SHURE E500PTH-J ヘッドフォン

SHURE カナル型 イヤホン E500PTH-J

ヘッドホンマニアの域に少しずつ足を踏み込んでいるような気がしてならないのですが…。
実は、SHURE E5C-J ヘッドフォン(クリアー)を購入した直後にこのヘッドホンが発表され、E5Cが届く前からその購入を「少し早まったか…」と、思ったりしていました。
もちろん、E5Cは思った通りの高性能でした。それでも、7月下旬のE500PTH-Jの発売後のレビューをいろいろなサイトで調べてみると、すごく評判がイイ。何しろ、これを入手してE5Cを引退させてしまった、という人もいるようですので。
いろいろ悩んだ挙げ句、これを最後のヘッドホンの買い物にすると自分に言い聞かせ? 購入に踏み切ったのです。
さて、そのE500PTHの使用感について、現在使用中のE5cと比較しながら述べてみたいと思います。
もともと音響製品などについては素人ですので、そのあたりはご承知おきを。

【PTHコントローラ】
E500PTHには、新開発のPush-To-Hear(PTH)コントローラが付属します。
E500PTHはE5Cなどと同様、遮音性が高いイヤホンですので、音楽を聞いているときは外の音があまり聞こえません。そのようなとき、このPTHコントローラのスイッチを入れ、内蔵された小型マイクロホンから音を拾って会話を可能にするのです。これは便利かな、と思っていたのですが実物を広げてみると思ったより大きいです。これを持ち運ぶのはどうかな…。私の場合はこのコントローラを持ち歩く機会は少ないかもしれません。機能させるためには、単4電池も必要です。
とはいえ、スイッチを入れると、音楽が最小ボリュームになり、マイクを通して外の音声がよく聞こえるようになります。その外の音の音量も調整可能になっていますが、購入当初は最小にプリセットされていました。
ネットでよく見かけたのは、iPodのPauseボタンを押すだけで十分という意見でした。いくら遮音性が高いとは言え、全く聞こえないわけではないので、私の場合も確かにその対応だけで十分のような気がしますね。それで十分に外の音が聞き取れない人はPTHの恩恵があるでしょう。

【コード】
E5Cは本体付属のコードが160cmとかなり長めにとられていましたが、E500PTHの場合は49cmとのことで、かなり短くなっている印象があります。上記のPTHや付属の長短の延長コードを使って接続することで長さを調節できますが、中間にコネクタを介することでの音質の影響はないのかな? もちろん、私の耳では直結と延長コード入りの差は全くわかりません。
E5Cでは形状記憶素材入りゆえのコードの堅さ、取り回しのしにくさが指摘されることになったのですが、E500PTHではそれは改善されています。ただ、私の場合、私の耳の形に整形されたE5Cの取付に慣れてきていたので、逆にE500PTHの取付にとまどいました。すぐに慣れましたけど。
おそらく私の場合は、イヤホン本体と、短い方の延長コードの組み合わせを持ち歩くことになるでしょう。たぶん、長い方のコードとPTHはあまり使う機会はなさそう。

【装着感】
E5cと比べて、それほど差があるようには感じませんでした。ただ、E500PTHの場合は、ケーブルを頭の後ろに回す方法以外に、前側に下ろす方法も紹介されています。E5cの場合は、形状記憶素材のせいか、前側に持ってくる方法には若干違和感がありましたが、E500PTHはそれがありません。

【音の印象】
音の印象はイヤパッドの種類によって大きく変わるので、一概には言えませんが、私なりに気づいたことを述べたいと思います。
E5cでは、当初フォーム・イヤパッドという低反発素材の耳穴内でふくらませて圧着させるパッドを使っていました。しかし、最近くたびれてきたのでフレックス・イヤパッドという少し堅めで厚いパッドの一番小さいサイズに変更しています。前者を使うと音像がとても明瞭な感じがし、後者を使うと低音がより力強くなるように感じていました。
E500PTHでは、ソフトフレックスイヤパッドのMサイズとSサイズ、そしてフォーム・イヤパッドをためしてみました。現在は、フォーム・イヤパッドでのテスト中です。
まず、購入直後のインプレッションとしては、E5cの購入直後の状態に比べて非常によく音が出ているように感じました。E5cのときは、まだカナル型イヤホンの装着にさほど慣れていなかったということもあったと思いますが、全然音の良さを感じませんでした。それに対して、E500PTHは最初から音の厚みと迫力を感じとることができました。
E5cは現在ではエイジングが進んで(200時間には到達していないと思いますが)、非常に高音質になっています。
E500PTHは使い始めて10時間も経過していない状態なので、今後音が変化する可能性があるかもしれませんが、全体的にE5cと比較してかなりソフトになった印象を受けました。そして、同じフォーム・イヤパッドで比較する限り、明らかに低音が出ます。低音用に2基のドライバを搭載したせいでしょうか? さらに、E5cの引き締まった低音の印象に対し、音がふくらむような柔らかさも感じます。
中・高音は、E5cの場合は、音の一つ一つの繊維(成分)が太くて堅いというのか、そのそれぞれが明瞭に独立した感じがあり、ギラギラと輝くような感じを受けます。E500PTHの場合は、その各繊維が細くて柔らかく、ほどよくぼける印象です。私が好きな女性ボーカルの声が、E5cではかなりはきはき聞こえていたのが、E500PTHでは少しつやっぽく聞こえます。
音の広がり感は今のところ、E5cより若干少ないような気がします。どちらともカナル型ということで、音が広がる感じはあまりしないです。
全体的な印象としてE5cはその特性から、知らず知らずのうちに「すごい。こんな音が!」と、音楽を分析的に聞くことが多かったと思います。それに対して、E500PTHではもっと「音楽鑑賞寄り」の聴き方をさせられるような印象を受けています(分析的に聞くのも「音楽鑑賞」だとすれば、おかしな表現なのかもしれませんが、私の感覚です)。

【その他】
私の場合は、E500PTHの登場によってE5cを引退させる、という考えには至りませんでした。
今のところ、E5cのほうがずっといい音であるように感じられてしまうからです。これは、私の耳がE5cにならされていることにもよると思います。
これからエイジングが進むとE500PTHの良さがまだまだ現れるのかも。

【2006/09/03追記】
・遮音性では、E5c-Jほどではないと感じます。同じように装着しているつもりですが、外の音が結構聞こえます。これはパッドを別のものにすることで解決できるかもしれません。
・まだ、10数時間しか使っていないと思いますが、非常によくなってきましたね。E5cと比べるとハキハキとした感じが抑えられてソフトな印象ですが、いろんな音を聞き取れる、という面ではE500PTHも負けていません。
・でも、E5cを使うと、E5cのほうが音に伸びがあって、迫力があるように感じてしまいます。これは、エイジングの状態にもよるでしょうし、私の好みの問題もあるかもしれません。

【2007/04/18追記】
・使用期間を考えれば、軽く200時間を超えたことでしょう。もう、E500PTHがE5cに劣る、と感じることはなくなりました。E5cよりは柔らかい印象です。E5cについては、「聞こえる限りの音を聞いてやろう!」とかなり分析的な気持ちになりますが、E500PTHは純粋に音楽鑑賞に浸れる感じです。
・E500PTHはSE530PTHと名前を変えて販売されることになったようです。SE530というPTHが付属しないものもあるようですが、私はそちらのほうがおすすめですね。私はPTHを使ったことがほとんどありません。
・今回のSEシリーズから、フォーム・イヤパッドが黒く、先端が細くなった弾丸型になるみたいです。現在の黄色のものは先端がとがっていないし、すぐに色がくすむのですが、新しいイヤパッドで聴くとどんな感じになるのでしょう。このイヤパッドは新宿のビックカメラで実物を見ましたが、なかなか良さそうでした。速く手に入れて使ってみたいですね。

【2007/04/22 追記】
・ネットでも結構な数報告されているようですが、私のE500PTHも左側のコードの部分が折れて銅線がむき出しになりました。2年間保証なのできっと無償での修理もしくは交換となるはずですが、ちょっとワイヤーが弱いのかな…。

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