少し前、ロードバイク(Bianchi ML3 Veloce Mix)をきれいに洗車し、ハンドルのバーテープもかなり傷んでいたので、新しいものと交換した。
友人が来たとき、「新車みたい」といってほめてくれたのだが、その後初めての乗車で転倒してしまった。なぜか、私が自転車をきれいにすると、その直後大雨が降る中を走行しなければならなかったり、転倒したり、ということが多かったのだが、今回は後ろ側の変速機を地面にぶつけてしまったらしく、変速がうまくいかなくなってしまったのだ。
変速機(リア・ディレーラー)そのものにもひっかき傷ができてしまっているが、どうも変速機を取り付けているハンガーという部品が内側に曲がってしまっているようだ。上から見ても変速機のプーリーが内側に入り込んでしまっているのがわかる。
強引に手で戻そうとしたが、残念ながら、完璧な状態には戻らない。:sad:
そこで、購入した自転車屋さんに持っていって修理をしてもらうことにした。
スタッフの方に自転車をエレベータであげてもらうとき、できればチェーン交換もしたいと思い、彼に希望を伝えた。
しかし彼は、自転車を一瞥し、「ああ、まだ大丈夫だと思いますよ。」という。よく見もしないで大丈夫なのかな、と不安になる。実際にチェーンが伸びている兆候はたくさんあるので、そのチェックもしてもらいたかった理由を伝えると、どうもカンパニョーロ・レコードのチェーンの在庫がない、という事情が背後にあるらしい。
私はそのまま自転車を彼に預け、夕方取りに戻った。
担当の人は他のお客さんを接客していたので、別の人に引き渡しをお願いすることになったのだが、どのような修理を行ったのかの説明がない。私のほうから聞いて明らかになったのだが、どうやら曲がっていたハンガーの部分は確かに修理してくれたらしい。そのほか、クランク部分の増し締めやBBというクランクの回転軸の部分の点検などもしてくれたらしい。
引き渡しをしてくれたスタッフの方は、エレベータから自転車を下ろすとき、カンパニョーロ(Campagnolo)のブレーキについていろいろとほめてくれた。カンパのブレーキはシマノのように、ブレーキレバーそのものが変速シフターとして機能することはないので、非常に安定しているのだ。また、グレードが低いブレーキアーチでも、たわみが少ないとのこと。
そして、修理とメンテナンスを無事終えたバイクに乗ってみた。
驚いた。変速の決まり方については、フロントをアウター、リアをローにした状態については、完璧なものではないとはいえ、修理前の状態よりははるかに良くなっていた。最近、リアの多段化が進んでいるので、上記の組み合わせで完全なコンディションを作るのはかなり困難らしい。購入当初からそうだったくらいだから。
なにより驚いたのは、こぎ出しの軽さだった。それは、乗ってすぐに感じられるレベルであり、私がメンテナンスしたあとのコンディションをはるかに凌駕していた。これは、クランク周り、BB周りの調整で得られた効果なのだろうか?
もう一つ、リア・ディレーラーによるギアチェンジが非常に軽くなっていることにも驚いた。新品のときもこんな軽さだったのだろうか?私のメンテナンスがいい加減だったため、知らず知らずのうちに重くなっていたのか?カンパは以前使っていたシマノよりギアチェンジに必要な力が大きい、と感じていたが、今回のメンテナンスでそうともいえない気がしてきた。
こうなって感じるのは、「さすがはプロ」ということだ。修理で元通りになるだけでなく、より「乗りやすく」なって3,000円。やはり定期的にプロに見てもらうことは必要なことのようだ。