37年目の7月20日

1973年7月20日。ちょうど37年前のこの日、リー先生はお亡くなりになりました。享年32歳。そのリー先生より一回りも年齢が上になってしまっていることがなんだか不思議ですが…。

リー先生がご存命なら今年の11月27日で70歳。ということで、今年はイベントが開かれたり特集番組が組まれたりしています。

GyaO WarnerTV 燃えよドラゴン

「熱中スタジアム 集え! ブルース・リー・ファン」

まだ少しお若い頃(1966年頃?)のリー先生

まだ少しお若い頃(1966年頃?)のリー先生

大スターになった1972年頃のリー先生

大スターになった1972年頃のリー先生

私はリー先生がリアルタイムにご活躍の頃を全く存じ上げておりません。私の持ち物の中で一番先生をリアルに感じられるのが2つのライフマスク。後者はまつげの部分を整形したり、頬の傷を取り除いたり、鼻唇口を深めに掘ったり、などの加工をしているように感じられますが、それ以外の部分はかなりリアリティがあります。両方ともレプリカではあるんでしょうが、元が先生の顔から直接取られたものであることを考えると、彼が実在した証拠を強烈に感じることができます。

しかし、37年も経っているのになぜこうも「離れられない」のでしょうか…。未だにリー先生の作品はよく見るのですが、動きの一つ一つを見ていくと未だにいろんな発見があるのですよ。そして時々youtube.comなどに登場する彼の未公開映像などを見て、また新たな発見をしたり。

リー先生の弟子でもあり、武術のパートナーでもあったダン・イノサント先生はリー先生のことを「武術界のエジソン/アインシュタイン/レオナルド・ダ・ヴィンチ」などと表現していました(『ブルース・リーの伝説 アレックス・ベン・ブロック著』)。もう実際そういう立場になってしまっているのではないかな、と思います。

日本はもともと、様々な武道の発祥の地ということで、リー先生は武術家・武道家としての正当な評価を得るのに時間がかかったと思います。日本の武道・格闘技で名をなした人はプライドもあって、ほかの武道を認めることに抵抗があったと思いますが、エンターテイナーと武術を根拠なく切り分ける風潮があったのもその原因だったと思います。「俳優だから強くない」「あれは演技であって実戦には使えない=弱い?」という意見はよく耳にしましたし、自分も空手の現役選手のころはそう思っていた時期もあります。

現在、リー先生が再評価されるようになったのは、日本の中村頼永先生の功績が大きいと思います。名実共にダン・イノサント先生の高弟となり、リー先生の武術を日本に紹介されました。それが極めて実用性の高いものであることがようやく再確認されました。今では私もリー先生の技能に対する疑いはありません。もちろん、誰と比べて強いとかレベルが上だとか、そういう比較は意味がないことです。それは、ほかの武術家や格闘家の方々も同じことがいえると思います。ある時期には勝てたけど、次は勝てなかった。格上に勝ったけど、格下にも負けた、そんなことは当たり前のことですから。特にリー先生は32歳で亡くなられてしまっているので、実証機会もなくなおさらのことです。

リー先生の魂 永遠に

リー先生の魂 永遠に

リー先生の功績をたたえて、本日7月20日に記す。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • うぉ・・ナンと,ライフマスクまでコレクションされていましたか・・こんばんは。

    凄い心酔度ですね。でも,夜中にみたら怖くないですか?(ぎゃああ~!by UMEZU よかはマシかも)

    そう言えば,Gyao!で配信していたような・・まだ,見ていませんが,
    久しぶりに見たら面白そうですね。元々,格闘モノは見た数が少ないんですが。

    それにしても,リー先生・・お体,柔らかそうで・・。
    先日,久しぶりにRIZE号に跨ろうとしたら・・グキッ! と来ました・・(沈。

  • sadaさん。こんばんは。さっそく反応ありがとうございます!

    > 夜中にみたら怖くないですか?(ぎゃああ~!by UMEZU よかはマシかも)
    ははは。by UMEZUはマジでやばかったです。
    いきなり出てくるとは思わなかったので、かなり凍りました(笑。
    あれは最強ですね。
    でも、ブルース・リーのライフマスクが届いた日、私が開封していると、当時6歳の長男がやってきました。
    だんだんあらわになっていく人の顔らしきモノを認識した彼は「うわああああぁぁぁぁぁっ」と声を上げながら逃げていきましたよ。
    私はライフマスクを持って追っかけましたよ(悪乗り…。
    リー先生は「燃えよドラゴン」の時には相手役に気を遣ってキックを止めたときに股関節を痛め、あまり調子が良くなかったというような話もあります。
    にも関わらずあのキックですから、凄いですねぇ。
    1972年には身長218cm(チェ・ホンマンと同じ)のプロバスケ選手ジャバーの顔面をハイキックでとらえる写真を何枚も残していますからね!
    バスケの同僚によると「218cmということはねぇだろ。あと2インチ(5センチ強)は高かったが、気にして少なく申告してたんだ」みたいな話もあり、リー先生の身体能力の高さに感心します。

    > 久しぶりにRIZE号に跨ろうとしたら・・グキッ! と
    やはり毎晩ストレッチングを行うといいかもしれませんね。
    といいつつ、私も今は、調子が良くない限り顔の高さを蹴るのがようやく、という感じですよ。

  • ブルー・スリーの命日だったんですね。全く知りませんでした。
    ライフマスクまでコレクションされているとは、凄いです。
    昔は、ボギー(ハンフリー・ボガード)に憧れて、トレンチコートやトミーガンなんか着込んで、ハードボイルドゴッコ(笑)なんかしてました。

    ギャオでブルー・スリーの特集やってるので、見てみたいと思います。

  • 弐の槍さん。こんにちは。

    4月に「奇蹟のブルース・リー展」が六本木ヒルズであって行ってきたのですが、ここに展示されていたのは耳のあたりまでとられたライフマスクでした。
    この存在を知ったのはWorld of Bruce Leeというムックの写真が初めてでしたが、その実物orレプリカを見るのは初めてでした。
    グリーンホーネットのカトー(役)そのままの顔立ちでしたので、なんとかレプリカが手に入らないかなあ、と思っております。

    GyaOも途中まで見ました。中国語版の特集のほうは、最近DVD化されたので買いましたよ。

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