WBLC 2023「ドラゴン危機一発」

スクリーンアーカイブ ブルース・リー

ブルース・リーの命日を2日過ぎた今日、ようやくWBLC World Bruce Lee Classic 2023に行けました。

本当は「ドラゴン危機一発」と「ドラゴンへの道」の2本を本日中に見る予定でしたが、後者は間違えて月曜日の分を予約してしまい、もうキャンセルができませんでした。仕方がないので、月曜日に「ドラゴンへの道」と「ドラゴン怒りの鉄拳」の2本を予約し、この日は昼で仕事を上がることにしたいと思います。

明日には「死亡遊戯」と「死亡の塔」の上映があります。前者は初めて劇場で見たブルース・リー映画で、私のファン歴はここから始まっているし、後者は日本公開版ということで「ブルート・イースト・ファミリー」版のサウンドトラックとなっています。興味がないわけではないですが、今回はパスする予定。

さて、今日見たのは「ドラゴン危機一発」。

私の一番好きな映画で、初めて劇場で見たのが1983年のリバイバル時。当時高校3年生で空手部を引退するかしないかの頃に「ドラゴン怒りの鉄拳」と共に劇場で見ました。1974年版とは音楽が差し替えられていて、私にとってはこのときのバージョンこそ、最も思い出の深いものとなっています。このとき見たことがきっかけで「ドラゴン危機一発」が一番好きな映画になったんですから。

何度もソフト化されてオンデマンドでいつでも見られる時代だし、イベントが始まって1週間以上が経過しているので、観客はそう入ってはいないだろうとは思っていましたが、それでも席の1/4〜1/3程度は埋まっていたような気がしました。私の記憶では鹿児島の劇場で見た1983年のリバイバル上映よりも入っていたように感じたくらいです。やはり、私か、私より上の世代のおっちゃんが多かったような気がしますが、意外なことに女性1名でご覧になっている方も結構いて、彼女たちは私よりずっと若い世代でした。50年も前のこのスターには、どうやら若い世代の女性ファンも多そうです。

さて、この「ドラゴン危機一発」は香港凱旋後の主演作としては最も古いものなんですが、なぜか画質は一番いいので意外に古さを感じることなく、嬉しかったです。4Kリマスター版(上映は2K)であり、フィルム傷も修復されて一切見当たりません。

しかし、上映開始後いきなり出鼻をくじかれました。いきなり始まるメインテーマがインストゥルメンタルではなく、北京語歌唱版なのです。私の記憶も40年前のものなので相当古いですが、83年リバイバル版はおそらく1973年版と同じくインストゥルメンタルでしたよ。

で、音が悪い。もともと「ドラゴン危機一発」は音が非常に悪くて1974年当時のサントラも酷いものだったんですけど、録音レベルを間違えているのか割れまくっていましたね。耳が痛くなりました。

それに、日本公開版は純粋な英語版と違うのか、中国語版に英語の音声と無理矢理ピーター・トーマスの英語版音楽を被せた感じで、いくつもの音楽が重なった酷いものなので、とても聞いていられませんでした。2017年の同じくピカデリーでのこの映画の鑑賞においても、同じ事を言ってますね

ただ、83年リバイバル版オリジナルの音楽が入るシーンに関しては音が良くて、当時を思い出し凄く懐かしい感じがしました。

でも、ラストも北京語歌唱が入っていたので、多分83年リバイバル版のオリジナル音声とは違っていたと思うんですよね。83年リバイバル版に似せた何かのアレンジ版と思って良いと思います。とにかく音が気になって仕方がありませんでした。

今となっては聞き慣れた広東語版が一番好きですね。「ドラゴン危機一発」にはもともと「あちゃー」という怪鳥音は収録されておらず、今日のバージョンもそうなんですが、広東語版は後の映画の怪鳥音をつなぎ合わせて当てられていたりするんです。でも、ピーター・トーマスがサウンドトラックを担当した純粋な英語版はどうなんだろう? FOX版のVHSビデオを引っ張り出して確認してみようかな?

画像がきれいなのに音声があれでは正直もったいない。これはこれで、一つの完成形なので良いとして、新しく音をリアルに作り直して映像化できないかな…とか思ってしまった。当時の声優さんたちには申し訳ないのですが、AIにリー先生の広東語音声を作ってもらうとかして、よりリアルな感じに。

とにかく、この映画で1971年にリー先生が始めたアクションが、以降の世界の映像アクションを一変させてしまったことは間違いありません。そのほぼ初めてのアクションシーンで彼が見せたかけ蹴り(リバースフックキック)がその後の私の得意技になりました(^^;)。当時は空手の試合でのポイントは取ってもらえなかったけど。

この映画のリー先生のアクションはそこまで多くの映画的工夫を盛り込んでいない分、まさしく実戦的です。少なくともこの映画に関してはコマ落としもなく、ノーマルスピードなので格闘リズムも相当リアル。ラストの社長との闘い開始時にノーモーションでいきなり蹴り出すサイドキックの凄さよ。あれ、マジな試合で避けられるとは思えません。最近、「燃えよドラゴン」の共演者だったアーナ・カプリさんが所有していた8mmのバックヤード映像が出回っていますが、全米でも有力選手だったボブ・ウォールさんにリー先生が何度もサイドキックを蹴り出すシーンが記録されていて、ボブさんは反応して下がったりはしているんだけど、ぜんぶまともに入ってる。このサイドキックについて弁証法で空手技法を解き明かしたというある日本の有名師範が散々批判していましたが、本当に向き合ったら多分彼はこれをまともに食らうことになると私は思っています(^^;)。なぜなら、分析が正確ではないから。

あー。本当に懐かしかった。なので。

いつも武術を練習している公園では、いつもの詠春拳の型以外に、ブルース・リーの映画から取り入れた30代までの私が得意としていた掛け蹴り(リバースフックキック)を、このProphetの後ろに見える木相手に練習してみました。昔はリー先生のように相手の頭の上を通り過ぎるようなかけ蹴りが出来たんですけど、今はだいたい、自分の直立したときのこめかみの高さくらいまでしか安定して蹴れません。あの83年のリバイバルから40年。私もずいぶん年をとりました。

映画の余韻に浸りつつ、今日は壱角家の横浜家系ラーメン。琉球古武道の撮影の帰りに阿佐ヶ谷でも食べましたけど、結構好きなんですよ。ただ、今日は新宿で少し混んでいたこともあって、結構待たされました。予定していた帰りのバスには間に合ったけど。

帰ってきたら、お隣の奥様よりいただいた手作りスイーツをいただきました。甘みが抑えられた抹茶系スイーツ。ありがとうございました。

ブルース・リー映画に刺激を受けた後は夜ライド。昨日、今日と夜は涼しめです。

リアのサグは推奨の25%も取れておらず15%程度でしたので、少しエアを抜いたら30%くらいに増えてしまいました。30%はYETI SB5cの推奨サグなので、今日はちょっとこれを試してみることにしました。フロント側のDVO Beryl D2はYETI SB5cで合わせたときの20%のままでしたが、こちらも25%に増やしてみました。DVO 2017の推奨サグは25%まで広げられているので、YETI SB5cもDVO Beryl D2を入れた初期は25%でサグを取っていたのです。

乗車時の車高が7mmほど下がる計算ですね。なので、昨日までより少し安定感が増したような気がしました。その分ふわふわ感ももっさり感も出て来るのでやはりフロントは20%くらいがいいのかなあ…。リアもProphet推奨の25%くらいにすれば良さそう。

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