ここのところ、花粉症の症状があまりにもひどくて、何もやる気がおきなかった。ICOのほうも全く手つかず。今年の症状は間違いなく過去最強だ。といっても、毎年過去最強を更新しているような気がするが…。来年はもっとすごいのかと思うとゾッとする。
さて、最近私はロードバイクとMTBを半々くらいのペースで乗っているが(これも花粉症の症状を悪化させている一つの原因かも…)、低価格MTB(ルック)からロードバイクのBianchiに乗り換えたときは非常に快適に思えたものだが、ロードバイク以上の価格帯のMTBを入手してみると、やはりMTB のほうがラクのような気がする。同じ努力感でのスピードや、到着までの時間で見ればロードバイクは圧倒的に有利だが、バイクを下りたあとの疲れ方が違うのだ。
ロードは極端な前傾で走るため、胸を広げて走れるMTBのように快適な呼吸をしにくい、という面もあると思うが、やはり地面からの衝撃吸収の差は大きいと思う。
MTBは前後にサスペンションを備えているので、地面からの衝撃をことごとく打ち消してしまう。それだけではなく、路面へのタイヤの追従性が良いため、路面のコントロールは大部分をMTBのサスペンションに任せることができる。
それに対して、ロードバイクは8気圧まで空気圧を高めた細いタイヤを履いているうえ、ストロークのあるサスペンションを持たない。フロントフォークはカーボン製だが、多少の細かい振動は吸収するとしても、両手にはかなりの振動を感じる。さらに後ろ側の車輪を支えるシートステー、チェーンステーは硬くてかなり肉厚のあるアルミである。道路にちょっとでも段差があればかなりの突き上げになるので、常に意識して、注意深く走らなければならない。このような意識の集中も、乗ったあとの疲れに関係しているのだろう。そういえば、どこかのサイトで私と同じML3に乗っている人が書いた感想を見たことがある。山手通りの新宿近辺だったか、工事中のところを走るのはつらいと。私もあそこを走るたび、下からの突き上げ、振動には閉口しているのだ。
私のロードバイクを快適な乗り味にするには、フレームを交換しなければならないのか…。しかし、雑誌やショップの案内などで、「乗り味を変化を一番味わえるのはホイールの交換」という話を聞く。特に、私のバイクの完成車価格からすると、おそらくホイールはかなりグレードが低いものを使っていると思われる。実際、この前ハブを分解してみたときも、10数年前に単体で購入したホイールと比べると、若干質的に低いような気がした。このようなわけで、ロードバイクアップグレードの第一段階はホイールだ。
硬い肉厚アルミの車体とのバランスを取るためには、やはりカーボンがベストの選択肢だろう。
初めに、 Jokerマニアック館および本体を購入したJoker本館に行ってみた。ここには非常に魅力的なホイールが展示してある。しかも、オリジナルの SCORPIONというカーボンホイールは4万円台から存在していて魅力的だ。ただ、4万円のものはアルミに高さのあるカーボンを付けた感じ。また、聞いたことがあるメーカのホイールが前後8-9万円で売られている。私は8万円台で売られていたPAZZAZのホイールに目を付けた。私はすでにシートピラーでこのメーカの製品を使っているからだ。
次に来たときに購入することにして、この日は自宅に帰ったのだが、Yahoo! オークションで新品のカーボンホイールがかなり安価で提供していることに気づく。また、カーボンではないが、Campagnoloのホイールも比較的低価格でオークションに出品されている。ここでまた迷ってしまったのだが、カーボンのほうは実測重量を公開していたし、リムはいろいろなところで公開されている実績のあるものだと予想された。私は思いきって、このカーボンに入札することにした。幸い、だれも自分の入札には乗ってこなかったため、私が予定していたよりずっと低い価格で購入することができた。
この出品者の方が非常に親切で応対がすばらしいのだ。対応も速く、入札2日も経過しないうちに商品が届いてしまった。
梱包を開き、前後それぞれのホイールを持ってみると、リムハイト(リムの高さ)が50mmもあるというのに、今までのものとは段違いに「軽い」。スポークテンション(スポークの張り具合)もすごくよくて、アメリカンクラシックのハブの回転もかなり心地よいのである。
私が現在使っているのは「クリンチャー」というタイプで、チューブとタイヤが分かれていて、タイヤをリムにはめるタイプのものだ。このタイプはリムも重くなるし、タイヤも少々重くなるが、タイヤを取り外すだけでパンク修理ができるなど、メンテナンス性がよいと言われる。私は現在のロードバイクに乗る以前はチューブラーという、タイヤの中にチューブが縫い込まれたタイプのタイヤをリムに貼り付けて使うタイプのホイールを使用していた。クリンチャータイヤは、乗り心地という点では、以前使っていたチューブラーに比べると若干しなやかさや転がりの軽さが劣るような気がしていた。実際、新しいチューブラータイヤを履いたミヤタのバイクと、クリンチャータイヤを履いたBianchiのバイクを同時に乗り比べてみたが、地面を捉える感じは明らかにチューブラータイヤに分があったと思う。
その後、タイヤをミシュランの製品に換えてからクリンチャータイヤもかなり乗り心地は良くなった気がしたが、それでも以前利用していたチューブラーよりは感覚的に劣る。
今回入手したカーボンホイールは、久々にチューブラータイプだ。これでさらにタイヤ部の軽量化が見込まる。さらに空気圧を高めやすくなることで、転がりが良くなるのではないかと期待している。
残念ながら、私は現在チューブラータイヤの替えを持っていないし、またブレーキシュー(パッド)が当たるリム外周がカーボンになるので、専用のブレーキシューを使わなければならなくなる。今回はブレーキシューも付いてきたのであるが、私のバイクには低グレードのブレーキ(Campagnolo Mirage)がアッセンブルされている。このため、ブレーキシューが一体型になっていて、上級グレードのようにシューとシューホルダーという形に分離していない。だから、まずは付属のブレーキシューを利用できるホルダか、ブレーキアーチを用意する必要がある。そして、リムとタイヤを貼り付ける両面テープ、チューブラータイヤを購入しなければならない。
しかし、ブレーキ本体さえ購入しなければ、オークション落札金額が抑えられたので最初の予算内ともいえる(逆にショップのものを買っていたら、それ以外にお金がかかったということになるけど)。
必要なものを早く揃えて、一刻も早く試したい!