6月で2年以上参加させていただいたプロジェクトも卒業。7月からはまた新たな生活です。
あえてそれにタイミングを合わせたわけではありませんが、先月から趣味のほう、バイクも整理中です。そう、使うバイクはMTB1台、ロード1台にまとめるのです。
用途に合わせていろんなバイクを持ちたいと思ったけど、常用するのはCannondaleの140mmクラスのマウンテンバイクだけだったんですね。他は結局、気分転換用に乗るだけで…。
本当はそのまとめの1台を、Cannondale Rize One Carbon 2009にしたかった…けど、4月に大手町で盗まれ、まだ見つかりません。先週、主犯格が指名手配されましたが、捕まったとのニュースはまだないようです。
そこで、Prophetをまとめの1台にすることにしました。ところが、このとき27.5サイズのホイールを選んだことが迷いにつながってしまいました。もちろん、海外サイトで紹介されているように、使えないことはなかったけど、残念ながら本来の好きな使い方ができなかったわけです。
自分の生活がいろいろと大きく変わることになる7月。思い切りました。
2004から2016まで乗り続けてきたCannondaleからIntenseへの刷新です。Intense Carbine (インテンス・カーバイン or カービン) 275です。
まずは、この「色」ですかね(笑。私は基本的に黒などのシンプルな色が好きです。でも、どうせなら今回は刷新してみたかったのです。
そう。刷新。
JekyllやTriggerを候補にしなかったのも、やはり何かを変えたかったからなのでしょう。
併せて、今回はRize〜Nomad(Spicy)くらいまでを1台でカバーできるようにしたいと思いました。このように考えると、ProphetとSpicyの中間くらいのバイクが出来上がりそうですが、できればそうではなく、Prophetとして乗っても、Spicyとして乗っても、不満がないレベルだといいな、と思っていました。
そんな中で見た、Carbine 275の走り!
どちらかというと、SpicyやNomadのほうに近い走りじゃないかな、というくらいの下り性能を感じます。
おそらくリアストローク135-150mmという長さ、完成車重量の予測から、Prophetのようなメインバイクとしての使用にも耐えられると思います。Rizeのこともあるから、もう通勤には使用しませんがね。
組み立ては気を遣いました。
なんといっても、カーボンフレームにヘッドを圧入しなきゃいけません。途中斜めになってメリメリと音がしていたのは内緒です(苦笑。
BBもプレスフィット対応のカーボン。正直、Spicyのときのように何回も挑むことはちょっと難しい気がします。でも、今回はBBにShimanoではなくRaceFaceを選んでいます。
Race FaceのBB、Shimano製より重かったのですが、その分とてもしっかりしていました。接合部も金属板が貼ってあるように見えます。途中で中の筒が外れることもなく、安心して圧入できました。
でも、なんとなくですが全体的には過去に何台か触ったCannondaleフレームのほうが工業製品としての安心感は高かったような気がします。RizeもBBなど、負荷がかかる部分はアルミだったりしたし、パーツもぴたりと決まって、不安になった経験はあまりなかったですから。
まあ、Carbineは組み立てがシビアなだけなのかもしれないけど。
トップチューブが短めなので、Lサイズも考えたのですが、結局はMサイズの新品未組み付け品を選択。販売店によると、このフレームの状態で2.65kgだそうであり、ProphetのSサイズ相当の重さかな、と思います。持った感じは、Rize One Carbonのときのような極端に軽いという印象はありませんでした。
このフレームはNomadを手に入れた販売チェーン店の、別の店舗で入手しました。そこでちょっと思ったこと。
Nomadのときに紹介していただいたChris Kingのヘッドパーツのセット。同梱のベースプレートがなんと非純正かつシールドベアリング用ではありませんでした(苦笑。中古を主に扱っているショップなので、それぞれの個体への知識不足は仕方がない部分があるとは思いますが、スポーツバイクへの基本的な知識は欲しいところです。
今回も、ショップに行ってみたら用意してあったのはCarbine 275ではなく、Tracer 275でした。まあ、色も同じだし、形も似てるといえば似てますがね。
しかし、それを指摘してもなかなか伝わりません。これしかない、という感じのような返事でした。なので、私が「それじゃなく、アッチ」と指さして、同じようなフレームがあることをようやく理解していただきました(笑。
どうやら、Tracerのほうで防犯登録しちゃったとのことですが、もちろんCarbineで別途登録証を作っていただきましたよ。その後、受け取り時に付属品がないので、それも指摘して…実にたどたどしい対応でした。
深い知識はなくても、商品管理の正確さについては、今後改善していったほうがいいかと思いました。
いざ、Prophetからパーツを移そうとすると、どうやらFulcrumの後輪を12 x 142mm Thruに変更するのは容易ではないことがわかりました。
クランクも、コッタレスクランク抜き工具を使いすぎたせいか、圧入された軸に工具の固定が負け、抜けるという状態に。当然、コッタレス抜き工具用のねじ山は風前の灯火です。
なので、今回は試走レベルのくみ上げとなっています。Fulclumは非ドライブサイドは別途入手したアダプタを使用し、ドライブサイドは容易に交換できないため、135mm用の余ったパーツを挟んだところちょうど142mmになるようなので、それでごまかしています(苦笑。これは135mm QRに戻し、売却するしかないな。
クランクも、上記のような状態なので完全には圧入していません。すぐ抜けるように。そのあとはもう…廃棄かな。短い命でした。
本日1回目の走行時には、チェーンが2コマ足りず、短い状態で走っています。チェーンを変えたあとも42Tは使えませんでした。おそらく、無理矢理142mm化しているので、少しセンターがずれているんじゃないかと思います。
まだFox Float CTDの使い方も分からず試走したわけですが、コギだしは27.5の割にはとても軽いという印象です。おそらくCTDのTに設定していたと思うのですが、リアもあまり動かず、むしろRizeに似た感じでした。
なのに、急な下り坂になったとき、抜加重をすると、一瞬でスピードが乗ってNomadのような感じになりました。Nomadはリア165mmなので、それより15mm短いストロークではありますが、ホイール径が大きいこともあるのでしょうけど、差は感じません。常設コースで飛ばしたら分からないけど、上の動画を見ると遜色ない性能を持っているように見えます。
階段セクションは、CTDのDに合わせてみたのですが、やはりVPPなのか、Nomadのような安定感はありました。でも動きすぎるのか、BBが低めなのか、右に曲がるときに少し左ペダルが下がり、階段にぶつけてしまいました。
7月に環境を変えてからは、Rizeでトレイルに自走で行くなども考えていました。このCarbineは、距離が伸びてくるとさすがに超軽量のRizeには勝てない印象です。でも27.5化したProphetのXCポジションよりは軽量な分、期待できるかも。また、ヘッドチューブ角度も67°と、ProphetのFRポジションである67.5°に近いので、Prophetから乗り換えてもポジションに違和感はほとんどないですね。
おそらく、このCarbineはもともと26インチ対応のフレームに、27.5用のリプレーサブルエンドとディスクマウントを別途付けたもののようであり、27.5オリジナル、というわけではなさそうです。でも、メーカーが27.5用として売り出したものではあるから、安心して使えそうではあります。
本日試走した感想としてはこのバイク、Rize〜Nomadの中間バイクではなく、狙い通りの、それぞれの役割を果たせるバイクなのではないかと思います。12mm x 142mm Thruには期待しますが、さすがにJudgeを兼ねるのは難しそう。
いずれにしても、クランク、リアホイールは交換となるので、これらの選び方も重要でしょうね。
Cannondale車が最初の12年間の私のMTB生活を楽しいものにしてくれました。次の5年、できれば10年はIntenseで楽しんでいこうかと思います。10年後はもう60歳。次の刷新があるのかどうかは微妙なところです…(苦笑。
試走の最後に出会う。
コメント
コメント一覧 (2件)
あちゃ・・ついに禁断のINTENSE号へ・・(ちょっと納得したりして)
まことに個人的な事ですけど)自分の最後は=
2輪車だと伊太利亜のDUCATI。
4輪車だと松田のRoadster。
MTBであれば・・やはり、INTENSEだろうな〜・・>だろうな・・(木霊の声。
Canon…も良いバイクですが、やはり量販車メーカー。
専業メーカー(?)には手が届かぬ世界がある気がしますねぇ…。
ううむ。こりゃ〜困った…。
(↑)を見せられると、かなり影響を受けちゃいそうですよ。
ウチもいい加減、1〜2台にまとめたいのですが…どうしましょ?(苦笑
最後の猫占い=私も公園のノラにお伺いをたててみよう・・と。
sadaさん。こんにちは!
Intenseは禁断でしたか…。
イタリア製DUCATI、マツダRoadstarと比べていい物かどうか分かりませんが(笑、本当はSantaのBronsonあたりと迷いましたよ。でも、Bronsonだと、今回のCarbineの倍の価格。より進化した2014,2015モデルでもなく、少し前のモデルということでちょっとだけ妥協の気持ちもあったかもしれません。
でも、ちょっと乗ってみただけで良さが分かりました。Prophet Mサイズと大きな差はないので、衝撃的なすごさ、変化を感じるわけではないのですが、根っこを乗りこえるとき「スコン」と何ごともなかったかのように抜けていったり、下りで一気に加速するようなときに「えっ?」という驚きがありました。VPPも2006 Nomadの時代より相当進化しているんじゃないかと思います。
なにより、Rize~Nomadの中間バイク、というより、それぞれの良さを併せ持つバイクの香りがするところが、今までに乗ったバイクと一線を画するものじゃないかと思いましたね。
作りとかは、同じカーボンならなんとなくCannondale Rize One Carbonのほうが安定したものを感じる気はしますよ。あれはアルミとのハイブリッドがよく出来ていたからかもしれません。なのできっと、Cannondaleも負けていないと思います。
今回は本当に「刷新」なので、JekyllやTriggerには意識が及びませんでした。これらもとてもいいバイクらしいですけど。
このIntenseが、早期に壊れない限りは最後のバイクになるんじゃないかと思っています。
私のところは稀少なバイクというものがないので、sadaさんのところとは敷居の高さが違う気がしますよ。
私がTrek CarbonやKLEINを持っていたら、今回のような決断は出来なかったんじゃないかな、と思います。Rizeの場合は、私にとっての乗りやすさもありますし、私がsadaさん車の所有者だったら、手を付けるバイクが…ない(笑。