真っ黒

1984年暮れか、あるいは1985年初頭か。富士山麓に作られた巨大なお城のセットが燃やされ、そのお城の中から出てきた一文字秀虎。お城を取り囲んでいた私たち多数の雑兵は、その異様な風景に本能的に後ずさりをしていました。

そんな経験をしたのは後にも先にもこのときが初めてのこと。最初は大勢いたエキストラも、重い装備を纏っての移動や撮影、環境の厳しさから次々と減っていく中、最後まで続けたことでこの現場に立ち会うことに出来ました。

…ただ、寒空の中巨大扇風機の風に当てられたこともあったと思いますが、私もこのあと40℃を超える高熱を出して大変だったことは覚えています。

このとき、一文字秀虎を演じていたのが仲代達矢さん。40年前ということは、当時すでにもう50代でいらっしゃったのか。仲代さんの同行は最近でも定期的に確認させていただいていましたが、生涯現役を貫かれた非常に尊敬できる方でした。

どうぞ、安らかにお休みください。

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