10月にご一緒させていただいたmasa隊長から、お山行きのご案内をいただきました。Tさんとの調整が遅れ、参加のお願いが前日になってしまいましたが、快く受け入れていただきました。masa隊長、ありがとうございました。
10月はLapierre Spicy号で望んだのですが、本日選んだのはCannondale Prophet号。Spicy号のクランクが壊れていなくても2回目はProphet号で行くつもりでした。前回、みなさんショートストロークの方が多かったものですから…。昨日、ニードルベアリングをリセットして感触がまったく変わってしまった2012 Lefty Max XLR Carbon、どうでしょうか…?
最初はずっと押しなのですが、下りに入った瞬間、Prophet号の感触がシェイクダウンのときとは明らかに変わったのが分かりました。コイルの2005のように明らかにわかりやすい反応ではありませんが、とても安定している感じはありました。
路面は超ドライでざらざら。これはこれで、楽しいコンディションです。
わがProphet号は下りはもちろんよかったのですが、今日は上りがそこそこ調子よかったな、と思います。超ドライのざらざらコンディションなのによくトラクションがかかり、軽く上れる感じです。FRポジションだと以前は滑って仕方がなかったのですが、たぶんRock Shox Monarch Plusの力ですね。ここまで大きくバイク性能が変わるとは。
一つ目の山の最後のところ、超楽しい、蛇行のシングルトラックがあります。私はコーナリングが得意ではなく、こういう蛇行は苦手なんですが、今日のProphetはちょっと違いました。思ったところに進んでくれて、バイクを思い切り倒して後輪が滑りまくっても安定しているという不思議な感じでしたので、余裕を持って切り込むことができました。私がうまくなったのか? 新しいサスのおかげか? 先行するDさんの走りをまねてバイクを操作する機会があったのも大きかったと思います。パフォーマンスは全然違いますが(笑、それなりに曲がれるのです。
しかし、写真中央のDさん、左大腿部が痛そうです。この腹ばいの姿勢が楽なのだそうです。
一つ目の山の最後の下りはダブルトラック。あまりテクニカルなことを気にせずに高速で抜けるのも気持ちがいいものです。
そして、2つめのお山。1つめもよかったのですが、この2つめは本当に最高でした。参加者の「楽しーっ」「気持ちe」の叫び声や笑い声が絶えない、絶品の下りが続きます。
私は最初、山頂付近で味わったことがない走行感を体験しました。そして、あれれ? と思っているうちに転倒。突然バイクが沈んだ感じがしたのです。霜柱が原因でした。しばらくはその霜柱や霜が続くトレイルで、これもまた貴重な体験でした。あのくしゃっと路面が突然つぶれる感覚、モーターバイクが入って荒れた状態のまま固まった崩れやすい路面を抜ける感覚、ちょい滑りそうな感覚。おもしろかった。
林の中の細いシングルトラックから竹林、狭いオフキャンバーまで、さまざまなセクションがバランスよく登場していました。前回、Spicyで別の山を走ったときもそうですが、オフキャンバーだけは怖くて相変わらず苦手です(苦笑。
とにかくみなさん、いや、私も含めて奇声を発しながら走り抜けたのでした。
一つ目の山も二つ目の山も一度もほかのグループの方々に会うことはなかったです。私たちは案内をしていただいて、本当に楽しかったのですが、開拓をされたmasa隊長は当初は大変だったみたいです。予定した反対側に下りてしまって戻ったり…。数分間違って下りてしまっても、リカバーにはその5倍分の時間がかかるそうです。地元のライダーのみなさんの努力で、トレイルは保たれているのですね。本当に感謝です。
とにかく、一度下り始めると上り返しまでの距離が長く、走行そのものを楽しめるセクションが多い素晴らしいトレイルでした。Tさんとも、「急遽のお願いになったけど、参加させていただいて本当に良かった」と帰りの車の中で話をしていました。これを書きながらも、走行の余韻に浸っています。
Prophetも私が走りたいラインをスパッ、スパッと切ってくれて本当に走りやすかった。ものすごくコンフォートに走れるSpicyに対し、十分なコンフォートさを保ちながらも鋭さがあるProphet号には感心しました。速度的なポテンシャルもかなり余裕を感じることができました。2012 Lefty Maxも、以前Rize号に付けていた同じエアで140mmストロークの2009 Fox 32 Float Rよりしっかりした感じがありました。富士見のような常設コースでは、Spicy号に装着したコイルの2010 FOX 160 36 VANの反応性にはかなわないでしょうが、トレイルで走ってみてより楽な感じがするのは2012 Lefty Maxの方だったりするので、不思議なものです。
本当に楽しいトレイル走行でした。招待していただいた隊長、同行していただいたTさん、一緒に走っていただいた皆様に感謝の意を表したいと思います。
あー、なんと素晴らしきお山哉。