AVALANCHE G Downhill Marathon in WINGHILLS(2)

ウィングヒルズ。山頂付近。

前日は徹夜明け、前々日も3時間程度という睡眠時間だったのでもっと寝られると思っていたのですが、なかなか寝付けませんでした。1日目の先輩ライダーさんの非常に高速な走りが鮮烈で、かなり衝撃的だったので、自分のあまり良くなかった走りのイメージと対比させたりしていると、ますます頭が冴えたりして。

今回は先輩もいろいろとアドバイスをして下さいました。その課題を2日目で解消していかないと。

この日は朝食をとったあと、スキー場に向かって1日券を購入しました。昨日の後半、調子は出てきていたように思いましたが、ちょっとオフバランスになることがあったので、おそらくLefty Maxがマイグレーションしていると思われます。

なので、試走の前にマイグレーションを調整します。

すでに30mm-40mmほどマイグレーションが起こっていました。ということは、おそらく前日は110mm程度しかストロークできないLeftyで下っていたことになりますね。これだとさすがにつらいので、解消して本来の140mmの性能を発揮できるよう、マイグレーションの調整を行います。

この日は午前中に4本試走しました。やはり路面はウェット。高速になる下り系のレースでは、さすがにMibro for Marathonも心細いです。タイヤのエア圧は2気圧とちょっとでしたが、滑りが怖くて飛ばせません。ですが、4本目くらいになると少し路面が回復して調子が上がってきました。路面がウエットになってしまったため、1日目は上級者コース → 上級者コース → 上級者コースでつないできたのを、この日上級者コース → 迂回 → 迂回に変更し、以後この組み合わせで行くことをほぼ決めました。

そして午後、予選です。そしてこれがこの日5本目。今回の目標は参加人数の「半分より一人分でもいいから前」。MTBに関しては、どんなレースでもこの壁を越えることが出来ていないからです(ペア除く)。私の勝負弱さを露呈していますね。まあ、まだそんなにたくさん出場しているわけではないけれど…。

予選直前にもLeftyのキャップを開けましたが、やはり30mm近くマイグレーションが発生していたので、修正が必要でした。レースなので速度域も速いし、コースも上級者コースを選べばかなり過酷です。Lefty Maxのマニュアルにも、レースの場合には毎日マイグレーション解消が必要、みたいに書かれていましたが、確かにそんな感じですね。メカニックが付いてくるようなレースならいいのですが、個人でやるとこりゃ大変なフォークです。

ただ、通常のダブルクラウンフォークでも、レースごとにオーバーホールしたほうがいいとは言われます。Lefty Maxも今回かなり過酷に使っているので、そろそろオーバーホールをお願いした方がいいかもしれません。やはり新しいLefty Max 2010を購入し、いまのLefty Maxと交換で使えるように準備しておくといいかもしれませんねぇ。

少しコースに慣れてくると、やはり可変シートポストは持ってくればよかったと思いました。何度もインスペクションすれば、登りがどこにあるか分かるので、普段は下げておいて、必要なときだけ上げるように計画すればいいからです。おそらく上げるポイントは3箇所程度しかありません。

スタート地点。2列目に並びます。予選はマスターB(40歳以上)とシニアM(30歳未満かな)が一緒でした。ちょうど50名での出走だったようです。困ったな、と思ったのは私の正面に大きな池が出来ていること。ここは突っ込むと危ないと言われていたのでもちろん右か左下に避けなければなりません。右にもう一人いましたので、左に避けることにしました。

今回、野沢も含めて3回目ということもあってか、不思議にリラックスしていました。集中力も高くて、空手時代を久々に思い出した感じでしたよ。

スタートの合図がなって、一気になだれ状態になります。一斉スタートの先頭集団(と言っていいのかな)の経験をできたのは嬉しかったです。私のProphet号は前3枚のチェーンリングですので、アウターに入れたおかげでかなり余裕で速度を上げられます。後ろからぶつかられたり、抜かれざまに接触されたり、逆に抜いたり。なるほど、これが一斉スタートの醍醐味なんでしょうか。

その後も調子良く乗れました。最初の上級者コースを下りたとき、前走者が転倒して、接触したので一度バイクを下りなければならなかったのですが、それ以外はほぼノーミスだったと思います。

ただ…。登りはダメ。1箇所だけはなんとか登りましたが、ほかは全部下りて押しました。しかもかなりへばってしまって、走ったりできずにゆっくりと押すしかできませんでした。

今回、厳しい下りに合わせてサドルが低めなので、どうしてもダンシング気味になります。Prophet号の直押しサスペンションは下りではかなり優秀でしたけど、登りはどうしても滑ってしまいます。粘土 + 砂利 + 強い斜度ですからね。それに、ペダリングの力の半分がサスペンションに吸収されているような気もしました。ここをシッティングできちんとペダリングできると成績も向上するのでしょうが…。斜度は野沢を上回っていると感じましたが、長さが短いのは幸いでした。久々に自分を限界まで追い込んだ気がしました(苦笑。

下りでは(最初の一斉スタートか、最後のゴールのところかは分からないけど)、48.6km/hが最高記録になっていました。体力を使い切る感じでゴールまで走り抜けました。なんか半分よりは前に行けたような実感があります。50位前後には入っていると思いました。なんかスゴイ充実感です。

そのあと、明日に備えて6本目を下りました。

そして夜はウェルカムパーティ。まずは決勝用にBIB交換し、自分の順位を確認します。

その結果は、カテゴリ(40代男性)で、8位/41人、総合は34位/149人。タイムは14:24.52。こりゃビックリ! 今回は目標が達成できて、本当に嬉しかったですねぇ…。ってまだ予選じゃないか。でも本戦は強いカテゴリの人たちも同時スタートで、一気に前をふさがれるので、さらに厳しい状況になるのは予想できました。ここで、本戦50位、という目標を設定しました。だいたい全体の1/3くらいの位置の順番です。半分の位置から、いきなり大きく出ました(笑。

決勝BIB

決勝BIB

2005,2008の野沢ではなかなか食物にありつけなかったウェルカム・パーティですが、今回はたくさん食べられました。

予選1位の宮本選手ともお話できましたが、ゲレンデのプチプチを横切るオフキャンバーで接触があったみたいで、大変だったみたいです。かなり顔を擦りむいておられましたが、先行した安達選手や赤堀選手から「だいじょうぶ〜?」って声をかけられたみたいです。また抜き返しての1位復帰とは、スゴイの一言です。

このあと温泉に行って、満天ラーメンなんかを食べたりしましたけど、なんかその間にウェルカム・パーティで私に何かが当たっていたみたい!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次