以前、FMV-KB611に対応したMac OS X用のカスタマイズ版ドライバを作っていただいたトリニティーワークス有限会社様が試用版のMac OS X用 親指シフトドライバを開発されました。
リュウド株式会社様のRboard Pro for Macの製造が中止されて以来、Mac環境での商用における親指シフトキーボードサポートの動きは事実上止まっていました。
同時に、有志のみなさまがオープンソースのドライバを各種開発して下さっていたこともあり、私たちMac + 親指シフトは幸せでした。感謝してもしたりないくらいです。
しかし、今回の商用版の動きは大きい。商品化されたら、「専用キーボード」を「サポートつきで」使えるのですから。インストールもなれた方法で行えるのでとても容易です。現在、私のMacにはKB611用のドライバを入れているのですぐには試せませんが、デッドストックのMacを引っ張りだして試してみようか、と考えています(あ、でもこれはRboard Pro for Macが動くマシンだ…。アンインストールすればいいか)。
現在の仕様では、普段使っているKB611や時々使うWindows Noteマシンと操作感がかなり異なってしまうため(非常に早い速度で仕事をしていると指が勝手に動くので間違えて異なるキーを頻繁に押すことになる)、今のところ私自身は常用の予定はありません。高額になるとのことですので、現在のままではちょっと入手も厳しいかな。ただ、カスタマイズ対応の可能性はあるようですので、Windows Noteマシンと同等のキー配置が可能なようであれば、かなり高額になっても導入する価値があるかもしれません。FKB8579-661はキータッチやシフトキー分離の面でKB611には機能的にはとても叶わないでしょう。しかし、あのコンパクトさですし、USB接続キーボードですからずっと応用範囲は広い。
さらに、このドライバにはかなり魅力的な機能があるんですね。親指キーの押し方によって削除と後退が使い分けられるなんて。もともと親指シフトキーボードにおいては;(セミコロン)の隣に後退キーがあって便利なのですが、削除も後退も使い分けられる親指キーによる操作には叶わないかも。
驚いたのはことえりを使うと『』が使えるらしいこと。これはRboard Pro for Macでも無理でした。ことえりを前提にしたのもいいですね。標準のIMで最適に使えるわけですから。
いずれにしてもこのドライバが製品化されることを祈るばかりです。
トリニティーワークス様の今回の対応には、本当に感謝しています。