ドラゴンへの道 デジタル・リマスター版

ドラゴンへの道 デジタル・リマスター版 [DVD]

TV放送ではありましたが、私が初めて見たブルース・リー作品がこの『ドラゴンへの道』でした。
この映画でブルース・リーの個性と素晴らしいアクションを知り、大ファンになったのです。『ドラゴン危機一発』に次いで、好きな映画ですね。
未亡人のリンダさんによれば、この映画のタン・ロンが実際のブルース・リーのキャラクターに近いといいます。「ブルース・リーって、こんな人だったのか」なんて考えながら楽しむのもいいかもしれませんね。
私はこの映画についてはビデオで数本、LDで1枚、そしてDVDで2本所持していますが、デジタル・リマスターのスクイーズ版、ということで画像は非常にきめ細かくなりましたね。反面、『ドラゴン危機一発』のデジタル・リマスターでも感じましたが、画像が若干暗くなったような印象があります。
できれば、1980年代にポニーから出ていた、ネガから起こしたというバージョンでのDVDが見てみたい気がします。
また、忘れてはならないのが、ブルース・リーの作品は公開当時と現在入手できるメディアでは音楽が全く異なる、ということです。1975年日本公開版の音楽は、マイク・レメディオス(ロミディオ)氏のボーカルによる、めちゃくちゃかっこいい曲だったんですが、現在のDVDで聞けるのは香港オリジナルの音楽で、少し残念。もちろん、香港オリジナルということは、ブルース・リーが意図した通りの音楽だということですから、それはそれで悪くはないのか…。

あとは一つだけ不満を。もともとこの映画はモノラルですが、今回DTS、DOLBY DIGITAL化されるにあたり、「アチャーッ」という叫び声の一部が消えていたり、「バシッ」という音が変わっていたりします。音声のリファインは臨場感を高める上でも有効だと思えるのですが、こういった編集ミスは勘弁してほしいですね。