から)JRに乗りたいのですが。」
「とりあえず、地上に出てください。」
ルールだと言われると返す言葉がないので、MTBを包んで地上に出る。これらのやりとりもあって、思ったよりも時間をとってしまった。
しかし、冷静に考えたら、新宿駅西口は地上から乗ることはできない。
しかたがないので、もっと改札に近い階段から改めて地下に下り、JRの係員に切符にスタンプを押してもらい、改札を通る。JRの方は輪行を理解されているようで、全く普通に対応してくださった。
それにしても、レース前にバイクを担ぐのはつらい。ロードバイクは担いだことはあるが、私のMTB、Jekyllはズシンと肩にくる。また大きいので、階段などにぶつけないようにするのが大変だ。
その後総武線に乗ったが、非常にすいていたので助かった。西船橋で乗り換えだが、新宿から20駅も進まなければならない。レースのエントリー時間がだんだん迫ってくる。
西船橋で乗り換えて海浜幕張までが、一駅一駅がまた長い。結局、駅に到着したのはエントリーが開始される9:30のことだった。
そこからあわててMTBを組み立て、会場となる幕張海浜公園に向かう。
しかし、問題があった。幕張海浜公園は非常に広く、どこが会場なのか分からない。千葉マリンスタジアムの周りであることは覚えていたので、その編をうろうろしたが見つからない。結局、公園の駐車場の係員に聞いて、スタジアムの全く反対側までいかなければならなかった。10:00過ぎに到着したときにはメータが10kmを差していたので、新宿までの5kmをのぞき、5kmも幕張で迷っていたことになるだろうか。
すぐにエントリーを済ませ、試走をした。輪行と迷走でかなり疲れてはいたものの、走れそうである。

a.b.c cup 2005-02-27

a.b.c cup 2005-02-27

試走で2週走ったら、もうすぐにスタートである。リスト上はソロ92名、ペア9チーム、計101人がスタートする形になるが、私はエントリーナンバー103で、ほぼ最後尾からのスタートとなった。
あっという間にスタートのホイッスルがなり、私は抑え気味にスタートした。1周目の上り坂に入ったとき、「ちょっと足が重いな」と思った。前回はこの坂を信じられないくらいすいすい登れたのだ。今回はちょっともたつく感じがした。
芝生のピットエリアを通過するときは、前回同様、タイヤの回転が重い感じがする。後輪のディスクブレーキが常に擦れている音がするので、その影響もあるのかもしれない。今回はペアのHさんもいないので、そのまま走るしかない。

a.b.c cup 2005-02-27

a.b.c cup 2005-02-27

1 周目は、順位をカウントするために細くなっている道のところが大渋滞していて、ずっと止まったままになってしまった。前回ここがぬかるんでみんなこけていたのだが、この部分に関しては今日はコンディションが良かった。若干滑るポイントはあったものの、前回よりはかなり路面のコンディションは良いと思われた。
しかし、やはり私のコンディションは良くなかった。2周目に入ると、非常に足が重くなってしまったのだ。前回はここでかなりダッシュしたのに、今回はもうすでにここで足がない感じである。そこからはもう地獄。どんどん足に鉛がついたような状態になり、すぐに周回遅れになってしまう。私が時速 20km強で走っているとき、トップの人たちはおそらく時速30kmのスピードで抜いていった。信じられないスピードと体力である。年齢も私と変わらない人たちなのに。4-5回抜かされているので、それだけ周回遅れになっている、ということだ。
私は同じレベルの人たちと抜いたり抜かされたりしていたので、おそらく前回と同程度の順位のところに固定されているのではないかと思っていた。
私たちのチーム名と紹介のアナウンスがあったとき、ちょうど私はスタート地点のあたりを通過していた。「今回2回目の出場。ペアで10位以内が目標」とのことだった。Hさんはそんな目標を立てていたのか。アナウンスが続く。「今回、9チームなので、10位以内は確定ですね。よかった」みたいな。
残り8分のアナウンスがあったところで、「1周4分で行けば、もしかしたらあと3周できるかも」と考え、鉛の足にむち打ち、私の中ではかなり飛ばした。しかし、こういうときに限ってうまくいかないもの。なかなか抜きどころが見つからないのだ。その次の周回に入るときはもう残り4分を切っていて、かなり厳しくなっていた。
それでも望みをつなぎ、できる限りのスピードを出したが、もう少しというところでカウントダウンが始まる。結局、順位決めの細い道のところでタイムアップになってしまった。あと20秒前に出ていたら前回と同じ16周だったのだが、今回は15周に終わってしまった。まあ、これが現在の私の能力ということなのだろう。

※よく調べてみると、前回も15周だった。今回はもうすぐ16周、というところまでいっていたので、前回よりは全体的に速いペースだったということになるだろう。

とにかくきつかった。ゼッケンと参加賞を交換し、少し休んで順位を確認しにいく。
ペア部門は9チーム中8位だった。とりあえず、10位以内で、Hさんの目標は達成することができた。総合順位は9x名中74位。前回より参加人数が多かったので、ほぼ同じくらいの成績か。

さて、帰りだ。私は走ったばかりのMTBをチェックした。すると、車体に小傷ができている。これはどうも、輪行によって起こったものらしい。あわてて袋に入れたし、金属同士が接する部分にあえて緩衝材を入れるようなことをしていなかったからか。
こんなこともあるし、新宿駅の苦い体験もあったので、何を思ったか、私は杉並まで自走して帰ることにした。
葛西くらいまでは、ずっと自転車が走れる道がつながっていて、とてもわかりやすかった。時々、ロードバイクに乗っている人も見かける。こんないいコースがあるんだったら、千葉県に住んでいる人はきっと自転車競技をやらせたら、強いだろうな、と勝手に思った。

レースでかなり足に来ていたので、この自走もつらかった。なにより、新宿に入ってから道が分からないのが困る。適当に走って、永代通りを見つけることができ、そこから大手町、内堀通り、靖国通りと走って、自宅へ。約48kmの道のりだった。3時間少し乗っていたかな。行き、試走、レースで30km走っているので、本日の総走行距離は78kmとなった。私の最高記録だと思う。

しかし、今日のこの乗り方はちょっと無茶だったと思う。帰り着いたら、首は痛いし、おしりは痛いし、足は力が残っていないし、疲労が激しいし…。あれ、微熱も出てきた。のども痛いし、鼻も出る。今日は早めに休むことにしよう。

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