JAMIS NEMESIS TEAM 2016

急斜面のあるシングルトラックも快適

昼前に140mmロータが届いたので、さくっと仕上げました。

ドライブトレインの不調は、上のプーリーがカセットと接近しすぎていたもののようです。CarbineやProphetに装着していたときと比べると、シフトダウン時のワイヤーの引きが重くなりました。ケーブル内蔵式ってこんなものなのでしょうか。

また、ブレーキがスカスカな感じがしたので、Magura MT SIXのエア抜きをしました。フロント側が結構、エアを噛んでいましたね。幸い、MT8のように、オイル漏れはないようです。

Magura MT6 エア噛み

Magura MT6 エア噛み

ただ、ライド中は終始引きしろが安定していなかったような気がするので、多少エアが残っているかもしれません。どこまで作業を続ければいいのか。MTシリーズになってからのMagura、ハッキリしないです。

M Trail。農地造成も終わったみたい

M Trail。農地造成も終わったみたい

トレイルも一部きれいになっています

トレイルも一部きれいになっています

一通りの作業が終わって昼過ぎ、M Trailへ。さすがはハードテールXCバイク。走りは軽く、速度も乗りやすかったです。トレイルへの最初の登りも、当たり前かもしれませんが、非常に楽です。

ただ、ドライブトレインにトルクをかけたときに起こる、キシミのような音。かなり大きな音ですが、本日のライド中ずっと改善されませんでした。今のところ、原因不明。他のバイクでは感じたことがないものです。なんだろう? これが当面の課題になりそうです。

また、ブレーキパッドとディスクのあたりが出ていないので、ブレーキが効くようになるまで少し時間がかかりました。また、ある程度効くようになってからも、XTRやHayes Stroker Carbonなどと比べると、多少不安はありましたね。なにせ、140mm径のローターなんて使ったことがないし、フロントも160mmしかない。MT6のエア抜きもも不十分だったかもしれず、まだ調整の余地があるかもしれません。

140mmローターなんて初めての体験

140mmローターなんて初めての体験

さらに、フロント28Tはさすがに小さすぎる感じでした。どんなに急斜面でも、リア側の44Tを使う機会はナシでした。NEMESIS TEAMの完成車の海外カタログをみるとフロント32Tが標準のようですので、32Tのチェーンリングを探してみたいと思います。

すばらしい性能ではないですか

すばらしい性能ではないですか

組み立てたばかりで、いつくかの課題はありますが、バイクの性能そのものは非常によかったと感じました。登りが大きく改善されたのはもちろんのこと、平地では軽いペダリングでも加速していきますし、なにより下りの性能が十分な感じがしました。

サドルは高いままですし、フロントサスペンションは100mmしかありません。M Trailには急斜面も多数ありますが、一度も怖いとか、危ないと思った瞬間はなかったですね。正直、Marzocchiは相変わらずフリクションを感じますが、これが仕様なんでしょう。ただ、ストロークが短いこともあるのか、55シリーズのフリクションのように、走行中に気になることはありませんでしたが。まあ、十分に働いてくれたと思いますよ。

急斜面のあるシングルトラックも快適

急斜面のあるシングルトラックも快適

登りも苦にならず

登りも苦にならず

狭い山ですし、登りも下りも繰り返し出てきますが、このバイクだと両方とも全然苦にならないですね。以前、Rocky Mountain Vertex RSL 50を草レースに投入したときは、登りでのリアのトラクションを得るのに少し苦労した記憶があります。これが疲労として蓄積され、JekyllやProphetで参加したときのような成績を残せませんでした。でも、このNEMESISなら、27.5ホイールの恩恵か、リアトライアングルの反応が絶妙なのか、あるいはその両方なのか、トラクションが抜けにくい気がしましたね。

下りも安定していました

下りも安定していました

少し速度が乗りやすいこのレーンの下りも安定していました。思ったより速度が出るので、きちんと制動しておかねばなりません。常設コースではないですからね。

最近のXCバイクに驚き

最近のXCバイクに驚き

ということで、一通り里山を走ってみて、最近のXCバイクの性能に驚きました。最近のワールドカップを見ると、XCコースもかなり難易度の高いコースが含まれるようになっていて、セクションが多彩になっているような気がします。XCバイクがオールラウンドバイクに進化しているのも当然かも。

まあ、私も多少はうまくなっているのかもしれません。でも、かつてのVertex RSLで今日のようなライドができたかというと、難しい気がしますね〜。

XCバイク、楽しくて仕方がないですね

XCバイク、楽しくて仕方がないですね

それにしても、XCバイクがこんなに楽しいとは。長い急斜面と大きな段差が連続するプチダウンヒルセクションも走ってみたんですが、フルサスのトレイルバイクよりも多少は難しくなるものの、問題はありませんでした。

フルサスだとなんでもないセクションを、あえてレギュレーションを付けることで少し難しくできる。こんな楽しみ方もいいかもしれません。少し飽きつつあったM Trailですが、しばらくはNEMESISで楽しめそうです。

もしかしたらここ登れる?

もしかしたらここ登れる?

プチダウンヒルから外に出たあと、この坂がある入口から再度登坂。ProphetやCarbineでは登り切れなかった坂の前半部分をあっさり登ってしまったので、これはもしかしたらこの有名な坂もイケるんじゃないか、と思って頑張ったのですが…。この斜度での曲がりと、十数センチの段差。残念ながら現在の私のスキルではクリアできませんでした。でも不可能ではないかも。ときどき練習してみましょうかね。

下りのほうは大丈夫でした

下りのほうは大丈夫でした

下りのほうはここから左に大きく曲がってさきほどのカーブに向かうんですが、これは大丈夫でした。最初の左カーブはProphetやCarbineでやってもちょっと難しかったりしたんですけど、Nemesisはサドルが高くても同じ程度には安定していたと思います。サドルがこの高さでバランスが取れる設計ができているのかもしれません。

とにかく、走行性能そのものは素晴らしかったのですが、今日私が試したのはフラットペダルでした。SPDペダルだと、今日と同じように走るのはまだ難しいかな。ただ、今日私が使用したシューズと、装着したペダルの相性はあまりよくないようで、多少滑ることがありました。バイクセッティング以外の装備なども検討する必要がありそうです。今日はバイクの仕上げにのみ気を取られて、ボトルケージを装着するのも忘れたし。

帰りは多摩川河川敷経由

帰りは多摩川河川敷経由

帰りは多摩川河川敷経由にしました。

今日はとにかく風が強かったので、往復、特に河川敷の砂利道走行は大変でしたが、Nemesisだからこそ疲労を残さず移動できたのかもしれません。

ポジションの検討が必要かも

ポジションの検討が必要かも

ただ、走行中常に感じていたのですが、手のひらにかかる圧が、ロードバイクも含む他のバイクと比べて強いような気がしました。ハンドルグリップはソフトフォームタイプなんですけど、それでも最後のほうではちょっとした痛みを感じていました。

あとはライドの後半で、頸部に疲労と痛みを感じていました。カスクではなくきちんとしたヘルメットを使っていたら、もう少しダメージが大きかったかも。

私の場合、ProphetもCarbineも結構アバウトにポジションを決めているんですけど、Nemesisの場合は、常にサドルが高い状態での乗車にもなりますし、ロードほどでなくてもポジションをきちんと出していく必要があるかもしれません。サドルの前後位置やステムの長さなど、Carbine的な出し方をしましたが、カタログのようにもう少し長めのステムを採用したりしてみるのもいいかもしれないと思いました。

公園での休憩中

公園での休憩中

公園での休憩中、久々にTKさんにお目にかかりました。

今日はDAHONの小径車

今日はDAHONの小径車

今日はDAHONの小径車でお越しでした。

TKさんは写真家・カメラマンですが、以前お目にかかったときにビデオの仕事をされたとのことでした。作品は無事にリリースされたようです。動きものはとても新鮮で面白かったとのことで、今後もTKさんの動画作品が見られるかもしれません。

私はTKさんの写真集を所有していますが、新しい写真集の企画もまた立ち上がってくるかもしれないらしいです。それはまた楽しみなお話です。

まもなく古希を迎えるころではないかと思うのですが、相変わらずお元気で、活動的でいらっしゃいました。

追記

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。おー、さっそくNEMESIS号の試乗ライドですね。
    改めてリア側の様子を拝見したら、なるほど〜!
    140mmローターって珍しいなァ…と思ったら、こんな構造・形状だったのですね。
    これだと、160mmに上げることは無理っぽいみたいですが…。

    しかし、凝った形状のリアセクションです。
    しなりも期待できるし、これは快適度が良さそうです。
    実際、ライドも良かったようで、何よりです。戦闘力もどんどん上がって行きそうですねぇ。
    馴染みのフィールドも、バイクを変えると新鮮に感じる…のは、解ります(苦笑
    何度も同じこと書いてますが)河川敷ってどこも似たような雰囲気ですねぇ…。
    最近走ってないので、GW後半にでも行ってみるかな・・と。

    • sadaさん。さっそくありがとうございます!
      多少遅い時間帯にはなったのですが、早速の試乗ライドをしてきました。

      リア側、160mmに変換できないかとか、いろいろと聞いてみたのですが、素直に140mmを付けるのがよさそうだったので、最終的にはAmazon頼りでした。
      制動力は若干不安もありますが、径が小さいのでパッドが常に擦れる、みたいなことが起こりにくいように感じますね。

      快適度はMさんのモンキーやTrail-SさんのNS Bikesのような、クロモリバイクには叶わないかもしれませんが、XCバイクであることを考えると、想像以上の安定性を持っているように感じます。
      もちろん、急斜面や段差はものすごくゆっくり通過するようにしていますが、それもまた新鮮です。近隣のトレイルはもうこれで十分な気がしてきました。
      RockyMountain Vertex RSL 50は2009年モデルですが、もっとピーキーだった印象があります。八幡裏の急斜面に挑んで、見事に前転した記憶もありますが、昨日はもっと長くて曲がりのある里山の急斜面も下れたので、もうちょっといろんな乗り方ができるバイクであるように感じました。
      最近、XCコースの難易度も上がっているので、バイクのほうもオールラウンドに進化しているのではないでしょうか。

      帰りは河川敷でしたが、撥ね石がすごいので、確認はしていないけどもうフレームも結構小さな傷が付いていそうですね(笑)。
      sadaさんも、お忙しい状況と思いますが、GW後半に空き時間があれば、ぜひ気分転換に!

目次