今さらとも思いますが、ブルース・リーや共演女優を知る元新聞記者による新見解だそうです。
見解というより以前から知られている(私自身何度も目にしている)勝手な思い込みのレベルの話を蒸し返しているだけのように感じるのは私だけでしょうか?
上の記事では筋肉増強剤を使っていたとありますが、この記事を書いた人は筋肉増強剤とは何か、理解して書いていないような気がします。
こっちの記事だと一言でサプリメントと書いてある。
元妻のリンダさんの手記だと、確かにサプリメントをとり始めた当初は理解が深くないため大量にとったそうですが、勉強して理解した後は過剰摂取の弊害を知って適量をとるようになったそうです。またこれらの記事に出現する生の牛肉ジュースについても、無意味なのでずっと前にやめたといっています。
日本製振動マシンはおそらく今では普通につかわれているEMSの先駆けとなる機器のことだと思います。
兄弟子の黄淳梁氏がブルース・リーの自宅で使わせてもらって、「効果がある」と感じたようです。さらにはブルースから1セット送ってもらったとも書いてあります。黄氏はこれが日本製ではなく、アメリカ陸軍の専門家が開発したものだと説明しています。
黄氏はこの機器に対する知識がなかったので、ブルースが亡くなった当時はこの機械を疑ったそうです。しかし、専門家や医師の意見を聞いて考え方を変えたのだとか。彼の著書(ムック?)である”REMINSCENCE OF BRUCE LEE”にはこのマシンをブルース・リーのそっくりさんを交え、写真入りで4Pにもわたって説明しているのです。この写真の機器はきっとブルースに送ってもらったという1セットなのでしょうね。
日本にはブルース・リー以上に長時間EMSを利用している人は多数いると思います。しかし、EMSの過剰使用でブルース・リーと同様の脳浮腫で命を落としたという話は私は聞いたことがありません。
今回の新見解(?)は、ブルースがここにあげられた数々の行動を実際に見ての証言ではなく、当時の噂話や古いエピソードを自分で思いついたままにしゃべっちゃった、というような感じではないですかね? もし私だったらずっともっともらしい話に仕立て上げることができますもん。コアなブルース・リーファンだったら、さらに説得力のある説を展開できちゃうんじゃないでしょうか?
彼は伝説になっていますから、こういった話が次から次へと出てくるのも仕方がないとは思いますけど、気の毒で仕方がありません。
http://www.guardian.co.uk/science/2006/feb/25/film.filmnews
http://kkeita5129.blog8.fc2.com/blog-entry-323.html
2年前のこの記事はてんかんによる突然死が死因ではないかという考え方を示しています。イギリスで年間500名もの人がこの症状で命を落としているということはこの記事で初めて知りました。生前のブルース・リーにはジランチンというてんかんの薬が処方されていたと聞きますので、可能性があるかもしれません。
この記事では検死報告書によるとブルースにドラッグの形跡がなかったと書かれており、実際にオーストラリアで行われた血液サンプルの分析結果でドラッグが検出されなかったという報告書も存在するようです。私自身この報告書が本物かどうかわからないし全文を見たことがないのですが、血液サンプルが古すぎて検出できなかったという説明もどこかで読んだ記憶があります。
ただ、香港の検死報告書では胃と小腸からドラッグが検出されていたはずで、実際ブルース・リーの生命保険の支払いに関する裁判の争点にもなっています。
それにしても、亡くなって34年以上が経過しているのにこんな話が出てくるというのは彼のすごさなんでしょうね。
もし生きていたらどんな活躍をされていたのでしょうか?