さて、ここからはiMacG5に変えての記事作成です。
実は親指シフトキーボード搭載のFMV-830MG/Sを購入にいく直前、自宅にMac OS X 10.4 (Tiger)が届いていました。すぐにでもインストールしたい気持ちを抑えて出かけたのですが、表参道のアクセスさんから帰ってくるなり、 830MG/Sを設定しながらTigerのインストールを並行して行ったのです。
インストールはすべてお任せで非常にかんたんでした。さすがはMacというところでしょうか?
見た目はあまり変わらず、最初にPantherを入手したときのような新鮮さと驚きはありませんでした。まあ、本日はFMV-830MG/Sというあまりにもインパクトの強い大物が参入してきましたので、しかたがないといえるでしょう。
【アップデータの適用】
とりあえずATOK 17 for Mac OS XのTiger対応版が出ていたのでこれを導入します。さらに、Tech Tool Proというユーティリティも最新にしてみました。
【AirMac Extreme Base Stationの導入】
さらに、FMV-830MG/Sのほうで無線LANを使ってみたかったこともあり、AirMac Extreme Base Stationを現在まで使ってきたルータに置き換えてみました。Base Stationの設定は、なにもしなくてもすぐに以前のルータと置き換わってくれるような状況で、最初は拍子抜けしました。とりあえず、一番負荷の大きい iMacG5には有線での接続をすることにしました。
その後、RBBというサイトで、パフォーマンスを測定してみました。AirMac Extreme Base Stationを介さなければ70Mbpsを超えるスピードなのに、AirMac Extreme Base Stationをかませたとたんに14Mbpsとか、最大でも30Mbpsに落ちてしまいます。以前使っていた他社のルータは40Mbps以上のスピードをコンスタントに出していましたので、転送スピードに関してはAirMac Extremeは少々難があるように思われました。
ただ、Safariでのページの切り替えなどのレスポンスは以前より早くなったような気がします。これは、AirMacの影響なのか、Safariが新しくなったことによるものかは分かりません。
しかし、無線LANは初めてで、どのようにしたらWindowsから利用できるようになるのか、さっぱり分からずかなり苦戦しました。MacやPCがかんたんになった、といってもこんなレベルなんでしょうか…。
セキュリティ設定を「なし」にしたら、ようやくWindows側からも見られるようになりましたが、これではいけません。結局、AirMac Extreme関連のヘルプやマニュアルでは分からず、インターネットで検索して、いろいろなユーザの設定法を参照しました。その結果、新しい自宅の無線 LANネットワークにセキュリティを施すことができたのですが…。ネットワークを検出しようとすると、なんか別のネットワークが見つかってしまいます。どうも、同じマンションで無線LANを利用している人がいるようですね。default、という名前をそのまま使っている感じですが、セキュリティは大丈夫なんでしょうか?
【mailが良くなった!】
ICOの秘密では以前から書いてきたことですが、Mac OS X付属のmailは非常にパフォーマンスが悪くて困っていました。私は毎日、ICOのアクセスログを送信してもらっているのですが、500kb程度のテキストだったりするので、以前のmailは1メッセージを開くのに数十秒かかるような状況だったのです。そこで二度ほど、Microsoft Entourageへの乗り換えを試みたりしたんですが、もっと遅くて…。
それが、今回mailを起動してみると、なにやら以前のmail boxから新しい形式に変換している様子。これはかなり期待できそうです。そこで、Webサーバのアクセスログを開いてみると、すごく早いではないですか? Windowsで使っていた鶴亀メールほどではないですが、以前とは全く別物になっていて、これでようやく不満がなくなりました。
そして、mailの中身の検索。この処理の速さには正直驚きました。検索ではWindows用鶴亀メールを大きくしのいでいると思います。
【日本語入力が速い!】
もう一つ、以前から不満があったのが日本語の入力の遅さ。せっかく親指シフトキーボードを利用しているというのに、Windows機と比べてレスポンスが今ひとつ(ワンテンポ遅れるような感じ)の感がありました。
しかし、ATOK 17 for Mac OS Xの最新版とTigerを組み合わせてみると、先ほどそのパフォーマンスに感心したFMV-830MG/Sと遜色がありません。iMac G5のCPU(PowerPC G5 1.8GHz)のほうがFMV-830MG(Celeron M 1.5GHz) よりクロック周波数が若干高いのですが、以前のMacはクロック周波数の割に体感速度が遅い、というイメージがありました。全体的にアプリケーションを使ってみると、830MG/Sのほうがキビキビしている印象を受けるのですが、Tigerのパフォーマンスも悪くないです。
特にSafariに関しては、その入力速度が大きく改善されました。以前は、特にアニメーションGIFをたくさん表示しているような画面でHTMLのフォームに入力するとき、日本語の入力が極端に遅くなっていたのです。特にATOKがひどかったのですが、ことえりでも若干遅くなる傾向がありました。このため、別のWebブラウザであるFirefoxをインストールして、このBlogを入力するときはそちらを使うようにしていたのですが、本日何気なくSafariで入力してみたら、ものすごく速い! Firefoxを使う理由が全くなくなってしまったのでした。
【SafariのRSS対応】
私はまだこのあたりに疎くて、「すごい」というほどの利便性は感じていないのですが、RSS配信されたコンテンツをいくつか見てみました。アサヒコムの情報などもありましたが、やはり私としては慣れているYahoo! Newsのほうを見てしまうでしょうね。
【速すぎるSpotlight】
インストール直後、インデックス作成を行っていたので放置しておきましたが、先ほど見たらそれも終わっていました。実はWindowsでも古くからこの機能は搭載されているのですが、このインデックス作成に時間がかかってしまい、いつもあきらめるのが普通でした。どうも、Tigarのインデックス作成は効率が良さそうですね。
そこで、「詠春拳」とか「ブルース・リー」とか、検索してみたのですが、かなりのスピードで情報が検索されました。今、 830MG/Sでもためしてみましたが、まだ情報がほとんど入っていないにも関わらず何倍も時間がかかります。まだ、インデックスを作っていないからだと思いますが、以前これを作ろうとして調子が悪くなったことがあり、改めてインデックスをつくる勇気がありません。やはり、Spotlightのように速くなってくれるのでしょうか?
【Macrowp_のWeb制作ソフト】
Macrowp_のソフトはWindowsで古いバージョンを使っていたころにもかなり不安定だと思っていましたが、Mac OS Xで使うとより不安定でした。特に、Macrowp_ Dreamweaver 2004 MXはある決まった動作をすると必ず不正終了することも分かっていて、Macrowp_へのアンケートに書いたこともあります。
しかし、 Tiger + ATOK 17 for Mac OS X最新版 + Macrowp_ Dreamweaver 2004 MXでためしたところ、上記のアプリケーションエラーは出なくなっていることが分かりました。また、Safariではないですが、日本語の入力も相応に速くなっており、快適になっています。Macrowp_ Contribute 3も若干ながら動作速度が改善されたような気がします。
こういうソフトウエアとの相性において、やはりOS側に改善すべき点がかなり残っていた、ということでしょうか?
それにしても、比較的使うことが多いと思われるソフトウエアが安定していることは大変喜ばしいことですね。
【Dashboard】
じゃまなのか、役立つのか…。
デフォルトで登場した計算機、カレンダ、時計はそれなりに利用価値があると思うものの、わざわざF12を押したり、Dockのアイコンをクリックして表示するかな? なんて思っていました。
しかし、翻訳などのウィジェットは結構使えそうな気がします。ちょっとした計算も「アプリケーション」の計算機を使うより気軽に使えるかもしれない。
【まとめ】
今日は、FMV-830MG/Sの印象が強すぎて、そちらに夢中になり、あまりTigerをいじり倒すことができなかったのですが、少なくとも日本語の入力の高速化は私にとってかなりの福音となりました。これだけでTigerにアップグレードした価値があると思っています。
今回ファミリーパックを購入したので、妻の古いiBookにもインストールしてみようと考えています。