「燃えよドラゴン」を除く一連のブルース・リー映画の日本劇場公開版は、現在までにビデオやレーザーディスク、DVDなどで販売されているものと比べてかなり異なっています。
1973-75年に公開されたものは英語版でしたし、そのサウンドトラックが日本向けにかなりアレンジされていて、日本公開版オリジナルの楽曲が当てられていました。
しかし、現在入手できるDVDはいずれも、日本向けのサウンドトラックを利用したものではありません。広東語が基本なので、香港で制作されたサウンドトラックをそのまま使用したものなのではないかと思います。
私は第二次ブームになってからのファンですので、第一次ブーム時の日本公開版については体験がありません。しかし、あとになってサントラレコードを中古で集めて聞いていたこともあって、日本公開版のサントラには思い入れがあります。
先日、82年公開版のサントラ”Return of the Dragon“を入手して、レコードプレーヤーも入手したため、そろそろブルース・リーの各主演映画のサントラも取り込む予定にしていました。そんなとき、Amazon.co.jpで
“WALK ON MY WAY BRUCE LEE 35”
というCDを見つけました。ジャケットは日本で発売されたブラックディスク版の
“MY WAY OF KUNG-FU”
のパクリです。このディスクはすでに取り込み済みですが、とりあえずCDも買っておこうかと考え、注文しました。
いざ、届いてみたら、”MY WAY OF KUNG-FU”ブラックディスク版をCD化したものではなく、”THE BIG BOSS”, “FIST OF FURY”, “THE WAY OF THE DRAGON”の各サントラを1枚にまとめたものでした。さらに、”MY WAY OF KUNG-FU”に含まれていた当時未公開の「燃えよドラゴン」の台詞の一部を含んだ”My Way Of Kung Fu”も収録されています。
Made in Taiwanになっていますが、現行のDVDにさえ収録されていないサントラ、著作権などはどういう扱いになっているのでしょうね。
↑今回入手したCD版。
↑1980年代に入手したブラックディスク版
とりあえず、よく復刻できてますね。CD版の紙ジャケットの中身もブラックディスク風になっています。
“The Big Boss”の最初の曲を聞いてみた印象ですが、音質はあまり良くない感じですね。まあ、音質を期待するようなCDではないのですが、マスタテープとかではなく、ブラックディスクから取り込んだのではないかと思います。特有のプチノイズが確認できますからね。
ただ、私が昔から所持しているブラックディスクは、リサイクル店(レコード専門店ではない)で購入したもので、ひどいノイズや音飛びがあったりもしますので、自分で取り込まずに済んだと考え、満足することにしましょう。