ちょっと前までApple社ははっきりと「Macにはコンピュータウィルスの心配がない」主旨のことを 謳っていました。記憶に新しいラーメンズのCMでも「Macはウィルスは大丈夫!」ってはっきり言ってましたし。同社製品にWindowsウィルスが混入した際にも、開発に使われたWindowsのせいにするコメントを発表したこともありました。
このブログでもAppleのセキュリティに対する認識の甘さには触れてきましたけど、Macが様々な媒体を使用できるコンピュータである以上、セキュリティリスクというものは常に伴います。Windowsに比べて圧倒的にウィルスやマルウエアなどが少ないだけで、存在しないわけでもありません。OS X以前のMac OSだって、ウィルスが流行したことはありますよ。
さすがに最近はAppleもそんな大それたことは言わなくなりましたね。それどころか、Snow LeopardにはAppleが独自にマルウエア・トロイの木馬対策が取られていたりします。Apple社は根拠のない神話を信者に植え付けるのはやめて、きちんとセキュリティ対策を取るように啓蒙していくべき段階に来ているんじゃないかと私は思います。Macではないですけど、iPhoneやiPadの爆発的な人気もあり、こういった情報端末のセキュリティ対策も心配になります。
というわけで私自身もMac用のセキュリティ対策ソフトをずっと使ってきているわけですが…。
初期はNorton Internet Securityを使っていました。
といってもかなり昔の話で私がこれを使ったのはPantherまで。というのは、SymantecはMac OSに関しては最新OSへの対応が遅く、だいたい数ヶ月待たなければならなかったから、新しい物好きの私は他社製品に乗り換えざるを得なかったのです。その機能には満足していただけに、残念ではありました。
乗り換えたソフトウエアは、Intego社のセキュリティバリアでした。最新OSへの対応が非常に早くて、Pantherの次のTigerでは少なくとも発売後2日目には使えるようになっていました。
このソフトはTiger, Leopard, Snow Leopardと使い続けてきました。こちらもマシンが極端に遅くなってしまうこともなく、インストールしても特に不満はなかったです。ただ、少し高価であり、ライセンス形態が分かりにくく、追加のライセンスを買ってみたら残り期間が少なくて、結局また前のライセンスと合わせて買い直して、さらに高く付いた、なんてこともありました。
パフォーマンスと性能には問題を感じなかったセキュリティバリアでしたが、現在最新のSnow Leopardに変えたころから「時々Macが突然スローダウンして、処理が極端に遅くなり、シャットダウンに行き着くのも大変になる」という問題が発生するようになりました。新宿の量販店にいらっしゃったジーニアスさんに聞いても原因はつかめず、PRAMのクリアを試してもダメでしたが、セキュリティバリアをアンインストールするとこれが起こらなくなるなることを確認しました。
その後、最新のX6をインストールするとまたスローダウンが再現しましたので、結局それ以来使っていません。私の環境は親指シフトを実現するために、ATOKが入っていたり(このソフトもいろいろなソフトとの相性があってよく問題を起こします)、キー配置変更ツールがインストールされていたりしますから、私の環境だけかもしれません。
そして、オフィスのWindows仮想サーバにインストールする目的で買ったのがウイルスバスター3ライセンスです。
法人として使いたいので3年版にしました。オフィスのMac, 自宅のWindowsノート、自宅のiMacにインストールをしましたが…。
自宅のiMacは、試用時もそうでしたが、目に見えて分かるくらいMacの動作が遅くなります。起動後しばらくの間の日本語変換の極端なもたつき、Webブラウジングの極端な遅さ…。ついに耐えかねて先ほど自宅Macからはアンインストールしました。オフィスのiMacはCore i5ということもあるのか今のところ極端に遅いということもないようですが…。自宅のiMacだってCore 2 Duo 3.06GHzで決して遅いマシンではないのですけど、ウイルスバスターをアンインストールして再起動した瞬間に速さが体感できるので、このソフトは相当Macの足を引っ張っていることが予想されます。
さて。自宅Macのアンチウィルス、これからどうしましょうかねぇ。これからいろいろな試用版を試してみることにしますか。
セキュリティバリアはつい先日試してみたばかりでしたがやはりダメでしたので、現段階での使用は控えます。
Nortonも試してみたいのですが、Mac用の体験版が見あたりません。
以前使用したカスペルスキー。最初に使ったときは、特定の機能を使用するとクラッシュしてしまう状況でしたので当時は選択しませんでした。ウイルスバスターのときもそうでしたが、1回でも試用版をインストールしてしまうと、Macが記憶していて再度新しくなったバージョンを試そうとしても稼働しなかったりインストールできなかったりします。ですので、ウイルスバスターのように買ってみて「やっぱりだめか」みたいなことになったりするわけですが。
有償版ではほかに
というものがあるようです。
あと、オープンソースやフリーもあるみたいです。
Clam AntiVirus
法人用には
の一連のプロダクトがありますね。
これも一度試してみようかなあ。でも私のような小規模企業だと高くて手が出ない感じです。
自宅iMacだとiAntiVirusでもいいかもしれません。試用できるものは試用して、普段の使用には差し支えないレベルのソフトを選定してみたいと考えます。