親指シフトキーボードメンテナンス

汚れた親指シフトキーボード

今日の東京都は荒れた天気模様だった。昨日せっかく再開したランニングだったが、今日は無理に外に出ないことを決めた。

その分時間ができたので、前からやろうと思っていたキーボードの掃除を。昨日、”H”キーの反応が鈍くなり、キートップを外してみるとギアリンク部分にかなりホコリが溜まっていることを確認した。おそらくは、他のキーも同じような状況だろう。

ということでまずは引き抜き工具を使って、一つずつキートップを外していくことに。

かなり汚い

それはそれは、かなり汚い状況で。ブロアーは良く吹いていたと思うのだが、このキーボードは自宅でも、他のオフィスでも長く使い続けたものなので、思った以上に綿埃髪の毛が紛れ込んでいる…。

頑張って全部外したが、汚い

頑張ってキートップを全部外してみたが、相当汚い…。ギアリンクに大量の綿埃が詰まったことでラバードームがキースイッチを押しきれなくなっていたのではないか。

当初はギアリンク周りとキートップを掃除して、元に戻そうと思っていたのだが、部品取り用に残しておいた、比較的状態のいい故障品があるのを思い出し、計画を変更。

故障品

この故障品一番最初に買ったThumb Touchで、使用後1年も経たないうちに特定のキーのみ入力することが出来なくなってしまったのだ。すぐに修理に出せば良かったものを、直ちに使えないと困る事情から、新しいThumb Touchを購入したのだ。そのまま修理に出し忘れたことは、Thumb Touchが製造中止になってしまった今、本当に悔やまれる。

今回ゴミ掃除が必要になっている個体は、慌てて購入した2つめのThumb Touchである。

部品取り用の初代Thumb Touchは、長く使わずに故障したため、各部品の状態はかなりよかったはずだ。ということで、キートップも含め、キースイッチ以外の部品を現役Thumb Touchと故障品Thumb Touchで交換することにした。

分解

このため、キーボードボディも分解。そして、故障品も分解して、そちらのキートップも再び外すことに。

予想通り故障品の部品は概ねきれいだったので、今度はキースイッチの表面を基板から剥がして交換出来ないか…とも考えた。残念ながら、両者は分解してしまうと不可逆になる構造になっていたため、諦めた。結果、基板とキースイッチ以外を初代のものに交換することになった。

初代のキー
業務用無水エタノール

初代の故障品キートップを業務用エタノールで洗浄し、ひとつひとつ装着していった。そして。

今回メンテナンス対象にしたThumb Touchは黄ばみも目立たなくなって大変きれいになった。

私が使用しているThumb Touchのリビジョンは、初代と2台目がREV02A、受注作業に使っている3台目のThumb TouchはREV03Aだ。親指シフトキーボード製造打ち切りが発表されてから慌てて入手した中古のThumb Touchと、年末に駆け込みで買った新品のThumb TouchもREV03Aのはずである。

非常に快適に

今回のメンテナンスの結果、REV02AのThumb Touchは大変快適に入力を行えるようになった。昨日まで、キーを叩いてもパタパタ音がしなかったのは、ギアリンクに綿埃が詰まってクッションのようになっていたのだろう。今は小気味いい音が響いている。

新品1台も含め、なんとか4台のThumb Touchを確保できている。今回のように多少性能が落ちても、細かなメンテナンスを行うことで延命も可能のようで、少し期待が持てるかな、と思った。

ただ、この2台目は、前回のメンテナンスで左親指シフトキーの金属アームをマウントする部分の樹脂が一部欠けてしまっている。キートップ引き抜き工具を使わず、出先のオフィスで作業をしたのが大きな原因のひとつだろう。実際の入力には影響しないのでそのまま使い続けていられるが、メンテナンスにはこのようなリスクがあることも理解しておかねばならない。

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