仕事が忙しくなり、5年ほど自転車に乗らない時期がありました。1999年初めから、2003年の頭くらい、4年と少しの間ですかね。今じゃ信じられません。
2003年、久々にホームセンターMTB(ルック車)を買ったのがきっかけとなって、久々にロードバイクに乗ってみたくなり、買ったのがBianchi ML3 Veloce Mix 2004でした。
久々に私にスポーツバイクの楽しさを教えてくれたバイクです。この写真の時点ですでに、シートポストとサドルを換装していますが、入門バイクということで、フレームのアルミが分厚く、とにかく硬かったのを覚えています。
当時、片道16kmくらいの通勤をしていたので、まだ30代だった私も「関節に響くなあ」ということで、採用したのがノンブランドカーボンホイールでした。
いわゆる「中華カーボン」ホイールの先駆けです。まあ、カーボン製品のほとんどが台湾や中国で製造されていると考えると、「中華カーボン」といういい方も変かもしれませんね。
このホイールは、リムハイトは50mmでした。上の写真は38mm番だったかもしれません。
ハブがアメリカン・クラシック製で、回転が素晴らしかったのを覚えています。
これを、Bianchi ML3にぶち込んだわけです。
ホイール換装で加速が上がったり、巡航速度があがったり…ということは特にありませんでした。巡航速度はむしろ、重い吊しのホイールのほうが良かったと、拍子抜けした記憶があります。
しかし、9kg台の車体は一気に8kg台になり、乗り心地は大きく改善されました。あの悩まされた地面からの振動や突き上げも、このホイールで大きく改善され、乗り心地が柔らかくなったのです。これは、チューブラータイヤを採用していたこともその理由の一つかもしれません。
今見ても、このバイクが一番の好みでした。残念ながらこのバイクも盗難で失われてしまったのですけど…。それがなければたぶんこれは今も現役だったでしょう。
現在所有しているSCOTT ADDICT R3も吊しに近い状態で、当時のBianch ML3と同様の反応に悩まされています。当時より10歳以上年を取ってしまっていることも、振動や突き上げに弱くなっている原因の一つかもしれません。
Bianchi ML3がカーボンホイールの採用で快適になった経験から、もしかするとADDICTも同じ対応で変わるかもしれません。
吊しのホイールを、ハブが傷んだ長男のロードに移したこともあり、ADDICT用にホイールを新調することにしました。
こちらもいわゆる「中華カーボン」ホイール。ただ、前回のような「ノンブランド」ではなく、「ICAN(アイカン)」というブランド名が付いています。正直なんでも良かったのですけど、Amazon Prime対象商品で一番安かったのがこれなので、決めました。
チューブラーかクリンチャーかについては最後まで迷いました。
Mさんの持っているLynskey号、これはグラベルロードですが、チューブラー仕様が実に快適だったこともあって、私もチューブラーを選ぶことにしました。
こちらは前後1,200g台だと思いますが、2005年のノンブランドが50mmハイトで1,458gとは、10年以上も前からノンブランド系カーボンホイールの完成度は高かったんですね。
タイヤは、12年前は23Cでしたが、今回は25Cを選びました。
Vittoria(ビットリア) rally [ラリー] 25-28″ ブラックトレッド チューブラータイヤ ロード用 320g 111.109.09.25.411TG かな。ちょっと重めです。
長男のリアコグが外せなかったため、シマノ CS-6700 11-28T 1234579148 スプロケット USP-62144に換装しました。105とも迷ったのですが、少し安くなっていたので。
もともと長男のバイクに付いていたホイールは、前オーナーさんがめちゃくちゃな配列でリアコグを入れていて、またトップの1-2速が両方とも12Tとか、変な感じでしたので、わざわざ11Tだけ買ってみたりもしたのですが…それは無駄になりました。
チェーンもULTEGRAグレードですが、リアを28Tと大きくすることを考えて新調しました。インストラクションにしたがってチェーン長を検討したつもりでしたが、若干短いような気もします。
この仕様で、近所を軽く走ってみました。
加速や速度の維持については、12年前にカーボンホイールを採用したときと全く同じ感想です。特にコギだしが軽くなったりした感じもないし、速度を維持する力もそんなに強くない感じです。まあ、リムがあれだけ軽ければしかたがないかもしれません。
しかし、前回と違ったこともあります。期待した乗り心地の硬さはあまり改善されない感じがします。特にリア三角が硬いのか、ちょっとした路面の凹凸での突き上げを感じます。
こればかりはやはりフレームかな。あるいはホイールのスポークテンションなどにもよるのか。
それに、タイヤが「真円」に近くないのか、リアに微細な「ボコボコ感」がありますね(泣。きちんとセンターを取れなかったのかも。
漕いだときの反応や直進安定性とかは、以前のクリンチャーホイール、Mavic Aksium Raceのほうがいい気もします。
実は少し前に、年式が少し新しい格安CR1を見つけ、ホイールではなくそっちを手に入れようかな、と思ったりもしたんです。いくら何でも中華ブランドのほうが安いので、最終的にはホイール+タイヤの換装に決めました。
でも、微妙に振動の「角」が取れて少し丸くなっているような感じはあります。短時間では分かりませんが、長時間乗るとこの改善は大きいかも。
なにより、ADDICT号の車体がかなり軽くなっています。これも長距離走行における体力の維持に相当な貢献をしてくれることでしょう。
最近は25Cが流行っているみたいですが、次は23Cでもいいかと思っています。できればハンドルバーもカーボンにしたいなあ…と思っていたりしますが、まだまだ軽量化が可能ですね。もともと、フレーム890g(Sサイズなのでもう少し軽いかも)、フォーク390gということで当時としてはかなり軽量なフレームです。時期を見て少しずつ変えていくことにしましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
こんばん・・うげぇ〜! さすがに仕事がお早い…(ブツブツ
速攻で炭素繊維のディープなリムですか。ADDICT号のシルエットやパフォーマンスが一気に上がったのでは・・。
ノンブランド製はちょくちょく観てるんですが、やはり市松の不安が…という事でシカトしているんですけど。
う〜ん・・今はそれほど心配する事は無さそうですねぇ。
(実はORBEA号の前フォークに中華フォーク?…と、考えているんですが…未定ですけど)
Bianchi号は今見てもカッコイイんですが…ホント、残念ですねぇ。
でも、アルミ・モデルは硬いんですよね…今のモデルはどうなんだろ? 自分は初期型のミヤタ号でロードがダメになってしまったクチですが(ダメやん)一応カーボンフレームだったのになぁ…。アレにカーボン・フォーク+リムだったら、もっと快適だったのかな?
いや〜。ソッチの妄想はとうぶんヤメときましょう(苦笑
sadaさん。こんばんは。
ADDICT号、さっそく20kmほど試してみたんですけど、かなり変わりましたね。微振動はかなり改善されています。突き上げはありましたが、刺激の角が取れて丸くなった感じです。
ADDICT R3はいろんな方のレビューを読むと、やはりリア三角がかなり硬いようです。その分、CR1に比べると加速がいいような気がしています。
最初の炭素線維ホイールはノンブランドでしたが、AmazonだとICANとかIMUSTとか、何らかのブランド名がついたホイールしか見つけられませんでした。12年前に買ったノンブランドより剛性が高いように感じられます。50mmのときは横風の影響をかなり受けましたが、この38mmはどうでしょうね。
ORBEA、中華フォーク、面白いかもしれませんねぇ。町中を乗るには最高だったりするのでは?
Bianchiは少し前に、ML3時代の、ほぼ同じデザインを纏ったフルカーボンの中古完成車が売られているのを見ました。つい手を出しそうになりましたが、5年年式が新しいAddictがすでにありますからね…。
ML3は相当硬かったですが、もしかしたらADDICTはもっと硬いかもしれません。
私もMIYATA ALFLEX Carbonは持っていました。でも、同じくフォークとリアはアルミ製で、一つ前に乗っていたクロモリフレームと比べると、快適さがかなり足りませんでしたね。カーボンチューブがかなり分厚そうだったのを覚えています。ただ、直後に乗ったML3がとても硬く感じたので、それよりはマシだったんじゃないかな(笑。