お散歩がてら

GT MACH ONE

IMG_2665来週から数週間の予定でCannondale Prophetを入院させる予定です。購入からちょうど4年経ちますし、Leftyのリバウンドダンパーも壊れているので、修理に加えてオーバーホールのいい機会かな、と。

それで、ちょっとまじめに走ろうかなと思ったのですが、次男坊がちょうどサッカーから帰ってきたので、結局お散歩がてらの出陣になりました。ほとんどは公園でお守りなので、あまり走れませんでした。

しかし、先日入手したFINISH LINE CERAMIC WAX LUBEがどんなものかを試すことはできました。

チェーンにこれを注した直後は、FINISH LINE ROADなみにチェーンから音がしなくなるな、という印象がありましたが、いざ走行してみると明らかにコギが軽くなっているのが分かります。同じWAXタイプのKryTechだと、潤滑性能は通常のオイルやROADと比べて若干低く、チェーンの音も多少するかな、という感じがありますが、これにはそれがない。ROADと比べてさほど遜色もなく、それに加えてチェーンが汚れないので、これはいいと思いました。現在所有しているバイクには今後このCERAMIC WAX LUBEを試してみようか、と思います。

そうだ。オーバーホールの前に、ステアリングコラムをLefty Max 140 Carbon SPV Evolve専用のものに変更しておこうかな。1年目の野沢で紛失したレフティのコラムキャップや、最近行方不明になったMavic Crossmax STのレフティ用のカバーのボルトも併せて注文しようと思います。

過去にオールマウンテンバイクは2003モデルのCannondale Jekyll, このProphetより新しい2007年モデルのScott Ransom 40 と、この5年間に合計3台を入手しました。しかし、JekyllもRansomも手放し、残っているのはこのProphet。もちろん、MotoとかRizeという新製品に目がいかないわけではないですが、Prophetは私が使う目的を考えればバランスがとれているんですよね。ダウンヒルコースや長い下りのトレイルなら、以前持っていたRansomに近いMotoとかのほうがラクそうですが、長く走ったり、最近の私のように公園でまったり走るような使い方だとその性能がかなり無駄になりそうですよね。マシン売却の際にRansomのほうを手放した理由のひとつもそこにありました。逆に、長くまったりと走ったり、トレイルを楽しむにはRizeでも十分な気がしますが、ダウンヒルや下りメインの高速トレイルだと、Prophetの性能を上回るのは難しい気がします。Prophetはポジションの変更によって、ヘッド角度を67.5度にすることでMoto的にも使えるし、69度にすることによってRizeとかもっとXC寄りのバイク的な使い方も不可能ではありません。

もちろん、MotoやRizeだと、価格的に購入するのが難しい、ということもあります。最終的にはProphetにつぎ込んだお金はMotoやRizeの最高機種を上回る可能性はありますが(…)。

また、Prophetのしぶとさというか、丈夫さも気に入ってます。フレーム重量2.38kgと、オールマウンテンバイクにしては軽量なフレームではあるんですが、この4年間にかなり使い込んでいるのに特に問題なく乗れています。まあ、シングルピボットで構造がかんたんですね。このバイクではいろんなレースにも出ているし、ダウンヒルコースでは私もほかに乗車した友達も派手な転倒をしていたりするのですが、今のところ大きなダメージはなさそうです。友達なんかは八海山で各パーツがあさっての方向を向くような転倒をして骨折もしているのです。

それに私の知り合いたちからは圧倒的に不人気なLeftyフォークですが、私は好きですね。RansomにインストールしたFOX FORX 36 TALAS R (2008モデル/160mmストローク/20mmアクスル)と比較しても剛性的に遜色ないと私は感じますし(むしろLeftyのほうに剛性の高さを感じるのですが、これはProphetに装着したホイールのグレードの影響もあると思います)、動きそのものはとても良いです。SPV圧が弱すぎると、ダウンヒルの段差でストロークしすぎの感もありますが(なにぶん1本なもので)、適正に調整すれば倒立型と多数のニードルの動きの良さで、段差や根っこが多い下りトレイルとか富士見Cコース、Bコースではすばらしい性能を発揮します。もちろん、もっと高いジャンプとか、完全に落っこち系FRな乗り方だとやばいでしょうが、オールマウンテン的な乗り方だと私はかなりすてきなフォークだと思います。

Cコースに絞るとRansom + FOX FORX 160mmのほうがリアサスの性能も相まって多少乗りやすかったかもしれませんが、Bコースのようなドロップオフの連続はProphetのほうがはるかに操作しやすかったです。Bコースに限って言えば、ダウンヒルバイクのJudgeよりProphetのほうが私は楽しかったです。アクスルもバーに直付けなことも剛性が高いように感じる理由かもしれませんね。

というわけで、Prophetに加えてLeftyがとても気に入っている状況です。時々「Prophetに普通のシングルクラウンの15QRか20mmアクスルのフォークをインストールしたらどんなだろう」とか思いながら、各社の2009年モデルフォークを物色したりする自分もいたりします。すてきなLefty Max 140 Carbonも2005年のモデル。フォーク専業会社の2009年モデルはもっと進化していたりするのではないかな、とか、悪魔がささやくわけです。

もちろん、Cannondaleも最新のLefty MaxをRizeに装着していますが、130mmなので、これをつけるとProphetのジオメトリが変わりそう。XCポジションだとヘッドが立ちすぎることになるでしょう。過去にChainReactionCycles.comでProphetに110mmのLeftyフォークと、eye to eyeが190mmのリアショックを装着したProphetのフレームセットを見たことがあります。Prophetのリアショックは標準が200mmのeye to eyeで、50mmのストロークになりますが、ショックを変えるとどうやらまた違ったタイプのバイクに変更することができるようです。こういう設定も楽しいかもしれないですね。

まあ、このようなわけで今のところは「Rizeのフレーム買って、Prophetから移植するかあ」という気にはなってないですね。それで、今回は「マジに」「リキを入れて」オーバーホールに臨みます。

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • よく Webで見聞きするような 300〜500mm程度である段差ならば
    F7のサスペンションフォークでも余裕ですし(ガン落ちは知りませんw

    Leftyでも人工的な硬い路面や、それが連続しているものだったり
    また、左右に脚払いされるように弾かれつつ駆ける路面でなければ
    普通の林道走行やコースの走行程度で問題があったとは聞かないです

    そういえば HEADSHOKに比べて FOX 32は縦に “撓り” を感じますので
    もしインストールをされるならば FOX 36からのほうがイイかもですよー

  • 300mm-500mm程度の段差はもちろんLefty Maxでも余裕です。もっと高いところでも大丈夫ですね。SPVの空気を抜きすぎたときは底付きはしないものの、一気にストロークしすぎだとは感じました。

    あくまで私の経験の範囲ですが、特に左右に足払いされるようにはじかれるような路面(岩だらけでしかもそれが苔むして濡れており、さらにコーナーの前後・最中に段差が入るような長〜い下りのガレ場のことです)でもLeftyは問題を起こしたことはないです。他の人がどうかは知らないけど。そこではほかの人のDHバイクと同じスピードで下れましたよw

    FOX 36はScott Ransomにインストールして使いましたが、上記コースを走ったとき、むしろLeftyのほうがFOX 36より安定していました(これはホイールの差かな?)。それ以外のシングルクラウンバイク(Jekyll + manitou black 120mmだったと思います)でおりたこともありますが、Prophet + Leftyが一番乗りやすくて、高速走行では安定していました。逆に、私の場合は人工的な堅い路面のダウンヒルコースだと、FOX 36のほうがよかったです。

    私はLeftyを他人に勧めようとは思いませんけど、ライダーとの相性とかもあったりするのでは? まあ、たしかにLeftyに変えたばかりのころは変な転け方もしましたけどねー。

    FOX 36はLefty Maxと比べると重量がかさむので、変えるとしたら32を考えていたのですが、縦(前後ということでしょうか)にたおりますか?

    私が使ったFOX 36は2008モデルだったので、もしかしたら2009はもっと進化していたりするのかもしれません。そういう期待はあるんですけど、費用的な問題で今回についてはLefty Maxの修理ということになりそうです。

  • >(前後ということでしょうか)
    はい、そちら方向です

    人工的な硬い路面(ぶっちゃけ落ちる先が舗装やコンクリですw)
    それが連続しているものだったり(同じく私が好きなアレですw)
    している場面には、ちょっと向いていない感触がありましたけど
    (carbon / FOX RLCでした)
    普通に MTBが駆けることを想定して均してある路面であれば
    それが DHコースであれど皆さんが心配をされているような事は
    滅多に起きないと思っていますです、MOTOや Judgeに Perpへ
    Leftyを、どうして採用していないのかを考えて乗ればですねw

    ボディウムの真ん中を得る先輩方の受け売りになるのですけれど
    フォークやリアのリンク周り、ギアクランクなどを纏めて比べる
    際は Bikeの左に立って(右の場合は全てが、この逆になります)
    左手でハンドルバーの左グリップを握り、車体を向こうに倒して
    左のペダルをグイグイ踏み込めば(程度の加減は自己責任で・・)
    色々な “しなり” が判って、何らかの判断手順にもなりますです

    先輩は Shopやイベントの試乗会でも平気で試されますが、私は
    まだそこまで度胸がありません・・でもリア周りは SVや Rush、Prophetへ採用されたシングルピボット系を好むようになりましたw

    サスペンションフォークならば、やはり FR系やダブルクラウン系は
    違いますし、好き好き HEADSHOKも素晴らしいですが・・あの蛇腹
    ブーツが 100〜140mmに伸びるのは視覚的に勘弁してほしいですよね?w

    >今回についてはLefty Maxの修理ということになりそうです
    ICOさんが愛用なさっている良いホイールも勿体無いので
    その選択が良いなあ・・と、私も思いますデス

  • お。ずいぶん遅くまで作業されているみたいですね。お疲れ様です。
    といいつつ、私も今日はまだお仕事してます…。

    Leftyに限らず、ポジション出しやセッティングには時間がかかります。私がLeftyが扱いやすかったのは、4年も乗っているからだと思います。FOX 36にもバランスの良いホイールが付いていれば、また感想は変わっていたかもしれません。

    carbon/FOX RLCは何年型か知りませんが、リコールになっているものではないですよね?

    > MOTOや Judgeに PerpへLeftyを、どうして採用していないのかを考えて乗ればですねw

    そりゃあたりまえではないでしょうかw

    もちろん、2005年当時にはJudgeもPerpもMotoもありませんでした。FR/DHのJeminiのひとつ下のラインがAM/4Cross向けのProphetで、最上位の4xにはLefty Max 140 Carbonが採用されていました。Prophetは前後140mmで、それがAMという時代のものですから…。

    Judge/PerpはGravity系でAMとは違うし、もっと重くて頑丈でストロークが長いフォークが付いていますので比較対象外ではないでしょうか? 先日富士見のAコースをJudgeで走りましたが、とてもProphetでは同じ走りはできないですよ。少なくとも私の技能(スキル)では。

    Motoは一応AMですが、このクラスのものはAMという呼び方のほかにBig Mountainみたいな呼び方をしますよね? このクラスは前後160mmが前提です。さすがに、160mmのLefty(片持ちフォーク)まで作るのは難しいのでは? 長さもそうですがもっと重くなって、左右のバランスにより大きな問題が出てきたりしそうですし。あるいは、Motoに最新Lefty 130mmはバランスが悪くて無謀ですね。

    と私は考えますけどね。

    ちなみに、私のLeftyに関する意見はあくまでProphetの話ですよ。Lefty Max 140 Carbon SPV Evolve(2005)はほかのCannondale製バイクにも付けることは可能ですが(たまにScottに付いていたりもしますが…)、あくまで「Prophet専用(Prophetにインストールすることを前提に設計)」ですから。

    また、ほかの人にLeftyを勧めているわけでもありません。実際、私の周りの人にはLeftyは不人気ですし、それはそれで私はかまいませんw

    リアのシングルピボットはメンテナンスはしやすいので、面倒くさがり屋の私にはいい選択だったかもしれません。しかし、やはりScott Ransom(160mm)のリアの動きを知ってしまうと、もうちょっとスムースな動きをしないかな、と思ってしまいます。あ、車種によっては、あるいはフレームサイズとかリアユニットによっては、感想も変わるのかもしれません。

  • 南の島のこちらも明るくなっちゃいました(笑

    私は HEADSHOKでカバーをできないシチュエーションのヂャンルは
    cannondalistaとして HEADSHOKサイズのフレームにはやはり Leftyで
    カバーをして貰いたいし勧めたいので、そこがクヤシーのよぉ!(><)です

    もう HEADSHOK Fattyのように Leftyの径を 3/2なんかに?大径化した
    HEADSHOK Lefty Fatty Ultla Max Extremeなんてのを出して欲しいデス

    そういえば Rushの銘を書いて思いだしましたが、Rushも Scalpelも
    私向きのサイズになればトップチューブが Super V!の形状になっていて
    悲しかったです、Prophetはサスユニットを加えたら Xみたいな形状でした
    いいなあ・・と SEKAIMONを眺めますが写真の形状でショックを受けまくりです

  • なるほど! ようやく赤が好きさんの真意をつかめた気がします。私の場合、自分が愛用していることもあってProphet + Leftyの範囲でしか考えが及びませんでした。変なところに食いついて申し訳ないです。

    当然Prophetが発表されたときより当然AMバイクは進化してます。ストロークが前後20mmずつ伸びたMotoが前提とする走りを、5年近く前に発表されたProphet + Leftyで同じように、というのは無理があり、AMの意味もとっくに再定義されているのかもしれません。だとすると、今のAMのシーンにLeftyが力不足と言われても、しかたがないですね。単に、私が使う範囲、もともとProphet + Leftyで想定された範囲の使い方であれば、快適だったというだけで。
    現在のシーンにあった超強力なLeftyが出たらそれはすごい。

    > そういえば Rushの銘を書いて思いだしましたが、Rushも Scalpelも
    私向きのサイズになればトップチューブが Super V!の形状になっていて
    悲しかったです

    一番でかいサイズのフレームになるんですかね。RushとScalpelがSuper V型というのはすごいなあw ProphetのXは、一度富士見で見た大きなサイズのProphetをGeminiとまちがえたことがあるので、イメージが湧きます。たぶん、赤が好きさんに合うのは、私が見たものよりもっとXなんでしょうねw

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