富士見で妙な異音を立てていたProphet号は今週1度だけ都内の移動に使いましたが、ガタピシいうようになってしまったので自分でオーバーホールしてみることにしました。
いったん作業を始めるとあっという間にこんな風になりました。
Prophet号をこんなレベルにまでバラしたのは多分初めて。せっかくバラしたので、フレームには改めて細かい部分までブリスネオを施工しました。
フレームのフロント・トライアングル部分は持ってみてあまりに軽いのにビックリ。ヘッドパーツの上ワン、下ワンを外しておらず、ドリンクホルダー用ボルトを残した状態で体重計(100g単位)に置いてみたところ1.3kg。こんな軽いフレームでよく大丈夫だなあ、と感心します。ダウンチューブも一定の太さではなくBBに近づくにつれて太くなっているような感じで、Prophet号の剛性確保に役立っているのかもしれません。
リア・スイングアームも激軽でした。7インチロータ対応のディスクブレーキアダプタ、シフトアウターケーブル、ハンガー込みで1.2kgでした。ということは…。
フロントトライアングルとリア・スイングアームを合わせて2.5kg前後、ということになります。2004年秋に出たProphet号のプロモーションビデオではフレーム単体2.38kgで仕上がっているということでしたが、確かにヘッドパーツ、ドリンクボルト、シフトアウターケーブル、ディスクブレーキアダプタ、ハンガーを除いてしまえばそれくらいにはなりそうで、軽量なAMバイクといううたい文句に嘘はなかったようです。
計算上はリアサス付きのこの状態で2.7kg前後ということになるでしょう。Cannondale Chase号がヘッドワン、ハンガー込みで2kgを超えていましたが、ハードテールとそんなに差がないことになりますね。
ただ、昨年このProphet号のような状態で入手したCannondale Rize号も軽かったですよ。130mmストロークということでProphet号よりストロークが小さい設計であったことも関係しているかもしれませんが、フレーム単体ではもしかしたらProphet号と同等に軽かったんじゃないかと思います。上位機種のカーボンタイプだともっと軽かったのでしょう。
先日の富士見では終始タイヤとフレームカバーが擦れるような音がしていたので、フレームを詳細に見てみたのですが、クラックなどはなく、問題がない状況です。Tさんが撮影してくれた動画に収録されていたあのヒドい音はいったい何が原因なんだろう?
各パーツを清掃したり、洗浄したりしたあと組み付けていきますが、分解とは違って少し時間がかかりました。購入時に付いていたヘッド部の上下ベアリングについては、5年以上も使って少しへたっている感じがしたので、Rize号で使用していた使用歴の短いベアリングに交換しました。
Leftyは写真で見る限りほとんどマイグレーションが発生していない感じです。
マイグレーションが進んだ状況では、このタイヤの上面が”Lefty”ロゴの”L”の下くらいに近づきます。今回はショックブーツの上面と2.25インチタイヤの上面が揃うくらいの高さになっているので、マイグレーションは少ないと感じられます。
今回はせっかく細かい部分まで分解しているので、一応Lefty Maxのトップキャップも開いてみました。予想通りマイグレーションはほとんど見られませんでした。最適なフォークの長さから1-2mm程度短くなったレベルくらいでしょうか。今回の富士見ではCコースを2本、BコースとCコースをそれぞれ1本ずつ走ったわけですが、白鳥のレースのような限界の走りをしたわけではないので、このような結果になったのかもしれません。今回は富士見の前日にマイグレーションを解消しておきましたが、普通の乗り方であれば前日のメンテナンスで1日十分に楽しめる、ということでしょう。
午前中は次男の授業参観があったこともあって、作業は午後から始めたのですが、全部の作業が終わったのは21時を過ぎたころだったと思います。結構時間がかかりました。
前後タイヤはVertex号に履かせる予定だったIRC Mibro for Marathon 2.25 Tubelessの新品に交換しています。リア・スイングアームのアウターケーブルも古いものと全く同じ長さの新品が残っていたので久々に交換してみました(本当は昨年のショップオーバーホールで交換してもらうはずだったのですが、変わっていませんでしたね)。昨年の夏に買ったMibro for Marathonはまだ使える状態ではあるので、奧さんのRush号に付けてみようかな、と思っています。
ヘッド周りはXC3 Siステムから普通のカラム + ステムの状態に変更しています。先日富士見を走ってみて、やはりもう少し短いステムを一度インストールしてみたいと感じたのがその理由です。現状はステムが90mm/20°なので、ちょっと間抜けな感じはするのですが…。オリジナルのヘッドキャップは紛失しているので穴あきのままです。25.4mm径のハンドルを入手すれば、40mmのSICか、もう少し長いAMOEBAステムが使えるようになります。
仕上がったのが遅かったので、試し乗りしかできませんでしたが、富士見の後に発生していたパキパキ音は解消されていました。しかし、白鳥や野沢で発生し、先週の富士見では終始発生していた異音が解消されているかどうかは不明です。町中や公園を走るくらいではもともと出ていない音なので、常設コースのような高速を出せるコースでないと再現できないような気がします。
本当はLeftyやリアサスのManitou Swinger Air 3 Wayもオーバーホールしたいところなのですが、今年は予算がないので断念。
さて、Scott Ransom号もそろそろ分解・清掃をしたいところです。リンクが複雑なので、Prophet号と同じレベルでのオーバーホールはちょっと難しそうですが。Ransom号はリアのエア圧の調整をやってみて、なかなかいい感じの乗り味になっています。来年の富士見ではまた活躍してもらおうかと思います。
コメント
コメント一覧 (6件)
こんにちは・・あらら。見事にバラバラですね〜(笑。
フルメンテ、ご苦労様でした。(でも、楽しい時間ですよね)
さすがにもぅ、Prophet号はお手の物! じゃありませんか。
仰る通り、かなり軽いフレームですよ。うちのEPIC号で約2.5kgだったか・・
クロカンモデルと遜色ないですね。凄い・・・。
激しくライドしたらちょっと分かりませんが、
取り敢えず異音が消えた感じで良かったですね。
実は…うちのRIZE号もリンク辺りから、かすかに『ひ〜ひ〜?』な音が・・(苦笑。
乗り始め当初から鳴ってましたので、これも仕様? かな(苦笑。
sadaさん。こんにちは。
ついにsadaさんのサイトもお休みになりましたが、長い間お疲れ様でした。
> フルメンテ
確かに楽しい時間でしたよ(笑。
乗車時の音がひどいことになっていたのですが、内部に水が浸入した形跡は感じられませんでした。
今回のメンテナンスでこれらの音は消えましたが、下りのコースで出る異音についてはまだわかりません。
> RIZE号もリンク辺りから、かすかに『ひ〜ひ〜?』な音が・・(苦笑。
ホントですか? 私のところにあったRIZE号は泣いていなかった気がします。
反面、ちょっとガタはありましたけどね(苦笑。
Ransom 1号機のときに「ひ~ひ~」もしくは「にゅ~にゅ~」って音がするようになったことはありました。しばらく悩んだんですけど、リンクを増し締めしたら解決しました。
こんちは!
さすがにここまでMTBをばらしてメンテした事はありませんね、関心します。
自分もこの間の富士見走行後、もう今シーズンは乗らないジャッジの清掃&グリスアップを行い倉庫へお蔵入りさせて久々プロフェットを出して軽いメンテを行いました。
今月22日の要屋ライドはプロフェットを使用する予定です。
でも、ほんとicofitさんのプロフェットへの思い入れは半端じゃないっすね!
おぉ。バラバラですねぇ。凄い。
フレーム軽いんですよねぇ。驚く位。
再度組見上がった、プロフェットは男前度が
上がってシャキっとしたように見えますよ。
ナカダ~!さん。こんばんは!
私も部分的にはリンクをはずしたりBB抜いたりしましたけど、ここまで一気に外したのは初めてです。写真の状態からさらにスプロケットも抜いて磨きました。
ハブはシールドベアリングで分解の仕方もよく分からないので今回は手つかずですが、ロードのときはハブもよく分解してメンテしてました。
ジャッジは倉庫入りなんですね。今、オークションに同型のMサイズのフレームが出ていたりしてクラクラしてます(笑。
RZ One40の完成車もついに出てきました。
新式のバイクにも乗ってみたいです。
Prophet号は大好きですよ。今回のメンテでガーッという異音が消えてくれることを祈っています。
要屋さんのライドも楽しそうですね! FR仕様のProphetくんは大活躍してくれそうです!
hw875さん。こんばんは!
> フレーム軽いんですよねぇ。驚く位。
実はこのレベルまで一気にばらしたのは初めてなんですが、これほど軽いとは思わなかったです。
これでガレを一気に抜けても安定しているのだから、すごいバイクだなあと改めて思いました。
> 男前
ですかw。ありがとうございます。
せっかくオーバーホールしたのですけど、仕事の関係で野外駐輪場に置いていたら、数時間雨ざらしに…。そのあと雨の中を帰ってきましたが、寒かったです。
細かいところまで磨いてグリスアップしたのが良かったのか、今までにないほど快適なバイクになっています。