子供たちのゲームを購入するために出かけた新宿の量販店で、無線LAN機器のコーナーに立ち寄りました。
無線LANクライアントというと、PCカードのイメージしかなかったのですが、今はUSB2.0を利用するより小さな機器もあるんですね。
そこで考えたのが、現在デッドストックになっているA4の親指シフトノートパソコンの復活。
最近、Windowsを利用する際に使うのは昨年購入したFMV-830MG/Sばかり。自宅のネットワークも無線LANにしてしまったので、それに対応しないA4のFMV-7000NA5は使用機会を失ってしまっていたのです。
そこで、たまっていたポイントで無線LANクライアント機器を購入し、早速A4の7000NA5を引っ張りだしました。
しかし、立ち上げてみてびっくり。そういえばこのマシン、ふざけて画面をMac OS Xとそっくりにカスタマイズしていたんですね。そこで、今回はリカバリして、きれいにしてから復活させることにしました。
しかし、この選択が私を苦しめることになりました。
まず、リカバリがなぜかうまくいかないのです。パーテーションソフトなどを入れていた影響かもしれません。
もともとインストールされていたのはWindows XP Home Editionだったのですが、これは機能的にもセキュリティ的にもいま一つなので、これもデッドストックになっていた初期のWindows XP Professionalを導入してみることにしました。
OSの導入とMicrosoftへのアクティベーションは問題なく行えました。
Fujitsuのドライバディスクをセットすると、ドライバ一覧へのリンクを示したソフトウエアが立ち上がったので、それらを順にインストールしました。中には私の機種には搭載していないドライバなどもあり、選択が大変でした。
そして、肝心の無線LAN。まずソフトをインストールし、そして機器を接続します。
すると、「USBポートの性能が低くて、無線LAN機器が本領を発揮できない」というようなメッセージが…。これ、なんだ? そういえば初期のXPはUSB 2.0には対応していなかったんだっけ?
ということで、その遅い環境のままWindows Updateを始めました。何せ初期のXPなので、アップデートが多く、もう何度もリブートの繰り返しです。
またセキュリティ上、最新のソフトを導入しようと、VectorからNorton Internet Securityの最新バージョンを購入してインストールしました。
さて、これで大丈夫かと思いきや、「USBポートの性能が低い」というメッセージは相変わらず。気になってデバイスマネージャーを見てみると、いくつかドライバが当たっていない機器があることがわかります。
ドライバディスクにしたがってインストールしたのに、なんで足りない?
ドライバの更新ウィザードで、Windows Updateを指定するようにして、まずUSB関連のドライバを入手し、アップデートしました。
次に、もう一つの「不明なデバイス」にもとりかかったのですが、これがどうしても見つからないのです。
デバイス名を調べてみると、ALi PCI to ISA Bridgeというチップのようです。
次に、富士通のサイトでこれを調べてみると、M1535+という型番であることが明らかになりました。この機器、以前にも経験があったので、ALiのサイトから最新のドライバを落とせばいいや、と簡単に考えていたのですが…。
ここからが大変でした。もう、ALiのサイトはとんでもないバカサイト。リンク切れと誤動作の嵐で、結局ダウンロードサイトにはたどり着けませんでした。
仕方なく、他サイトからのいくつかの直リンクも試してみました。しかしこれらも全滅。
打つ手がなくなったところで疑ったのが、ドライバディスクをセットすると出てくるユーティリティの一覧自体の信頼性。もしかしたら、ドライバの更新ウィザードでこのCDを指定するといいのでは、と試してみたら、それが当たり。すべてのデバイスドライバが確実にインストールされ、ついに無線LANもそのスペックを活かせるようになったのでした。
ちなみに、RBB Speed Testでは12.6Mbps程度の速度が出ていました。有線LANだと最大102Mbpsも出たことがあるんですが、残念ながら無線LANでは大幅に落ちますね。
そして改めてA4のキーボードを触ってみると、それが大変すばらしいものであることを再認識しました。830MG/Sのキーボードも悪くはないし、優れているとも思うのですが、このA4と比べてみるとその差を感じてしまいます。なにより、打鍵ミスが少ないですね。
現在のラインナップでは、親指シフトキーボードはこの旧A4タイプのものから、すべて830MG/Sと同じタイプに置き換えられました。
できれば、この旧A4タイプのキーボード、残してほしかったな…。
もう復活することはないんだろうな。