ブルース・リー関連書籍

ブルース・リー トレジャーブック 【取り出せる「お宝」レプリカ22点封入!! 】

ブルース・リー トレジャーブック 【取り出せる「お宝」レプリカ22点封入!! 】

今年はブルース・リーの没後40周年でした。同時に彼の代表作である燃えよドラゴンの公開40周年ということもあり、海外、日本ともに数多くの出版などがありました。

今回はこの「ブルース・リー トレジャーブック 【取り出せる「お宝」レプリカ22点封入!! 】」を手に入れたわけですが、発売前に予約をしたおかげか、本物の「ブルース・リー・イン G.O.D 死亡的遊戯」の35mmフィルムが9コマ付属してきました! この9コマの中で、確実にリー先生が踊っています。先だって新宿武蔵野館で行われた、ブルース・リー祭り2013で、映画を複数回観たら35mmフィルムがもらえる、という企画はあったみたいですが、時間がなくて2作品を1回ずつしか観られなかったのでした。ですので、今回の付録で9コマ分ももらえたのは大変嬉しいことでした。彼はそのパフォーマンスをフィルムに記録して、世界にその名を知らしめた人です。そのフィルムの一部、ということですからね。

ブルース・リー・イン G.O.D 死亡的遊戯」は、妻、長男と一緒に歌舞伎町の劇場に見に行ったのですが、もしそのときに使われたフィルムだったりして。

しかし、本体の「ブルース・リー トレジャーブック 【取り出せる「お宝」レプリカ22点封入!! 】」については、海外で発行されたものをすでに入手済みだったりします。

The Treasures of Bruce Lee

The Treasures of Bruce Lee

これですね。ですので、いろいろなグッズのレプリカはすでに入手済みでした。

もちろん、今回は日本語訳されているので、中に何が書かれているのかを知ることができたのはありがたいことです。興味深かったのは、晩年もブルース・リーは最初に習得した詠春拳を捨てていなかったであろうという考察です。この件については私の意見とも一致します。

最近、「晩年のブルース・リーは詠春拳を完全に捨ててしまった」という主張を聞くようになりました。プライベート・スチューデントだった故テッド・ウォン先生によるものなのですが、日本ではその弟子であるテリー・トム氏の書籍でその根拠なるものが紹介されています。

ストレートリード

ストレートリード

これについては、私自身が疑問を感じた部分が多々あったので、過去にその感想を書いてあります

やはり、ブルース・リーの実際に動いている動画を見る限り、この書籍はブルース・リーの動きを解説仕切れたものにはなっていないと思います。私の正直な感想を書くと、「ストレートリード」はテッド・ウォン先生の動きと極意を解明したものにはなっていると思いますが、ブルース・リーの中に構築され色濃く残っている中国武術的な特徴については、何も解説されていないし、その理解もないように感じられます。

ブルース・リーの場合、40年も前にご本人が亡くなっていますから、彼が残した資料からひもとくのは仕方がないと思います。ですが、晩年のブルースの技術について、彼が持っていた書籍の書き込み(メモやアンダーライン)に書かれていた内容から、中国武術よりもボクシング、フェンシングのエッセンスを選んだ、という「ストレートリード」のまとめ方には違和感を覚えました。ブルース・リー本人は過去の資産(基礎)に、書籍やフィルムなどから得た参考になる技術を上乗せしていると思われるため、同じフォームを行っても全く印象が異なるものになっているのかな…という気がしました。

ブルース・リー トレジャーブック 【取り出せる「お宝」レプリカ22点封入!! 】」の著者、PAWL BOUMAN氏が自分と同じ認識を語られていたので、私もそれに同意するものです。

このほかにも最近、下記を入手しました。

語れ! ブルース・リー (ベストムックシリーズ・28)

語れ! ブルース・リー (ベストムックシリーズ・28)

これも面白かったですね。この中で、短期間ではあるけど、「意拳」という武術を習っていた、ということも明かされていて、これも「なるほどなー」と思いました。自分は、詠春拳から自分に合わせてカスタマイズした結果、意拳的な動きも身につけたのかと思いましたが、習っていたことがあったんですね。

それに、ブルース・リー亡き後の作品、「死亡遊戯」「死亡の塔 」でスタンドインを務めた唐龍(タンロン)氏がすでに亡くなっていることを知り、結構ショックでした。ご冥福をお祈りいたします。

あとはこれ。

現代思想 2013年10月臨時増刊号 総特集=ブルース・リー 没後40年、蘇るドラゴン

現代思想 2013年10月臨時増刊号 総特集=ブルース・リー 没後40年、蘇るドラゴン

正直これは難しかったです(苦笑。半分位は分からなかったかも。

でも、ストーリー的にみるべくもないと思っていたブルース・リーの一連の低予算映画に込められた意味やメッセージまで、この書籍に寄稿された方々は解明していて、なるほどなあ、と感心しました。みなさんの文章力が優れているせいか、本当に納得させられるものも多かったですよ。

この書籍の中にちらっと出てくるのですが、ブルース・リーが香港で大スターとなったとき、香港ボクシングライト級チャンピオンで、査拳という武術の宗家の息子さん、劉大川氏が、ブルース・リーに挑戦したことがありました。この件については、何宗道主演の「ブルース・リー物語 」という伝記映画でもそのシーンが登場するのですが、私はこの話は挑戦こそ各種メディアの記事にはなったものの実現はしなかった、と考えていました。香港武術の事情に詳しい笠尾恭二氏のなにかの書籍に、「李小龍 笑って答えず」で終わったみたいな記述を観たことがあったことによります。これについては、ちょっとどの書籍だったかはわかりませんが、笠尾先生の「少林拳血闘録―歴史に隠された謎に迫る」には、「ドラゴンになってからは実力勝負を避けていますよ」と書かれています。

しかし、この挑戦の直後、劉氏は突然ボクシングを引退してしまいます。その理由が、秘密裏に行われたブルース・リーとの対戦によるものだという噂は以前からありました。

この「現代思想 2013年10月臨時増刊号 総特集=ブルース・リー 没後40年、蘇るドラゴン」には、ブルース・リーとボクシングチャンピオン、劉氏との非公式の対戦に立ち会ったという染野行雄氏からの寄稿があります。それを補完する形で知野二郎氏が、この対戦に触れています。映画では、ずいぶん長く闘っていましたが、実際は一瞬だったそうです。ここからは上に上げた噂話からの引用ですが、この試合で劉氏は重傷を負い、ボクシングを引退せざるを得なかったとのことです。

染野行雄氏の目撃談について、どこかで活字になっていないかと探していましたが、この「現代思想 2013年10月臨時増刊号 総特集=ブルース・リー 没後40年、蘇るドラゴン」で初めて見ることができました。

そして、最近入手したものの締めがこれ。

死亡の塔 エクストリーム・エディション [Blu-ray]

死亡の塔 エクストリーム・エディション [Blu-ray]

ブルース・リーが前半で死んでしまう酷い映画です(苦笑。

でも高校時代の私はこれの公開を楽しみにしていて、避けて通るわけにはいかない作品でした。日本公開時にカッコイイ音楽に差し替えられているのですが、今回入手したのはそのバージョンです。

今みても駄作で、長男も途中から鑑賞に参入してきて、そのくだらなさに笑っておりました。

でも、この映画でなければ観られないブルース・リーのNGシーンやアウトテイクもあるので貴重なのです。すでに書きましたが、この映画でブルース・リーのスタンドイン、その弟役を演じたタンロン氏は、2011年に54歳で亡くなられたそうです。「死亡遊戯」のアクションは未成熟でしたが、「死亡の塔 」のときは成長の跡が見られ、なかなか切れのいいアクションを展開していました。合掌。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次