Cannondale Judge & Prophetのメンテ

今日はCannondale JudgeとProphetのメンテナンスです。

cannondale prophet

cannondale prophet

cannondale judge

cannondale judge

まず、全く前後ブレーキがダメになっているJudge号にProphet号のHayes Stroker Carbonを移植します。Prophetには金マグラを取り付けます。Prophet号には古くなったパーツを取り付けて、フルオーバーホールに出そう、という算段です。単体のオーバーホールより安いらしいので。

しかし、多くの躓きがありましたよ。

特にProphet。

リアディレーラーをプーリーが若干内側に入っているXTR 970に変更しようかと思ったのですが、リア側のアウターケーブルの長さが足りませんでした。元に戻そうとしたら、今度はインナーがほつれてもとに戻らなくなり、レバー側のアウターを詰めて調整しました。すると、今度は同側のシフターのシフトダウン側が押したら戻らなくなって…。これは未だに未解決。

それに、ブレーキを交換するときに、片方のグリップのエンドキャップが吹っ飛んで隣のマンションに…。気に入っていたのに。どこからも入れないので拾えません。お隣の管理人さんがいるときに聞いてみようかとも思うのですが、なかなかお目にかかる機会がありません。そうでしょう。山に行くとき早起きしたときに数回会えただけなのです。

そして、最後にリア側のローター。今回はmaguraのレバー、キャリパーに対して、ローターは使用頻度が少ないHayesを残すことにしました。Magura SL ローターは使用頻度が多かったため、かなりすり減っていて薄くなっていることが分かったからです。

さて、この組み合わせでリア側はホイールを回すと、1回転したところでガリッと音がして止まってしまう。調整が悪いのだといろいろとためしてみましたが、解決できません。

回転させながらよくよく見てみたら、Hayesのローターは精度がいまいちのようで、なんと片側の径がちょっと長く、真円とはほど遠い状態だったのです。径が長い側がキャリパーにさしかかったときに「ガリッ」といっていたわけですね…。Hayes Strokerの場合は、こういう精度を想定して設計されているのか、引っかかることはなかったのですが、回転するときに変な共鳴音がしていました。どうしても解決できない共鳴音だったのですが、その理由が分かった気がしますね。

仕方がないので、Rize 2009につけていたリア側のHayesローターの7インチが残っていたので、それを引っ張り出してきました。これを問題のローターと重ねてみると、問題があるローターの片側だけ1mm近く長いことが分かりました。そりゃ、引っかかりますよ。もう、Hayesのローター大嫌いになりました。

で、あまり使っていなかった過去のローターに交換して「ガリッ」は解決です。

なつかしのProphet + Magra Malta SL Gold Carbon

なつかしのProphet + Magra Malta SL Gold Carbon

懐かしい組み合わせです。なぜか、左側のレバーの調子がよく、最後まで沈んでいかないです。こいつ、Prophetのもとに戻りたかったのでしょうか? 理由は分かりません。多分普通に使い込むとまた再発するとは思いますが…。

グリップは残念ですが、以前使っていたVelloに戻してあります。

以前持っていた7''ローターに変えて解決

以前持っていた7”ローターに変えて解決

リア側。摺れたあとはありますが、交換前のロータと比べるときれいでした。

フロントは特に問題なし

フロントは特に問題なし

フロント側は特に問題なしです。

Prophetも試してみたいですが、リア側のシフトダウンが押しても戻らないので、裏山を走るのはどうも…。

次にJudge。こちらは交換するために、フロントフォークのアッパークラウンを外す必要がありました。また、以前使用していたHayes Stroker Rydeに比べてホースが短いのですが、キャリパー側のホースの方向を変えることでなんとか解決。Judgeはフローティングブレーキは不要なんですが、交換部品が見つかりません。なんとかならないかな。

Hayes Stroker Carbonに変更

Hayes Stroker Carbonに変更

レバータッチはやはり非常にいいですね。ブレーキもよく効く感じがします。

フロント。多少擦るけど諦める。

フロント。多少擦るけど諦める。

フロントは多少擦るけど、諦めます。

リア側は一回転毎にこする。苦労しました。

リア側は一回転毎にこする。苦労しました。

このフローティングブレーキを通常のブレーキに変更できれば、大きく軽量化できるんですけどね。交換部品がなかなか見つからないのです。Cannondale Japanに発注すればなんとかなるでしょうか…。なんとなく見つからないような気がします。

なかなか決まらないキャリパーの位置。調べているうちにハッとしたのが、このローターはAvidではないですか! 相性良くないのかな…? 乗っているうちに少し解決したのですが、いったいこのJudgeはなんという状態で売られていたのか、と思います。完全に間に合わせのパーツで組んだのでしょう。

これは関西のショップから購入しました。壱号機も別の関西のショップから買ったのですが、ブレーキのリーチが異なる以外は完璧でした。なので、ショップ購入は安心かと思っていたのですが…。

通常価格70万円オーバーのセットだ、と紹介されていたので、写真であまりパーツを確認することなく買ってしまった私も悪いのですが、パーツグレードが低いので新品で考えてもせいぜい40万円前後だと思いますよ。何が70万円オーバーだよっ!! 多分完成車価格をそのまま書いたと思うのですが、パーツグレードが違いすぎますよ。腹が立ってきたので、問題のパーツを上げてみます。

  1. サドルがママチャリ用だった。
  2. シートポストがシティサイクル用の格安パーツだった。
  3. ブレーキは廃棄間近のクズで、リアホースが短すぎるため無理矢理配線した間に合わせ品だった。DHローターも別メーカーのAvid。
  4. ハンドル、ステムはイーストンの最低グレード。
  5. フォークはRochShox Boxxer Worldcupではなく、RC Teamだった。しかも、コンプレッションがほとんど聞かず、リバウンドノブが吹っ飛んでしまっていて付属しなかった。
  6. シフター+リアディレーラーはディオーレ/SLXクラスにダウン。しかも、フロントシングル、小型のリアコグなのに、なぜにロングケージ? ここも間に合わせの香り。
  7. リアはMavic Dee Maxだが、フロントはMavic 321で、リム幅も少し狭い。DH用ではないと思う。
  8. ペダルも間に合わせ。
  9. リア・スイングアームのシフトケーブルの入り口、出口がふさがっていない! これはひどい。泥とか入るよ…。

というわけで多くは交換しなければなりませんでした。これは本当にひどいセットでした。いくらショップでも、当たり外れがある、ということです。

まあ、フレームの状態が悪くなかったのがせめてもの救いでしょうか。

さて、今日は久々にJudge号を使いました。

久々の出撃

久々の出撃

さすがに重い。それに、フロントサスの動きが富士見のときよりさらに渋くなっている感じがしました。

逆さにしてみた

逆さにしてみた

そこで、Spicy号についたFOXの動きを取り戻すためによくやるこれ。逆さにしてみました。Lapierre Spicy号だとこれでVANからオイルが出てきてよく動くようになるのですが、果たしてBOXXERは?

結果、なんか動くようになった気がします。ストローク部分も心なしか湿っているような気がしました。まあ、正しい方法なのかどうかわかりませんし、まだ動き的には渋いと思うので、これはオーバーホールが必要なんじゃないかと思います。交換用のコイルがあるから換えてみようか?

Judgeはタイヤが2.6と太く、本当によくグリップするので、裏山みたいな場所ではコントロールしやすいですね。ブレーキも最初に付いていたStroker Rydeに比べると圧倒的に効きます。今シーズンの富士見に行く前にはサスペンションのオーバーホールが必要になるかもしれません。180mmのシングルクラウンフォークに換えて軽量化という手もありそう…。

染井吉野も三分咲きくらい?

染井吉野も三分咲きくらい?

染井吉野も三分咲きくらいかな? すでに花見の客も来ていました。花見とは関係のない、武蔵野園さんのゴミ箱に、花見客の弁当がらやらゴミが詰め込まれているのはちょっといただけないな。

サドルを高くするとAM車みたい

サドルを高くするとAM車みたい

復路はサドルを上げて帰りました。ずいぶんラクになります。意外に違和感がないのですが、Prophetを見慣れているからか…?

至る所が花見スポットです

至る所が花見スポットです

SB山入り口

SB山入り口

SB山

SB山

SB橋

SB橋

今回も思うのは、ブレーキは重要ということ。これだけで、乗っていて楽しくなります。ただ、富士見のような高速コースの制動に役立つかどうかは、実際に行ってみないと分かりません。それを考えれば、壱号機のMagura Gustavはすばらしかったですね。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは・・あらら、春のブレーキ換装劇場と言うわけですか。

    >エンドキャップが吹っ飛んで
    うぷっ・・・あ、すいません。コレ、気をつけないとよくやりますね。
    ベランダで作業する時は注意しますが、部屋中だと油断してよく飛ばしますよ。
    無事、回収できれば良いんですけど・・ちょっと微妙? そうで。

    新生JUDGE号・・サドル高も凄いことになってますが(笑)、コレはコレで面白そう。
    関西のお店購入ということで、ちょっと責任を感じてますが(ペコリ)、
    某サ◯クリーでも(値段次第では)あちゃー! なお品がありそうですよ。
    個人ユーザーでも、ちゃんとパーツを列挙してくれる人も居ますし、ショップも安心出来ないですね。
    JUDGEのローター・・前後共にAvid のG2? っぽいですが・・(違いましたっけ?)。
    うちのも油圧ブレーキは全て同ローターですが、キャリパーはFormula製になっちゃいました。
    特に問題なく馴染んでおりますが、Hayesのローターは・・・(残念。
    取り付けボルトの穴が大きめで、遊びが多い>ということは無いでしょうか?
    ローターを締める際、回転方向に力を入れたまま固定してボルトを締めていくと、
    中心が取りやすくなると思いますが(いつもそうしてます。すでに実行されていたらすいません)
    とにかく、キャノンデール2台で楽しまれて下さい。(あ、これから病院行かないと・・沈)

  • sadaさん。こんばんは。お忙しい中コメントありがとうございます!

    思い立ってブレーキ換装劇場上演しました(笑。

    エンドキャップは…早起きしないとお隣の管理人さんを捕まえることができなさそうです。
    まさかねー。一番のお気に入りでやってしまうとは、でした。

    このJudgeは価格が上がったわりにはパーツがひどかったですね。ま、確認しなかった私にも責任はあるわけですし。
    関西方面のショップといっても、最初のお店は大変良かったですよ。
    どのショップとは言いませんが、Sさんのご友人が盗まれたバイクをそのショップで見つけて抗議したらしいのですが、証拠がないのでの一点張りだったそうです。
    今回のショップの唯一良かったところは、防犯登録を済ませた上で渡してくれたことですね。これが成功しているということは少なくとも、このバイクの素性はしっかりしているでしょうから。

    Avidのこのローターの評価はなかなか高いみたいですね。おそらく、Hayesとの組み合わせも悪くはないのだと思います。

    > 取り付けボルトの穴が大きめで、遊びが多い>
    もしかしたら、可能性はありますね。中心が取れていなくてより状況が悪くなったのかも。押し回しはしていなかったので、一度、全部のマシンのローターを外して、「回転方向に」「力を入れたまま」「ボルトを締める」、やってみたいと思います。

    病院も大変ですが、看護のみなさんも体調にはお気を付けください。

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