Professor Wally Jay

ブルース・リー伝説 DVD-BOX

最近、親子で見ていたブルース・リー伝説DVD。長男は本日ようやく見終わりました。この中国で制作されたドラマに「ウィリー・ジェイ」なる柔術家が登場します。

ブルース・リーには詳しい私は、当然このウィリー・ジェイのモデルが、ウォリー・ジェイ先生(Professor Wally Jay)であることが分かります。Small Circle Jujitsuの始祖で、アメリカの柔術・柔道界ではパイオニア的な存在です。

このウォーリー先生は1962年からブルース・リーと交流していて、ブルース・リーにも柔術・柔道の技を伝授したことがあるそうです。たまたま、私の机の下に「月刊 フルコンタクトKARATE 1995年12月号」がありますが、「特集 李小龍の真実」の中でウォーリー先生のインタビューが掲載されています。その中でウォーリー先生は

『彼が素晴らしい武道家だとは聞いていましたが、その時、彼が見せてくれた技を見て、「こんな凄い奴は見たことない！」と驚愕しました。』

とブルース・リーを立てて評価しています。また、

『彼がオークランドに引っ越しして来てからは、よくアメラダの私の家に遊びに来たり、又、私も彼の所に出向いたりして交流を続けました。』

と、彼との交流があったことをほのめかしています。

交流といっても、いくつか技を交換した程度なのかと思っていましたが、最近ブルース・リーが柔道着を着た写真がたくさん出回り始めました。同じく手元にある「月刊 秘伝 2010年12月号」の「特集 李小龍秘伝降臨」においては、白帯の少年たちに混ざって、3名の黒帯の中央にブルース・リーが写っています。彼は「武術の段位は持っていない」というようなことを公言していたイメージがあるんですが、ブルース・リーの道場の共同経営者、ジェームズ・リーと一緒に結構ウォーリー先生のところに通っていたようです。黒帯を取得していたんですね。ブルース・リーは猪木VSアリ戦のレフェリーをつとめたジーン・ラベル先生に組み討ちの技術を習っていたという話もあります。このようなところを見ると、映画では打撃中心のブルース・リーも結構グラップリング技術、嫌いではなかったのかな？

そして…。ウォーリー・ジェイ先生が去る5月29日、永眠されたそうです。93歳。ブルース・リーより23歳も年上だったのですね。合掌。