私のコンピュータはお仕事も趣味も、大部分はMacでこなしています。以前購入したNicolaK for KB232は私のタイピングスピードだと取りこぼしがあり、結局安定的に動作するFMV-KB611に戻して使っていました。
しかし、最新のリリースが出たことをトリニティワークス様のメールで知り、以前出ていた内容について問い合わせてみると、やはりタイピングが速いと自負するお客様の一人から同じような現象の報告があったらしかったです。ただ、実際には文字を取りこぼしているわけではなく、同時打鍵のあとの単独打鍵の処理の仕方の設計によって、高速にタイプする人にとっては「取りこぼしに見える」 現象が起こっていた、ということを知りました。
実際、修正が適用されたドライバをインストールして、今まさにこのエントリも入力を行ってみているのですが、完全に直っています。なので、どんなに速くタイピングしても同時打鍵のあとの単独打鍵された文字がきちんとインプットされるのです。
親指キーと変換・無変換が共用タイプなので、独立型に比べてタイプミスは多くなりますけど、それはドライバの問題ではなく、Windowsでも頻繁に起こることです。WindowsではJapanist 2003でしか機能を引き出すことができませんが、Macでは最新のATOKやことえりでも性能を引き出せるため、KB232を使う場合はむしろMac + NicolaKのほうが使いやすいのではないかと感じました。WindowsでもATOKは使えるんですけど、よく使う「〜」などは直接タイピングができません。KB611を使ったMacでもそこは同じだったのですが、NicolaKは見事にクリアしています!
今回の問い合わせでは、キーカスタマイズについても問い合わせてみたのですが、トリニティワークス様の仕事はすばらしいですよ。無変換キーの単独打鍵の割り当てを2パターンお願いしてみたのですが、すぐに送ってくださいました。
残念ながら無変換キーでは「かな」に切り替える際に「親指配列へ変わる」動きが実現できなかったため、結局は標準のドライバで使っていますが、タブキーや後退キーが刻印通りに動くなど、KB232の機能を最大限に利用できるような配慮がなされています。さらに、Mac的な配列が好きな人向けにタブキーの位置変更などもカスタマイズ可能らしいです。
先のエントリーでも書いたように、まもなく新型のコンパクト親指シフトキーボードが発売されることになると思いますが、ぜひこのキーボードにも対応していただきたいと切に願います。このKB232と同じように使えるドライバなら、新キーボードもドライバも併せて買いたいと思っています。
MacがIntel化され始めたころは、Macでの親指シフトの入力機会は徐々に失われていくのかと思っていましたけど、現状は優れたサードパーティ・ドライバや有志のオープンソース・ドライバなどで最新のハードウエア/ソフトウエアが使えるような状況が維持されています。ありがたいことですね。
本当はRboard Pro for Macが復活できれば、もっと嬉しいのですけど…。自宅にはまだまだつかえるものが1台と、全く手を付けていない新品が1台、押し入れに眠っています…。
…やばい。私はコンパクトUSBキーボードのFKB8579-661も2本デッドストック状態で保管しているんですけど、NicolaKにはこのキーボード用(厳密には後期型のEV用)のNicolaK for FKB8579-661EVという商品もあるんですねぇ。KB232用のドライバも持っているから5,250円で買えちゃうんですよ。うーん。でもFKB7628が早い時期に出るのであれば、そっちのほうが絶対にいいので、それまで待ったほうがいいような気がするし…。
迷うところです。