いや、びっくりしました。
このコーナーでもときどき書いてきましたが、道交法改正案について、
「自転車は歩道へ」
という方向に進んでいく可能性が高いと考えられていました。それは、「歩道の暴走自転車」問題解決とは矛盾する内容であることから、私も正直「コリャ駄目だ」と半分あきらめに近い気持ちが芽生え始めていました。
しかし。
昨日発売のBiCYCLE CLUB 3月号には、「緊急速報」として、
「提言4-2-4 法案化せず! 自転車は車道通行が原則」
という記事が掲載されたのです。
これは驚きました。警察庁の官僚の方々が
「腰を据えて自転車を車道へ転換していく」
という今後の自転車対策を述べた、ということです。
これは、とてもすごいことです。お巡りさんはあの白い自転車で歩道を走り、「ほらほら自転車、危ないから歩道に上がりなさい」と指導することが多くなっていました。今回、それとは逆に車両としての自転車の、もともとある姿に戻すという指針が明確になってきたのです。
詳しいことは、上記の書籍を購入して読んでいただきたいと思うのですが、私はもちろんこの対策には大賛成です。
自転車の活用が促進され、わずかであっても環境問題改善の一助になっていくでしょう。なにより、安心して子供やご年配の方が歩ける理想の歩道が近づいてきます。今でもかなり効果を上げていると思いますが、路上駐車もさらに減少して本当に必要な人が優先して走れる車道も戻ってくると思われます。少しずつ実現していくことによって、日本もようやく他の先進国のような交通スタイルを築いていくことでしょう。
この問題について真剣に取り組んでいるすべての任意団体のみなさん、個人のみなさん、そして現実を見据えた方向性で検討を進めている警察庁に敬意を表したいと思います。
自転車の責任も当然増しますので、私もより気を引き締めて、楽しく自転車に乗れるようにします。