今日は午後休んで「ドラゴンへの道」と「ドラゴン怒りの鉄拳」の2本を見てきました。
平日の16:55ということもあって、人の入りは今一つ。私のようなオッサンが多かった気がします。
「ドラゴンへの道」はブルース・リー映画の中では2番目に好きな映画なんですけど、出来があまり良くないですね。アレックス・ベン・ブロック氏が著書「ブルース・リーの伝説 (エコーブックス)」で言っていたような、ホームムービーという表現は失礼だけど、撮影という基本的な部分でのミスが多すぎて…。画質がいいのに音響の不出来が気になって仕方がなかった「ドラゴン危機一発」とは反対に、「ドラゴンへの道」は映像の不出来が上映の間気になって気になって。
ローマロケは正式な許可を取らないゲリラ撮影だったと聞いているので、かなり慌てての撮影だったと思われます。特に空港のシーンで顕著に見られるピンボケについてはこのことが原因と擁護する声も多いのですが、日本の西本正さんが撮影監督をされていたことからこれは意外でした。どうやら慣れない初めてのカメラ(テクニスコープ)を使ったという事らしいです。いろいろ調べてみると、AKさんが詳しく解説されています。
テクニスコープは35mmフィルム半分で1コマを記録しているんですね。AKさんによればこれでピントがシビアになりとおっしゃっています。だからこの映画、ピンボケ箇所だけでなく、ピントが合っている箇所でも、「ドラゴン危機一発」や「ドラゴン怒りの鉄拳」と比べて解像感が低いんですね。また、空の色も悪い。
この映画は前から3番目の列で見たのでより分かったのですが、ゲリラ撮影以外のセット撮影においても、結構ピントを外しています。今日は映画の中身はともかくずっとこのことが気になって残念で仕方がありませんでした。
でも、西本正カメラマンの名誉のために言っておくと、35mmのシネスコサイズで撮った「死亡的遊戯」なんかはものすごくきれいなので、やっぱり「ドラゴンへの道」の映像問題は慣れないカメラのせいだったのではないかと思われます。
少し間を開けたあとは「ドラゴン怒りの鉄拳」。こちらは最後列を選んでしまって、土曜日に見た「ドラゴン危機一発」よりさらに後ろであるため、スクリーンがやたら小さく感じられました。でも、お隣が若いきれいな女性だったのがチョイとラッキーだったかな。こんなキョーレツな映画に若い女性が1人で、というのはあまり予想していなかったのでなおさら。もちろん、他にもお一人で鑑賞されている若い女性の方は結構いらっしゃいましたよ。死後50年経っても若い女性ファンが減らないブルース・リー先生が羨ましくなります。この回は人の入りも多くて、私たちの列は空きが3つしかなかったと思います。
ハリウッド資本が入った「燃えよドラゴン」以外では、この「ドラゴン怒りの鉄拳」が最も完成度が高い作品だと個人的には思っています。素朴な演技だけで良かった「ドラゴン危機一発」とは異なり、この作品ではブルース・リーが憎しみの感情をベースにした鬼気迫る演技を見せてくれます。彼の俳優としての凄さを垣間見ることができる作品です。
しかし、今で言えばこの映画は「反日映画」。いかにも事実を元にしたような作風になっていますが、実際には当時の中国人武術家と日本人武道家の関係はよく、その交流記録はたくさん残っています。それがここまで日本人が悪く描かれてしまうと、当の日本人としては非常に残念だったり。
そういった部分もブルース・リーの様々な演技で消し去ってしまうのが凄いところだな、と思いました。でも、毎回この映画のラストシーンを見たあとは気分が重くなってしまう。確かにこの映画のブルース・リーは凄かったけど、見終わったあとの帰り道ではちょっと気分が沈んでしまいました。
それでも。
ヌンチャクセットは買ってしまう。今日は「ドラゴンへの道」でダブルヌンチャクを見たから2本で。プラ製で同じヌンチャクは2本持っているけど、あれは鎖がカチャカチャうるさくて、夜の練習がしづらいんですよね。しばらくこれで練習しよう(^^;)。
今日も新宿の壱角家で夕食。なぜかここでもラッキーだったのは、カウンター席で隣に若いきれいなお姉さんが座ってくれた事ですね(^^;)。リー映画にラーメン屋。あまり経験できないことが2つ続いてすっかり舞いあがってしまいました。これで、今年の「大吉」を使い果たしていなければいいけれど。
…となりに若い女性が座っただけで舞い上がれる私は幸せで仕方がない人なのかもしれない…。
今、新宿駅周りはいろいろな工事が進んでいて、どんどん景色が変わっていっています。初めて東京に出てきてから間もなく40年。少しずつ変わっていくので当時のことはあまり記憶がないけれど、どれくらい変わっているのかな。同じく、私も変わった…。
映画帰りでかなり遅くなりましたが、今日も夜ライドを。久々に乗ったYETI SB5cはやはり頭一つ抜けた存在で、乗りやすく安定しています。でも、Cannondale Prophet 276はこれにかなり近づいている印象ではありますよ。
ヒコーキ広場の段差を上がるとき、左足のビンディングが外れてちょっと焦る。最近Prophet + フラットペダルに乗っていたからちょっとそのクセが付いていたのかも。
ProphetもこれくらいBBが下げられるといいな。