奇蹟のブルース・リー展

一昨日に前売りチケットを買って、今日ようやく見に行くことができましたよ。

「生誕70周年記念 奇蹟のブルース・リー展」

六本木ヒルズumuで4/11(日)まで開催されています(予定より1日延長だそうです)。

生誕70周年記念 奇蹟のブルース・リー展

生誕70周年記念 奇蹟のブルース・リー展

右側にしょこたん親子、左側に永井豪先生から送られたお花を確認できます。

本当は4月6日に行われたプレミアム・イベントに行きたいと考えていました。リンダ元夫人、長女シャノンさん、シャノンさんのお子さんでブルース・リーの孫に当たるレンさんが来日されたのですが、この方々のコメントをいただきながら一緒に館内を回れるという魅力的な企画だったからです。

しかし、各回25名限定で、私が申し込んだときにはすでにキャンセル待ち。当然キャンセルなどあろうはずもなく(さすがはブルース・リー・ファンです)、残念ながら参加はできませんでした。最終回には、しょこたん親子さんも参加されたそうですよ。

しょこたん・ぶろぐ なんという奇跡の写真

ああぁぁ。行きたかった。プレミアムイベント。

ブルース・リーの立て看板

ブルース・リーの立て看板

いやあ。この方はやっぱり存在感がありますね。前に立ってしまうと超速パンチ&キックでボコボコにされそうな錯覚に陥ります(冗談です)。

以降、イベントの印象などを。今後行く予定があって、当日までどんな展示品があるか楽しみにしている方は読まないで下さいね。

【イベントの印象】

入り口で前売り券を渡して特典の缶バッチをいただきました。

会場はそれほど混んでいるというわけではなく、ゆっくりと見回ることができました。ブルース・リーの年表に始まって、圧倒的な未公開写真、ブルース・リー直筆のメモなどがずらりと並びます。12年前に科学技術館で行われたイベントでは、イラストなどがコピーであったため、ちょっと残念に思っていたのですが、今回は本物! 20代前半に書かれたレポートなども保存状況がよく、ブルース・リーのキレイな文字に改めてびっくりしたとともに、50年近く前にブルース・リーがこのノートの前に座って、丁寧にこのレポートをまとめていたかと思うと、不思議な気分になりました。

彼は世界に知られる前に亡くなってしまったために、彼の存在は半ば伝説化、神格化されている側面があります。それが、こうやって本人がしたためた文章やイラストを見ていると、ブルース・リーが過去に「人間として」実在したことを肌で理解することができるのです。

未公開写真のうち、20台後半に家族で撮られた写真の一枚を見て、思いのほかこの頃のブルース・リーに「筋量」を感じたのは新鮮でした。どちらかというと研ぎ澄まされて、細身、細マッチョのイメージがありますが、特に右腕の前腕はこの骨格には似合わないほど発達している印象でした。また、比較的幅はあるけど、前後の厚みはそんなにない感じでもあります。彼は普通に立っているんでしょうけど、詠春拳の立ち方のような「上虚下実」的な姿勢になっていました。一般的に見れば「いい姿勢」とはほど遠いのですが、常在戦場みたいな彼は無意識にこういう姿勢になっていたのかもしれませんね。

あと面白いと思ったのが、何枚かのハイキックをデモンストレーションした写真。

ブルース・リーのハイキック

ブルース・リーのハイキック 顔出しパネル

中は撮影禁止のため、外にあった顔出しパネルから。彼の右ハイキックは基本的にスイッチなどを使わず、前足でノーモーションで蹴るもので、空手でいう「回し蹴り」より「三日月蹴り」に近いものです。しかし、フィニッシュ寸前の形は写真のように上から下に叩き落とすように入る、いわゆるブラジリアンキックに似ています。これ、1973年頃の写真ですが、すでにそういう蹴り方をしていたんですね。前足での蹴りとは言え、靴を履いて蹴ることが前提の蹴りであるし、あれが「パーン」と顔面ではじけてしまったら、オソロシイですねぇ。

しかし、今回も展示にあった1960年代のデモンストレーションの写真を見ても、若干上半身の倒れ方が異なりますが、フィニッシュ寸前の形はやはりこのように踵が上を向くタイプの蹴り方でした。そのバランスには感嘆しましたよ。

ただ、この上の写真はちょっとバランスがよくない気もします。ただ、映画宣伝用のスチール写真なので、撮影のために動きを止めていて、実際の動きとは異なることでしょう。

この映画の撮影中に股関節を痛めたという情報もあります。相手役の石堅氏が当時60歳で、30代前半のブルース・リーの動きについて行けないため、ブルース・リー側でかなり技をコントロールしたらしいのですが、その過程で痛めたとなにかの本、もしくはインタビューにありました。もしかしたらその影響があるのかもしれません。

彼の截拳道は斬新な武術ですが、技術書などを見ると意外に基本に忠実で、ほとんどの彼の蹴りは「インパクトの瞬間」には踵を地面に置いていることがわかります。中国武術の蹴りは基本的に踵は接地したまま蹴ります。この蹴り方は踵を思いきり持ち上げて蹴るムエタイのような蹴り方とはかなり体の使い方や筋肉の使い方が異なりますが、前者はおそらく体が安定する上、大腿部の大きな筋肉を効率よく使って力積を大きくしやすくできるでしょう。逆に後者は重心位置を大きく変えることによって、若干堅牢性は劣るかもしれませんが衝撃力を大きくしやすくなると思います。後者の場合はさらに両足のスイッチを使うことが多いので、後ろ足で蹴るのと同様の衝撃力を得られる利点もあります。この写真では微妙に踵が浮き、母指球で立って体を支えていますが前者のような力の伝え方でもないし、後者のような勢いがありません。

ほかにも服やヌンチャク、トレーニング器具にライフマスクなど、いろいろなものが展示されていました。しょこたんが17歳のときに書いたというブルース・リーの肖像画は必見です。

数ある展示物の中で、私は彼の技術書に登場していたウォールバッグに興味を持ちました。私も彼と同じ詠春拳を修行したことがあるため(もちろん、彼に影響を受けてのことですが)、同様の器具をよく使っていたからです。ただ、ちょっと思ったのはいずれもあまり使い込まれていないなあ、ということ。この種のバッグは練習しているとすぐにパンチを入れている部分が黒ずんでくるのですが、それがほとんど感じられなかったためです。1070年頃のブルース・リーの拳には大きなタコが出来ていたので、相当打ち込んでいるはずですが、別の器具を使っていたのでしょうかね?

各国の雑誌も展示されていましたが、私が所持していないものが大部分でした。私の収集もまだまだ甘いようです。展示の最後には、エンターベイの新作フィギュアも置いてありましたが、かなりのクォリティでした。もちろん、予約済みで、到着が楽しみです。

それにしても、今回1回だけの見学ではちょっともったいないと思います。できれば、10日か11日にもう一度行ってこようと思います。

最近精神的にも疲れていて、かなりやる気がダウンしている状況だったのですが、あれだけの功績を残したスーパースターが実は普通の「人間」であり、相当な努力を重ねた人であろうことを再認識できました。おかげで元気がもらえたと思っています。

日本で、これだけのイベントの開催を実現された中村頼永氏に敬意を表します。今日は中村氏もいらっしゃいましたが、柔和な感じでありながら、非常にシャープで研ぎ澄まされたボディをしておられました。両手は常にフリーな状態でいらっしゃいましたし、常に備えている「武術家」でいらっしゃると思います。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • おぉ・・・やはり,行っておられたんですね! こんばんは。

    相当な刺激を受けられたようで,何よりでした。たまにはこういったイベントも良いなぁ・・。
    (…っても,あまりこっち系の趣味は無いんですが…)

    それにしても,没後もぅずいぶん経ちますけど・・未だに人気,凄いんですねぇ・・。
    人間“ブルース・リー”を知る上で良い体験をなさったようで。

    ・・で,しょこたん親子はナンで花の贈呈を? (?_?)

  • sadaさん。こんばんは。早速のコメントありがとうございます。

    ここしばらく、相当な腑抜け状態です。ブルース・リー展を見に行くことでなにか刺激になれば、という期待はありました。
    銀幕でしかその動きを見たことがない人なので、影響を受けたとはいってもあまり現実感がないというのが正直なところ。
    でも、リアルにブルース・リーが触れた・着た・書いた・使ったモノを見て、急激に彼を見る目が現実的になったのですよね。
    ライフマスクも私が持っているバージョンとは異なり、耳まで形が採られていて新鮮でしたよ。

    > ・・で、しょこたん親子は
    彼女らにとってブルースは「ネ申」なのです(笑。
    有名になる前に(素人時代?)、あの黄色い衣装と自作ヌンチャクをもって暴れ回る動画がありますが、かなりうまいですよ。
    そんなこともあって、もともとブルース・リー関係者のみなさんと親交があるんだと思います。
    ウラヤマシイ…。

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