さすがはサニー千葉

SONNY CHIBA

今日行くと混むことは分かっています。なんといっても千葉ちゃん、世界のサニー千葉先生がゲストなのですから。でも、とりあえず行ってみて、立ち見になるようだったら帰ろう…。

ということで、Young Bruce Lee(邦題 ブルース・リー マイブラザー)を上映中の新宿武蔵野館に向かいました。

Young Bruce Lee [Blu-ray] [Import]

Young Bruce Lee [Blu-ray] [Import]

私は2011年にこのBlu-rayを購入済みですが、前回の「I Am Bruce Lee アイアム・ブルース・リー」同様、他のファンのみなさんと楽しい時間を共有することこそ重要です。

私は開演1時間ほど前にチケットを購入したのですが、整理券番号は53。近所の量販店で少しだけ時間つぶししたあと、今日はブルース・リー・ミュージアムを一通り楽しみました。会場にはプレスの方がたくさん来られていて、すでにあちこちで記事になっています。さらに、日本最大手の(?)テレビ局のカメラも入っていたので、そのうち放送されることでしょう。

フィギュア

フィギュア

ポスター・チラシ

ポスター・チラシ

木人椿

木人椿

木人椿は2010年の燃えよドラゴンの公開時にも置いてあったもので、今回はぜひ叩いてみたかったのですが、近くで見てみると本物とずいぶん作りが違いました。なのでこれを練習に使うのには結構厳しい感じです。

まあ、雰囲気は出ていますよね。

最初のインストラクターに認定したテイキー木村氏への手紙のコピー

最初のインストラクターに認定したテイキー木村氏への手紙のコピー

ほかにもいろいろ展示されていました

ほかにもいろいろ展示されていました

あと、売店にはVHS版の映画が1本100円とかで売られていました。私は死亡遊戯タイプの黄色いヌンチャクを入手。1,000円なり。

パンフレット + ヌンチャク

パンフレット + ヌンチャク

ヌンチャクは回してみましたが、軽すぎて風の抵抗を受け、スピードが出ません。ブルース・リーが本番で使っていたヌンチャクもこれと同じような、軽量素材にビニールを貼ったような作りだったのですが、この重さのものをあのスピードで回していたとしたら、すごいと思います。そういえば、NG集を見るとブルース・リーもこのヌンチャクに関してはかなり手を滑らせていましたね。

そして、整理券順に案内されますが、前回のI Am Bruce Leeより広い会場で、スクリーンも若干大きめです。

館内では、テレビカメラやビデオカメラがスタンバイされています。今回、千葉さんがゲストということで、これだけのプレスを集めたのでしょうね。さすがは世界のサニー千葉だと思いました。世界的に知名度が高い日本人俳優の一人だと思います。

トークショー開始直前、係の方から、最初にゲストに関する説明がありましたが、千葉さんのご厚意で、「一般の方の撮影もOK」とのこと。このことが伝えられた瞬間、会場は一気に湧きました。普通は一般はNGですからね。

そして、いよいよ千葉真一(和千永倫道)さんの登場。会場はフラッシュが焚かれ、一気にヒートアップしました。ひと目見た瞬間に驚いたのが、千葉さんの外見です。もう74歳になられているので、かなりお年を召したイメージを頭の中に描いていたのですが、信じられない若さを保っておられました。

プロが撮った写真はこの編にありますので、ぜひご覧になってください。

http://eiga.com/news/20130717/16/2/

またすでにいくつも記事が出ています。

http://www.cinematoday.jp/page/N0054812

http://eiga.com/news/20130717/16/

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130717-00000016-eiga-movi

千葉さんと一緒に写っておいでのリー先生はライフマスクか何かで作ったお面でもかぶっているのでしょうか? 少々不気味でした(苦笑。

しかし、残念。こんなことなら、一眼レフでも用意しておけば良かった。今回は残念ですが、iPhone5を使っての撮影です。

ちょっと遠いんですよ…

ちょっと遠いんですよ…

デジタルズームで寄せるしか…

デジタルズームで寄せるしか…

ビデオも撮ったので一生の記念にします

ビデオも撮ったので一生の記念にします

インタビューの内容は、紹介したサイトに掲載されていますが、千葉さんのブルース・リーに対する感想は過去の雑誌くらいでしか読んだことがなく、ブルース・リーの死後40年を経過した今、千葉さんがブルース・リーに対してどのような評価を下されるのかが楽しみでした。

ご自身との比較として、「自分は空手はちょっとやっただけ」「ブルース・リーは本格的に修行していたのが分かる。武術家としても本物」「本物の武道の実力と俳優としての演技力を持っていた」「ブルース・リーは、相手の小さな動きも見逃さない。攻撃しようと思ったら先に出てこられている。筋肉の動きも検知している」「私たちから見たら、ブルース・リーの技は神業と言っても良かった。衝撃を受けた。」というようなことをおっしゃっていました。

ただ、「自分は空手はちょっと」というのは謙遜だと思います。私は「わがカラテ日々研鑽 (1980年)」という、かの大山倍達先生の書籍の中で、千葉さんがハワイでフルコンタクトカラテの試合に出場している写真を見たことがあります。大山先生の話では、そこで千葉さんは勝ったとのこと。ちょっとやっただけでは、無理な話です。

カラテ映画の話に及んだとき、千葉さんもつい立ち上がって突きの型や蹴りのポーズを始めてしまったのですが、そのときのバランスの良さと膝の引きつけが半端ではないのですよ。今もかなり鍛えている、練習を重ねているとしか思えません。

千葉先生 VS リー(?)先生

千葉先生 VS リー(?)先生

あとは、共演の話。千葉先生によれば、具体的な作品の話などは無かったそうです。しかし、「ブルース・リーに興味がありますか?」「一緒に仕事をすることに興味がありますか?」という連絡を受け、「あります、行きます」と香港に向かうことになったそうです。

当時、日本人のほとんどはブルース・リーを知りません。しかし、千葉さんは当時しょっちゅう香港に飛んでいて、ブルース・リーのことはよく知っておいでだったそうなのです。なので、ブルース・リーが生きていた当時、日本人に知られていなかった、というのは千葉さんからしたら意外だったようでした。

ただ、香港に着いたら、直前にブルース・リーは亡くなっていて、えらい騒ぎになっていたとのこと。タイミングがタイミングだったので、何か事情が変わって、千葉さんたちをはぐらかすために、ウソの情報を持って来たのではないか、と思ったとのことでした。でも、TVでもそのニュースをずっとやっていて、残念ながら本当のことだと認識されたそうです。これで、二人の共演話は夢に終わってしまいました。

今回、初めて千葉さんを間近で拝見したのですが、本当にかっこいいんですよ。世界的な知名度としては、日本人としてはトップクラスだと思いますが、とても謙虚でずっとブルース・リーのことを立てていました。その軽快なトークと若い声、ただ者ではない身のこなし。もう一発でファンになってしまいました。

最近、U-Comの「キイハンター」で千葉ちゃんを見て、「おっ。ブルース・リーの若いときにそっくり!」と何回も思いました。なにより、とても魅力的な人だったので、千葉さん目的でキイハンターを見続けてしまいましたよ。途中でカラーに変わって感動したり。室田日出男さんが出る回では、子役で下沢広之くん=真田広之さんが出ていたりしたのも覚えています。

そういえば火曜日には、里見八犬伝 ブルーレイも入手したんだった。こちらにも千葉真一さん、真田広之さんが出演されていて、ジャパン・アクション・クラブのスタントも堪能できます。これもはやく見てみたいです。

千葉真一さん、もう今日一日で本当のファンになってしまいましたよ。これからますますのご活躍をお祈りいたします。

あと、忘れてはいけないのがもう一人のゲスト、宇田川幸洋さん。自分が初めて入手したブルース・リーの伝記物である勁文社の「ブルース・リーの伝説」の訳者の方です。映画雑誌などでもたびたびブルース・リーに関する記事を寄稿されていました。たしか、自分が一番印象に残っている記事も宇田川氏が書かれていたのではないかと思います。それは、ブルース・リーの同級生で、詠春拳では兄弟子にも当たるウィリアム・チュン氏とブルース・リーの香港時代の貴重なエピソードで、二人はかなり危険と背中合わせな状態だったとか。今回、ブルース・リーの少年時代を描いた、「ブルース・リー・マイブラザー」のトークショーのゲストとしては最適な方です。

今日は千葉さん、宇田川さんにお目にかかれて満足です。

今回の「ブルース・リー・マイブラザー」は、8歳年下の弟さん、ロバート・リーさんと、おねえさんのフィービ・リーさんが登場するところから始まります。家族の記憶に基づいた映画、という触れ込みです。先週の週刊新潮のグラビアで『兄は凶暴なチンピラだったと語る「ブルース・リー」の実弟』と紹介されていましたが、この映画で見る限りは、ケンカ好きだが、友達思いの若者の印象が強いです。まあ、もしこの少年が今の日本に住んでいたら間違いなくなんども逮捕されて、少年鑑別所に入れられて…を繰り返していたことでしょうけど(苦笑。

絶対ここは創作だろう、と思われる部分もあったりしますけど、実在の人物が登場して物語を構成するので、結構リアルにこんな感じの人だったんだろうなあ、というのは感じます。先日、喫煙する少年時代のブルース・リーの映画フィルムを見つけてしまいましたが、この映画の中では友人の喫煙を止める立場として描かれていましたね。

それにしても、1940ー50年代の香港がよく再現されている感じで映像もきれいでした。今回、字幕が付いたので、Blu-rayで何を言っているか分からない部分も楽しめました。さすがに広東語は聞き取れませんから。

ブルース・リーは世界のヒーローですが、家族にとってもヒーローでした。でも等身大の若者でもあったということですね。この映画はブルース・リーの伝記物の中でも私は一番好きです。

日本語版が出たら、ぜひ入手しようと思います。…出るのかな?

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 連コメで失礼しますが…(笑)こんにちは。

    おー、千葉さんではないですか! 仰る通り、お若い。やはり、鍛え方が違うのか・・。
    自分には【キーハンター】のイメージが強いんですが(苦笑)、そう言えば当時の露出度?は
    高かったですねぇ。(カッコ良かったもんなぁ・・)

    ご存知だと思いますが、往年はハリウッド作品の【キル・ビル】にも出ておられましたね。
    監督さん(タランティーノ氏)も千葉さんのファンだそうで、昔のドラマを観て出演依頼したとか・・
    まぁさすがにハデなアクション・シーンは無いですが、相変わらず渋い役柄でした。

    先月はCSでジャッキー・チェン作品、今月は(↑)のリー先生【燃えよドラゴン】やってましたので、
    久しぶりに観てみました。
    失礼ながら、ジャッキーさんは時代なりの(?)アラが見えるというか・・わりとお笑い路線ですので、
    ちょっと外すとあまり笑えないシーンがあったりしましたが・・リー先生のキレはさすが、と言いますか。
    ストーリーはけっこう蛋白なんですが(すいません)、格闘シーンは今見ても凄かったなぁ・・。

  • sadaさん。連投ありがとうございます(笑。
    もうこの日は嬉しくて嬉しくて、2日経過した今もいい気分でいられています(苦笑。

    あの首の太さ、胸回りの大きさ、いまだ相当鍛えているのではないかと思いますよ。74歳というのは本当に信じられない。
    自分はキイハンターの記憶はかなりおぼろげでした。そのあとのアイフル大作戦とか、バーディ大作戦くらいから、記憶がたしかになっていきます。そしてG-MEN’75ですね。バーディ大作戦から出演されていた倉田保昭先生のほうを先に認知した感じです。
    キル・ビルは見ていないのですよねぇ。なんといっても、ブルース・リー以外であの黄色いスーツを着こなす人がいるとは思ってもみなかったので、一度は見てみたいと思うのですが、いろんな先入観が邪魔をして、決断できません(苦笑。

    リー先生はやはり動きが違います。ブルース・リー映画はコマ落としを使ってはやく見せている、と言われていましたが、最近あちこちで見るようになった、映画のバックヤードを記録した物や、共演者が撮ったノーマルスピードの映像のほうが、映画より動きが速かったりするんですよ。
    足技中心のシーンにたしかにコマ落としもあったかもしれませんが、手業は速すぎるので、逆にわずかなスローモーションで撮っていた、という説もあります。
    ジャッキー・チェンさんの映画は、もうおおらかにコマ落としを堂々と使っている感じでしたね。TVの実演などでの速度はかなり遅かったイメージが…。ただ、楽しく見ることができましたよね。

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