Marzocchi 55 ATAに悩む

11日、12日と悪天候でしたが、本日天候が回復したので、軽くポタリングに行ってきました。

今日はゆっくりポタリングです

今日はゆっくりポタリングです

非常に寒かったせいか、フロントサスペンションの動きが良くなかった…というか問題を感じました。

Marzocchi 55 ATAはもともと手で押したときのストローク時の引っかかり感は気になっていましたが、今日は乗車時にもそれを感じるほどでした。

バイクに乗ったまま上から強くフロントに体重をかけると、80mm-90mm位までストロークし、そこから全く戻らなくなります。そして、その状態からストロークしようとすると、ちょっとやそっと体重をかけたくらいでは全く動かない! まるでロックアウトしたかのような感触です。一度少し抜重してから強く押すとようやくストロークしますが、すごく変な感じです。乗ったままだとサスの長さは回復せず、フロントを持ち上げるか下りるかで長さが回復します。

フロントのエアサスは、過去にMarzocchi All Mountain 4, FOX FORX 36 TALAS R, FOX 32 FLOAT Rを使ったことがありますが、いずれもこんなことはなかったです。前者は2度異なる個体を使っていますが、2つめは若干スタックダウン気味でした。それでも、こういう動きはしなかったですね。この中ではTALASのみ可変でしたが、例えば160mmを130mmに変更して乗ったあと、長さを160mmに戻すときにフロントを持ち上げる必要はありました。でも、あくまでこれは可変設定を使ったことによるもの。55 ATAはずっと160mmのまま乗っているのです。

単発でガツン!と来る場所は問題なし。しかし…。

単発でガツン!と来る場所は問題なし。しかし…。

単発でガツン!と来るような段差は問題はなさそうです。あるいは、想登山道くらいそれぞれの段差が大きければ段差を超えたところで、着地までの間に前輪がフリーになるのでサスの長さが回復します。ですが、例えば富士見のCのように高速で小さな段差が無数に連続するような場所だと厳しいかも。

最初、舗装路を走っているときに気づいて、「もしかしたらRESPOのサス用チタンオイルがまずかったのかも」と思いました。それで、いったん戻ってからエコテック2でキレイにしたあと、改めてWAKO’S SLを吹きました。手で押した感じはスムースになったのを感じましたが、乗車して強く圧をかけると、やはり途中でロックアウトみたいな状態になります。

セッティングの問題かと思い、リバウンドを緩めたり締めたりもしてみましたけど状況は同じです。

自宅に戻って改めてエアを硬めに入れてみたりしましたけど、サグ40mmに設定しているはずなのに、一回80mm位までストロークすると、その位置で止まってしまい、まるでサグ80mmに設定したみたいになります。さらにロックアウトしたみたいな状況になって、ものすごく強くハンドルに力を加えないとそこから動いてくれません。シールとインナーのフリクションの問題ではないような気がしてきました。

だとすると、これは寒いせいなんでしょうか? 確かに、このフォークに換装してからは一番寒かったコンディションで走っているとは思うのですけど…。でも、少なくともFOX 36 TALAS(2008)FOX 32 FLOAT(2009)では一切そんなことはありませんでした。

そういえば、インナー長が入手当時は170mmあったのに、今日は165mm弱しかない感じです。手で引っ張ると戻りますけど…。なんか2つめのAll Mountain 4を見ているような感じだなあ…。心配。

Spicyへの改造は55 ATAで終わりにして、次はCannondale Prophet号のオーバーホール、場合によってはLeftyを2010年以降のものに交換するつもりでいたのですが、Spicy号を常設コースに持ち込むまでにFOXに換装したくなりました。フロントを差し置いて、リアに採用したFOX DHX 5.0が信じられないくらいスムースですからね。

あるいは、Prophet号のフロントを2010 or 2011 Lefty Maxに、リアをFOX FLOAT RP23, もしくはDHX 5.0に変更する形で、こちらを再び最強バイクに近づけるということを考えたい気もしています。

不思議な動作をするMarzocchi 55 ATA 2008

不思議な動作をするMarzocchi 55 ATA 2008

もしかすると、もう少し暖かくなると、入手当初の感触は復活するのかもしれません。いずれにしても、私自身のセッティングに問題がある可能性もあるので、もう少し様子を見てみたいと思います。

それにしても…。ストロークが80mm位のところで止まってくれると、まるで80mmフォークを使っているかのようで、急にスタンディングの練習を行いやすくなります。皮肉なものです(苦笑。

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この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (12件)

  • こんばんはです

    現車(サスペンションフォーク現物)と取説が無いので何とも言えませんけれど
    >乗ったままだとサスの長さは回復せず、フロントを持ち上げるか下りるかで長さが回復します
    >自宅に戻って改めてエアを硬めに入れてみたりしましたけど〜その位置で止まってしまい
    >手で引っ張ると戻りますけど…
    この時点で何かが凄くヘンな気がします
    気温が原因と考えても、ボトルケージのボトルがシャーベットになる環境で駆ける事も多い
    (多く無いかもですが) MTBのパーツにしては、動作可能である設定温度が変すぎる気がします

    うーん?
    (INFINITYさんのマネ風味)

  • 赤が好きさん。こんばんは。

    >この時点で何かが凄くヘンな気がします
    やっぱり…。そうですか。
    私もなんかすごく変な感じがしました。ぼくちゃんなんか悪いことしちゃったかしら、なんて思ってましたけど、インナーに傷があってイヤだなあ、くらいで、一度RESPOのサスペンション用チタンオイルを注しただけで…。いや、これがいけなかったのでしょうか?

    > 気温が原因と考えても、ボトルケージのボトルがシャーベットになる環境で駆ける事も多い
    ですよねぇ。MTBでSNOW AVALANCHEやってる人もいるのに、あの程度の寒さでかじかんでしまってはおしまいです。
    今日は赤が好き先生の教えに従い、雪の中をProphet号で走ってきましたが、ハンドル取られて滑って不安定になって、と怖かったですよ…。
    でも、Prophetのリアサスなどは全く問題なし。

    うーん? うーん?
    (INFINITYさんのマネ風味×2)

  • ありえないかも知れませんが、フォークの内部に水が入ってしまった・・・。
    普通に考えるとエアサス側のエア漏れ。
    エアチャンバーの両側に同じ気圧のエアが漏れている・・。

    一度インナーとアッパーを分解したほうがいいかと思います。
    ダストシールとか潤滑オイルのチェックもかねて。。

  • 休日モードさん。こんばんは。

    > フォークの内部に水が入ってしまった・・・。
    今のところは雨中、雪中ライドはないし、洗車もしていないし…。
    結露してますか??

    > エアチャンバーの両側に同じ気圧のエアが漏れている・・。
    うわぁ…。なんかこれっぽいなあ…。乗ったときのエアサス側の反発がすごく弱いんですよ…。
    でも、縮む方からはすごい抵抗がある感じ。
    今日もいろいろとエア圧を調整してみましたけど、うまく行かない上に、すでにフォークの長さが10mm短くなっています。インナーが引っ張り込まれる力が強くて、手でも伸ばせなくなりました。
    ちょっと自信ないですけど、分解してみます…。構造を見たいのもありますが、ダストシール、潤滑油のチェックもできますね。

  • エア漏れのチェックなんですが、エアを抜いてトップキャップを外してエアシリンダーの中を覗いてみて、FOX FLUIDやレッドラムのような潤滑オイルがなくなっていたら、Oリングとか準備しておいたほうがいいかも知れません。
    マニトウのエアサスはオイルが抜けていてピストンのライダーリングがめくれ上がっていました。
    あとは、エアを抜いてサスを縮めた状態でトップキャップを締めて、アウターレッグを引っ張ったときに、丁度栓をした注射器を引っ張ったような感じならエア漏れも微小かもしれません。
    サスの動きが渋いのも、エアシリンダーとエアチャンバーあたりの抵抗の影響もあるかも知れません。
    と、思いました。

  • 休日モードさん。こんにちは。

    > 丁度栓をした注射器を引っ張ったような感じならエア漏れも微小
    最初にやってみようかと思います。
    昨日夜に小一時間設定を試しましたが、これまでのエアサスのような普通の動きが得られていません。

    > Oリングとか準備
    メンテナンスのついでに、他のサイトで見つけた、高品位なOリングを試してみようかと思います。

    > マニトウのエアサスはオイルが抜けていてピストンのライダーリングがめくれ上がって
    おおお。確か、休日モードさんのサイトで紹介していましたよ。
    55 ATAはどうなっているのか、心配です。

    > エアシリンダーとエアチャンバーあたりの抵抗
    なるほど。
    以前使っていたFOX 36 TALASと比べるとかなり渋いので、重い腰をあげてメンテナンスしてみたいと思っています。
    スリックハニーやオイルなども買いに行かなきゃいけませんな。

  • はじめまして。
    いつも更新を楽しみに読ませていただいております。

    私は2008 55ata2使ってます。で、不調によく悩みます。
    が、調子の良いときのストローク感、高い剛性からくるハンドリングの自在なフィーリングに惚れ込んでしまって別のフォークは使えません。

    55ataで一番有名な不調はポジエアがネガ側エア室に回ってしまうトラブルですね。
    エア入れてストロークさせてネガティブ側ストロークが増えているようなのでこのトラブルの可能性が高いように思います。
    エアバルブから抜けるエアを全部抜いてから、左レッグのトップキャップをシマノのフリー外し工具で緩めると回り込んだエアが抜けてリセットできます。
    内圧が高まっていてトップキャップが吹っ飛ぶ可能性があるので、ゆっくりと慎重に緩めた方が良いと思います。このトラブルの根本的な治療はO ringを上質なものに換えるしか無いようですが、ストローク量の変更をなるべくさけると発症頻度は下がるようです。

    私の55は、ストロークの半分くらいでストロークしなくなるトラブルも起こしました。
    トップキャップ外したりいろいろと弄ってもどうにもならず、お世話になっていたお店に相談したところ、クレーム対象になるかもとのことで、ダイアテックに送ってもらい無償修理となりました。
    修理にはやたらと時間がかかりましたが、スコスコ動くようになって帰ってきました。
    以来、再発はせず、ほかにもいくつかの部品をトラブル対策品に換えてくれたようであまり調子を崩さなくなりました。

    ご参考になりましたら幸いです。

  • ほいさん。はじめまして。コメントありがとうございます。

    55ata2をお使いなんですね!
    確かに、入手してしばらくはよく動いてくれていたのですが、寒い日に走った時突然動きが悪くなりました。

    フォークのエア圧は入所当初より高いのに、すでに10mm以上フォークが短くなっています。

    > ストローク量の変更をなるべくさけると発症頻度は下がる
    届いたとき50%程度ストロークした状態だったので、最初に伸ばしたきりストローク調整はやっていませんでした。やっぱり関係あるんですね。そろそろ試してみようかと思っていた矢先だったのですが、この機能は使わない方がいいみたいですね…。

    > ストロークの半分くらいでストロークしなくなるトラブル
    これはきつい…。肩下が長い80mmフォークという状況でしょうか。
    でも、再発もせず、調子も良さそうですね。
    55 ATAは右レッグみたいですが、今からエアを全部抜いたあと、ほいさんのお話を参考に、トップキャップを緩めてみます。もちろん、自己責任でやります。
    今後のことも考えてOリングは高品位なものを注文しておこうかなあ、と思います。
    最初の状態に戻ってくれれば、いいフォークだと思います。

    結果、報告しますね。
    これからもよろしくお願いいたします。

  • こんばんは。

    ついこのあいだ、トラブルの再発が無くて調子よいなんて書き込ませていただいたばかりの私の55、上記の症状が再発しました。
    このトラブル、私の腕と根性じゃどうにも手が出せないので、代理店送りとなるのですが、修理はえらい時間がかかります。

    で、発注してしまいました。32タラス140mm、15mmQR。
    55ata2を超える働きを期待しています。

    マルゾッキ、トラブルが無ければほんと良いフォークなんですけどねえ。

     

  • ほいさん。こんばんは。

    スタックダウン、再発しましたか…。
    私の55 ATAは160mmちょいインナーが突き出しているのでスタックダウンを起こしていることはなさそうですが、とにかく作動中にフォークが引っかかります。昨日改めてエアを完全に抜いてみたところ、一応普通に伸縮する感じでフルストロークもしますが、エアを3-4気圧程度に入れるとカクカク、ギュッギュッとなります。
    動作の途中でロックアウト状態のようになって全く動かなくなるのはなんなんでしょうかね…。そこから急ブレーキをかければ縮むので、完全に固定されたわけではなく、動きが悪くて引っかかっているだけなんでしょうが…。
    技術があれば、全部分解して、洗浄して引っかかりの元を見つけて、解決したいところです。でも現状の知識と技能では難しいかな、と思います。

    32 FLOAT 150 2011はTさんのバイクを触らせてもらって動かしてみましたが、かつて体験したことがないほどスムースでした。タラスもきっと、ウルトラスムースなんじゃないかと思いますよ。

  • お返事ありがとうございます。

    0Gでのインナーチューブ長は短くなっておらず、また、エアを全解放した状態でもストロークが途中で止まってしまうので、ポジティヴエアがチャンバーから漏れ出ておこる、いわゆるスタックダウンでは無いようです。
    スタックダウンであれば、ライド毎にエア圧をポジ、ネガともにリセットして騙し騙し使うことも出来るのですが。。。

    icofitさんの55もなかなか悩ましい症状ですね。
    TOKITSUさんという方のブログでもマルゾッキXC700のストロークが乗ってるうちに短くなっているとの記載があります。66の分解整備の記事も確かあったと思います。何か参考になれば。。。

  • ほいさん。こんばんは。

    エアを解放してもストロークが途中で止まるのですか…。原因も分からないし、もう修理しかない状況ですか。
    ご紹介いただいたサイトも拝見しましたが、修理にかかる時間が半端じゃあないようですね。
    どうしても換えフォークは必要になりそうです。32 TALAS 140はうらやましいですよ…。

    Marzocchi 55 ATAはインストール直後、多少抵抗は感じるものの、十分に満足できる性能だったので、これは長くつきあえるんじゃないか、と期待したのですが…。
    なかなか思うようにはいきませんね。

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