今日は少し遠出をしてみたかったが、体がだるくて起き上がれなかった。二度寝三度寝と繰り返し気づくとお昼前だった。
まずは、読み残していた「プロデュースの基本 (インターナショナル新書)」を読了。前評判に違わず、興味深い内容だった。紹介される内容は、経験から習得されたものが多かったと思うが、おそらく著者は”Think and Grow Rich“も読まれていることだろう。それらも実体験に落とし込まれていたので分かりやすかった。
アルファ波のくだりは唯一まとまりがないというか、余計だったかな、という気がしないでもない。それでも、私たちの世代がよく知っているアーティストに関わった方々の紹介や制作の裏側のエピソードは豊富で、飽きずに読める要素が盛りだくさんだった。
本当に読んでみて良かった。この書籍で得た知識を、自分の活動にも活かしていこうと思った。
読了後はポタリングへ。
当初、善福寺川を遡っていこうと考えていた。
下腿部痛でランニングもできないため、トレーニングも兼ねて走行中の抵抗感と重量感が大きめの、YETI SB66Cを選んだ。
そのYETI SB66Cは、出走直後にリアサスのエアが少し足りない感じに気づき、補充に戻ったりもしたので、ちょっと出るのが遅くなってしまった。先週のように善福寺公園から回っていくのではすぐに暗くなってしまうのかなと思い、玉川上水経路に切り替えた。
まずは、いつものように公園が続いている間は善福寺川に沿って走ってみる。
善福寺川は水がきれい。
このあと五日市街道に出て、井の頭通りを経由して富士見ヶ丘駅のほうへ向かって下っていく。
富士見ヶ丘駅を抜けてすぐそばの神田川を渡る。
そういえば、1990年代半ば、所属しているスポーツクラブのお客様に中国武術の先生を紹介していただいて、この駅に来た記憶がある。
その先生のお部屋の中で話をしていたとき、先生が「あなたのやり方で打ち込んできてみろ」とおっしゃった。なので、私は3割くらいの力で先生の顔面に向かって詠春拳の直拳(ストレートパンチ)を打ち込んだのだけど、実際には私が鼻に攻撃を食らっていた。攔截という、自分の突きを使って相手の突きをずらしつつ自分の拳を打ち込む技術だ。
今まで何人かの先生の攔截を体験したことがあったが、この先生の技は1ミリもブレがなく、正確に私の鼻を捉えた。ものすごく細くて見た目では絶対に勝てそうな気がしていたのだけれども、世の中にはものすごい技能を持つ先生がいらっしゃるのだ、と再認識した。その後も指先の背面で打つ技などを教えていただいたが、本当に先っちょが当たっただけなのに頭の中に浸透するし、それが翌日以降もしばらく痛かったのには驚いた。
一番勉強になったのは、「中国武術は攻撃したらそこで終わりではない。相手の反応に合わせてそのまま次の攻撃に進み、さらに次へ、次へと変化していくのだ。」という話。ブルース・リーのインタビューの中でも見られる原則のひとつだ。それは、西洋格闘技のワン、ツー、スリーというひとつひとつ区切れた技を組み合わせるコンビネーションとは異なるもので、一つ目の動きが次の動きに「そのまま」つながり、さらに次の動きに「その流れのまま」ひとつの動きになる。打撃から接触、投げ技、極め、という感じになっていくのだけれども、「流れる」という意味では相手の反応に合わせて次々と変化して最終的には極める、柔術や総合格闘技の寝技にも似ているのかな、と思った。
実際に私相手に実演してもらったけれども、私の腕が完全に決まるまでの流れはひとつだった。未だにこれは真似できない。
この、ちょうどブルース・リーと同じ年だという先生もすでに亡くなられた、と伺った。門派はすでに、一番弟子の方が継がれているようだ。
玉川上水に到着。
これは2013年の入口。以前はこの、上水路のすぐ脇の道を使っていた。この時点ではコンクリやアスファルトでの舗装はされていない。今は生活道路として自転車道・歩道が整備されたので、私はこの自転車道を使っている。
この新しい通路でいいな、と思うのは、自転車道側に「歩行者優先」と書かれていないことだ。これは、自転車と歩行者を分離するのに大変有効なのだと思う。ということは事故の可能性もかなり抑えられているはずだ。
実際、ここで自転車側を歩く歩行者や、歩行者側を走る自転車を私はほとんど見かけない。自転車側にときどきランナーが入り込んでくることがあるくらいだ。
なので、私が実質玉川上水の脇道をポタリングするのはこの地点からになる。
考えてみれば、この入口は人見街道に面している。人見街道は武蔵野園さんのところから登ってすぐのところから入れるので、以後は富士見ヶ丘駅ではなく久我山駅のほうを抜けて、直接のこの場所にアクセスしてもいいかな、と思った。
先週とは異なり、今日は人の通行もあるように見受けられたので、写真右側ではなく、左側を抜けていくことにした。
左側の通路は狭い上にこんな感じの障害物も多いので、人通りは少ない。
上流に向かって左側の通路はこの丘にも面している。ここも最近は人の通過が増えたので、バイクを押して景色を楽しむ位の利用が多くなった。右側の看板にもあるように、犬のノーリード散歩の問題はこの丘の広場でもあるようだ。
井の頭恩賜公園に到着。
玉川上水の水もきれいだった。江戸-東京の生活を支える水源だったのだから当然か。
ここで、「荻窪風土記(新潮文庫)」に頻繁に登場する、太宰治さんのことを思い出した。この玉川上水で入水されたのだったな…と。今ではこんな水流になっているけれども、当時はもっと水位が高かったのだろうか。
ただ、Wikipediaの太宰治の項にゴザを被せられた2人の遺体写真があるけれど、それを見る限りでは雨天なのに今と水流が変わらない気がする。あの流れで、そう簡単に心中が成功するものなのだろうか? 実際に入水したのがもう少し上流だったとしても、ちょっと不思議な感じがした。
今はかの場所に石碑があるようなので行ってみようかと思ったが、事前に下調べをしていないので今日は諦めた。自宅に帰って調べ直したら、井の頭恩賜公園を過ぎてすぐのところにあることが分かった。次回、訪ねてみようと思う。
井の頭恩賜公園のほうにも入ってみた。久々にこの階段を進んでみたが、最後のほうは両輪同時に落ちるので不安定になりがちなところ、YETI SB66Cだと全くそんなことはなかった。Intense Carbineと比べてもかなりスムースな感じで、やっぱりこのバイクは私には合っているのだな、と思った。
こちらが井の頭池の水源となる湧き水。それが神田川につながっていく。
井の頭池。OLYMPUS OM-D E-M1 MarkIIで撮った写真は明暗差が激しく、影が真っ黒になってしまうので、少しRAWから補正してみた。
でも。
最初からiPhone 12 Proで撮れば良かったかもしれない。
こんな感じの超広角写真も撮れるので。
善福寺川沿いの公園群は人が多かったけれども、井の頭恩賜公園はこんな感じで閑散としていた気がする。
帰路も玉川上水経由にした。思ったよりも人通りは少なかったと思う。
YETI SB66Cはさすがに重めで、なかなか前に進まないので、トレーニングとしてはいい感じになった。
武蔵の園さん前。このあと、SB山周辺を軽く走って帰ることにした。
今日の最後の休憩は、SB山の麓(?)にある公園。公園ネコがたくさんいることでも有名な公園だと思う。だからといって、遺棄することは犯罪だからね。
絶品カフェオレを飲んで今日のポタリングは終了。今日はiPhone 12 ProのStravaで計測できた。同時に記録していたRakuten miniの計測とほとんど変わらなかったので、両者正しく計測されているのではないかと思う。
3時間以上外にいたので、さすがに花粉症の症状が出てきている。ただ、昨日から【第2類医薬品】アレジオンを飲み始めたことと、【指定第2類医薬品】パブロン鼻炎アタックJLを使い始めたことで、目以外の症状はだいぶ抑えられている。目薬も必要だな。
今日の夕食はヒレカツと豆苗・ちくわ炒め。最近、ヒレカツは塩で食べるのが一番美味しい気がする。
ところで、今日次男はSoftbank Hawksのファンクラブに加入したようだ。本当に好きなんだな。