不死鳥 Cannondale Prophet 2000 (2005)

Cannondale Lefty Max 140 Carbon SPV+

今年はCannondale Prophetを復活させようとしていろいろ苦労しました。海外から輸入したLeftyを取り付けようとしてトップチューブを凹まし、亀裂を入れてしまったことで、一時はフレームを廃棄しようともしました。

何よりそのLeftyのダンパーが不調で、販売元に問い合わせるも、もう「メンテナンスを一切受け付けてくれない」という状況で、「何とかしよう」というそぶりさえ見せてくれないところにかなりガッカリしたことは本当に残念で仕方がありませんでした。

なので、DVO Beryl D2 150mm、FOX 32 FLOAT 140、Rock Shox Reba 140のような、無事に動作する27.5erフォークも試しましたけれども、YETI SB5cと乗り比べたときに余りにも劣った感じがしてしまう。「これからProphetを何とかするのは厳しいのかなあ…。」という現実を見せつけられた1年でもありました。

ただ、10月にこのCannondale Lefty Max 140 SPV+ Carbonが英国のeBayに出品されたことが分かり、10/21にKさんと会ったときにいろいろ相談して、ダメ元で入札してみることにしました。出品者が日本には発送してくれない商品だったので、セカイモンを通しての入札になりましたけれども、運良く落札。セカイモンの手数料、国際送料、関税と余計にいろいろかかりましたが、昨日届いて完動することが分かり、本当に良かったと思っています。

使用中のヘッドセットを外してCannondaleのヘッドセットを入れるか迷いましたが、いつでも普通のフォークに戻せるように、FSA 1/DX Pro-A 1-1/8 Inches to 1.5Inches Tapered Headset with Top Cap, XTE1666をそのまま使うことにしました。

そのためにはこのステアリングが必要になります。

これが通常のHead Shockサイズのベアリングに対応していると勘違いして無理矢理装着を試み、その結果としてフレームを凹ませる原因になってしまったのでしたが。

今回、下玉押しは作業の簡易化を考え、FSAのものではなくスプリットが入ったものを使用しました。

Leftyに下玉押しを利用するのは初めての試みです。その結果。

不死鳥、Cannondale Prophet 2000の復活です! 作ったら早速乗りたくなってしまう。ということで、近所にライドに出かけることにしました。

乗った瞬間から、シングルクラウンフォークを付けていたときのProphetとはまるで違いました。まず、安定感が違う。Prophetの2005年モデルは最上位から最下位まで、全てLefty Maxが装着されていました。基本的にそれ前提の設計だったと言えるでしょう。それが乗り味の違いにつながっているのかな、と個人的には思っています。

今回のLeftyはリバウンドがしっかり効くので、推奨値の8クリックに設定しています。それに合わせてリア側のリバウンドも今までより締めてみました。

これはYETI SB5cでもそうだったんですけど、先週の富士見パノラマまで、かなりリバウンドダンパーを開放した状態で乗っていました。

一昨日の白馬岩岳で、DHさんにいただいたFOX Factoryをマニュアル通り閉めた状態から7クリック開放にすると結構リバウンドがかかった状態になってしまいます。実際には、確認するマニュアルを間違えていて、実際には9クリックにすべきだったんですが、私は8クリックにしていました。リア側はYETIのマニュアルで開放から5クリック締めるのが推奨だったのに対し、1クリックしか締めていなかったこともあって4クリック締めて乗ってみました。

いずれにしてもまあいい感じだったので、今までリバウンドを開放しすぎていたのかな…。富士見もしっかり推奨通りのリバウンドを掛けていれば、BLACK 12であんなには撥ねなかったかもしれません

SB山を走った感じではさすがにレッドコイルということで、体重77kg〜用。体重74kgの私は硬さを感じました。そういえば昨日、SPV+の設定で、推奨60psiのところ70psi入れたことを思い出し、調整し直してみたところ、改善されました。

しっかり測定していないのでハッキリとしたことは分かりませんが、おそらく15%程度のサグになっているのではないかと想像します。

驚くほどいい! YETI SB5cと比べるのはおかしいですが、それぞれのいいところ、という比較でいくと決して見劣りしないバイクに変わってしまいましたフォークの剛性が乗り比べると明らかに高い感じがするんですよね。他に、こんなバイクはないと思います。

でも、さすがにRedはキツいかな、というところもあり、先ほどCyclinicでコイルを注文しておきました。

ステムに45mmのFunn Funnduroを装着しているので、少々ハンドル位置は上がってしまいますけど…。ハンドリングの安定性を上げるために、標準的な90mmの方がいいのかもしれないなあ、と思いながらも今からだとちょっと面倒。

今、手元にオークションで入手した31.8mm径70mmのステムがあります。これは出品者が35径50mmと説明していたもので、返金依頼を出したのですが無視され、応じてもらえずに手元に残ったもの。結局オークション側に陳情して、出品者側からではなくオークションサポートから商品代金分だけPayPayポイントで戻ってきました。ただ、送料は丸損。

YETI SB5cに装着するつもりだった私にとってはゴミ同然の商品なので売却するか…と思っていましたが、試しに一度入れてみるのもいいかもしれない。

Prophetが発売されたのが2005年で、その頃はPBRもXLRもありませんでした。今回コイル式のSPV+ということで、当時の感触に近い乗り味を再現できていると思います。

いつもの公園コースを1周。暗くなり始めましたけど名残惜しくてもう1周走ることに。

2周目になっても重さを感じず、非常にいい感じです。

何と言っても一番形が好きなバイクですので、見てるだけでも満足ですね。

今日、KさんがProphetで下りた富士見パノラマBLUE12の動画を出しました。

私も過去に何度かこのコースをCannondale Prophetで下っていますが、何カ所か新しく段差が設置されたり、段差が大きくなっている所はあるようです。

ProphetでBコース(今のBLUE/BLACK)を下りている動画で残っているのはこれくらいかな。

この動画を見る限り逆に昔の方が遙かに荒れてたみたいで、キツかったセクションも多々ありそうです。サムネを見ても、コースが水で流れてV字に掘れていることが分かります。路面自体は今の方がずいぶんきれいになっていて、2-3箇所にドロップが設置され、1箇所ドロップが高くなっているものの、特にBlack13などは13年前のほうが遙かに大変そうに見えました。この動画の私の前の2人はDHバイク(Cannondale Judge)、150mmクラスのオールマウンテンバイク(Specialized S-Works Enduro)なんですが、それでも速く走るのは結構難しそうに見えます。

そういえば、これよりさらに昔はBコースへのアプローチがCコースとは別になっていて、このアプローチにある数カ所のドロップが凄かった記憶があります。どなたかの動画、残っていませんかねー。

今のProphetでBLUE/BLACK、どこまで行けるのか乗ってみたくなりました!

このProphetの復活で、YETI SB5cの負担が減ることになると思います。

BB部分が痩せてしまったと思われるYETI SB5cですが、いったんマシューサイクルさんに状況を見ていただくことになりました。DHさんからは海外で同様の症状の方が行った対策についても伺っていますので、近日中に確認していただいて、今後の使い方を考えていきたいと思います。

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