このイヤホンには相当前に試聴してずっと興味を持ち続けていたのですが、現在までなぜか入手するには至りませんでした。
しかし、Shure E500 PTHのケーブルが折れてしまって扱いが難しくなっていること、某量販店のポイントがたまっていたことなどから、先日、ついに購入してしまいました。
左の写真だとコードが赤、青になってますけど、私が購入したものはコードは黒で、右側のみ小さな赤丸マークがついています。
デフォルトでついていたのは小型のトリプルフランジでした。最初耳に装着したとき、激痛が走りました。少し慣れましたが、それでも私の場合は結構痛みと違和感があります。こんなこともあって、現在はShure用のソフト・フォーム・イヤパッドをつけてしのいでいます。
最初から中高音域のクリアさに驚いたものの、Shure E500やUltimate Ears Triple.fi 10 Proと比べると低音の量感がかなり少なくなるので、若干耳障りな感じがしました。
また、インピーダンスが高いため、ポータブルオーディオプレーヤーでは結構ボリュームを上げて聞く必要がありそうです。私はもともとあまりボリュームを上げて聞きませんが、2005年暮れに入手したiPodでは真ん中か、それより少し上くらいで十分に聞けます。とはいえ、E500とかUlitemate Ears Triple.fi 10 Proと比べれば4-5倍ボリュームを上げるので、若干電池の持ちが短くなるように感じられました。
しかし、装着法をいろいろ研究したり、イヤパッドを変更したりしたこともあると思いますが、中高音は比較的艶やかになり、低音も比較的普通に聞こえるようになってきました。音楽ソース自体が低域の情報を豊富に含んでいる場合、必要十分に鳴らしきります。もちろん、E500やTriple.fi 10 Proの量にはかないませんが、低域すら明瞭な感じがするからか、かなり迫力があります。
特に私の場合は女性ボーカルを聞くことが多いので、中域が明瞭なのがすごくうれしいです。ER4S-Bで聞いた後、E500やUltimate Ears Triple fi.10 Proに戻ると、音と耳の間になんかフィルターがかかったような感じがしてしまうのに驚きました。Triple.fi 10 Proのほうはコンプライ製のチップを使っていることで、若干中高域が落ち着いているのかもしれません。さらに、最近、一つのソースに複数の曲が収められたようなアルバムがありますが、この曲間のノイズが圧倒的に少ないのにもびっくりです。インピーダンスが低いE500やTriple.fi 10 Proなんかだと、「サー」というノイズが結構乗りますので。
こんな具合だから、iTunesとかで購入した曲なんかは、ER4S-Bだとかなり音質低下を感じます。iTunesから購入したアルバムをCDで買い直し、ロスレス形式でリッピングしたものと聞き比べると、その違いは明らかになります。E500でも両者の音源の差を感じることはありますが、Triple.fi 10 Proでは分かりにくかったですね。
ただ、E500とかTriple.fi 10 Proのほうが聞き疲れはしない感じがしますね。Triple.fi 10 ProのほうはNull Audioにリケーブルする予定で、またE500も今後可能ならそれをやりたいと思っています(Null Audioさんのページに案内が出ていたので)。ER4S-B用には現在、コンプライ製チップPシリーズを注文中です。