昨日東京では強い雨が降ったので、路面状況が悪いことは予想していました。しかし、昨日届いたばかりのVertex号に乗りたい気持ちを抑えきれずに、結局走ってきました。
【全般的な感想】
走り始めはBB軸〜サドル座面までの高さを約735mmに設定していましたが、ちょっと低く感じられたので740mmで走ってみました。今日は初なのでこれで行きましたが、脚伸展力をもっと効率的に使うためには、745-750mmくらいがベストかもしれません。少しずつ試しながらやってみます。
未舗装路に入ると、路面はやはりセミウェット〜ウェットコンディションでした。Prophet号やRize号では突撃する水たまりも、今日は避けました。タイヤがドライ向けのHutchinson Python 2.0 Air Light(26”)なので、と言い訳をしておきます。
それでも時々はぐちゃっとしたところに入らざるを得ないこともあり、そのときは「うぇっ」「やだなっ」てなります。ただ、全体的にはセミウェットな感じで激しくマッドなところはありませんでした(避けました)。
やはり、舗装路を走ったときに感じたように、Vertex号(RSL 50 2009の意)は思ったよりもコギは軽くないですね。Prophetと同じくらいに感じます。ただ、強く踏んだとき、一瞬の「もっさり」感はありますが加速はダイレクトな感じで、フルサスのProphet号とは違いました。
凸凹が連続する路面では、ペダリングのリズムが合うか心配でしたが、Vertex号の路面追従性は優秀なのか、Chase号のときほどちぐはぐになることはありませんでした。まあ、Chase号はあくまでプレイバイクで、エンデュランス的な走りをするバイクではないですから、当たり前かもしれません。走るにつれて、ペダリングのリズムにも慣れてきました。
驚いたのは急な上りでの登坂能力です。Prophet号やRize号はリアサスがある分トラクションはよくかかりますが、じわじわ登る感じになります。しかし、Vertex号で同じようなコギ方をすると、まるで飛ぶように登り切ってしまうし、そのあとも速度を維持するのです。上りに関しては明らかな性能の差を感じました。
登ったあとの下りも安定していますが、間に15cm程度のドロップがあり、それを飛ぶだけでチェーンがチェーンステーに激しく当たります。今日は時間がなかったので周回を8周ですが、少なくとも8回は「カツーン」とやってしまったことになりますね。透明な保護シールが貼ってあるんですが、確認してみたところでは黒い汚れが付いているくらいで傷にはなっていません。今後のことを考えると保護パッドなど、他の対応も必要かな? というか、Prophet号やRize号と同じ扱いで大きい根っこを飛んだり、ドロップを飛んだりして大丈夫なんでしょうかね? このタイプのMTBは? XC系は初めてなのでよく分からないです。
フレーム自体はマッチョで、かなりの剛性と丈夫さを感じることができます。そう簡単なことでは壊れることはないと感じました。これが折れるような衝撃があるとすれば、きっとアルミフレームであっても無事ではないような気がします。心配なのは、そういう衝撃より、岩などで直接ヒットしてしまうことですね。
Prophet号を購入したショップの店長さんはTaurine号を所持していましたが、やはり転倒でフレームをヒットして穴が空いてしまったそうです。ただ、そのままその後も長期間普通に乗り続けられたらしいですね。まあ、それほどの損傷を受ける打撃だとすれば、アルミやクロモリでも直接ヒットしたらへこみはするのかもしれませんね。
今日はサスペンション設定も届いたままの状態でしたが(サグ的に適正値になっているように感じました)、快適でした。
私はLeftyに慣れてしまっていて、普段のライドでは「片持ち」を意識することは「全く」ないのですが、今日普通のシングルクラウンフォークに乗ってみて「手放し運転」がラクにできるのにビックリです。Leftyの場合は時々からだやコギで調整してやらないと曲がっていきますので、久々に「Leftyはやはり片持ちなんだ」ということを意識しましたね。
FOX FORX F100RL(2009)は、ロックアウトしても10mm程度は動くようでしたので、公園までのアクセスについてはロックアウトも試してみようかな、と思います。昔は「リアサスをロックアウトするとサスペンション機能を痛めがちなので、最小限の使用にしてくれ」と言われたものです。2003型Jekyll号購入のときにもショップの店長さんに念を押されました。現在はどうなのでしょうか?
2007モデルのRansom号はリアをロックアウトできましたが、ショップには「全然大丈夫ですよ」と言われていました。Ransom号はほぼ完全にロックアウトしますが、野沢DHコースをロックアウトしたまま全速力で下りても大丈夫でしたね。
【草レースについて】
今日走ってみた感想としては、現在の設定のProphet号とVertex号では、平地のエンデュランスレースではどちらが成績を上げられるか分からないですね。微妙なところだと思います。XCコース、プチXCコースのような起伏が激しい場所での草レースだと、上りが圧倒的なVertex号に分があるような気がします。
ただ、エンデュランスも時間が長くなると、軽いVertexが有利になる可能性はありますね。Vertex号はMサイズで、よりヘッドが立ち前傾するので、こいで前進するのには向いています。
あと、このバイクで時速30km前後を長時間維持することができるかな…。以前、Jekyll号でa.b.c. cupに出場したことがありますが、時速25kmで走る私の横を時速30kmくらいで走るXCバイクが次々と抜いていきました。Vertex号であのスピードを出して維持できるかというと、結構大変そうな気もしました。
【レース以外の使用について】
Vertex号はレース以外の楽しみ方もきっとできるバイクだろうなあと思います。また、Vertex号は体を積極的に動かすことによって段差をスムースに超えたり曲がったりできるようになります。若干ロードバイクに似た気遣いも必要でしたが、そういうこともかなり楽しめましたね。
このバイクはホイールはMavic Crossrideだし、ハンドルはライザーバーで630mmの長さがあります。Prophet号と同じですね。ですから、バイクを傾けたりする操作や若干粗めの路面での操作はしやすかったです。フレーム自体はピュアXCを意識していると思うのですけど、現在の仕様なら里山遊びでも楽しいのではないかと思いました。フレームもマッチョで丈夫そうですから。
【これからどうしよう】
今日は時間があまりなく、22km程度乗ってみただけですが、やはりいろんなところに手を入れたい、部品を買えてみたいという気持ちにはなりました。
やはり、ホイールが若干重いのかなあ…。コギだしとかがちょっときつい感じがしますね。一度速度が乗ると維持はしやすい感じはしましたが…。
他のバイクと異なり、シートポストとハンドルがアルミ製ですが、いやな振動は感じませんでしたね。さすがはカーボンフレームかもしれません。
とりあえずこれからはしばらくこのバイクは公園でのトレーニングに常用されるでしょう。Vertex号を入手したことによって、Prophet号をFRポジションに戻したいような気もしてきましたね。
コメント
コメント一覧 (4件)
おぉ~・・(しつこいですが)やはりカッコ良いですねぇ~こんばんは。
さっそく公園デビューされたようで(笑) 大変に失礼ながら,じっと出来ない性格だとお見受けしました。m(__)m
・・で,やはりコギは軽くないんですか・・・なるほど。
もしかしたら,意識的にそうなっているのかもしれないですね。
あまり軽すぎると,かえって後半の足に来るとか? プロが乗って味付けしているハズだし,
それなりの理由があるのだと(勝手に)思っておりますが・・(BSアンカー号もそうなのかもしれません…)。
ところで,カーボン・フレーム独特の音はいかがですか?
私はリジッドのカーボンFには乗った経験がありませんが,カコーンとか,コーンとか・・鳴りませんかね?
うちのTREKは前半分がカーボン・モノコックですので,独特の反響音がありまして…たまに乗ると,懐かしい音?ですよ。
>Leftyはやはり片持ち
あっはっは・・いゃ,確かに(笑)。 2~3回しか乗ったことがないですが,けっこうフラフラしますね。
三半規管の鍛錬には良いかも? (意味不明…)
>チェーンステー
あぁあああ・・・傷がちょっと…(爆)。早めにガードを巻かれた方が…って,もぅ対策中かも。
これから,アレコレとパーツ換装のお楽しみですね。こちらも楽しませて頂きますので~! m(__)m
>平地のエンデュランスレースではどちらが成績を上げられるか分からないですね
↓みたく、ICOさんご本人が答えを出されているような気もしますよ?(笑
>まるで飛ぶように登り切ってしまうし、そのあとも速度を維持するのです
そのコースの路面状況の(凸凹を漕ぎ進む労力の)違いで、疲労度も変わりますので
Rize号と Vertex号を使い分けてみられると、よりMTBイベントが楽しくなると思います
>Prophet号やRize号と同じ扱いで大きい根っこを飛んだり
>ドロップを飛んだりして大丈夫なんでしょうかね
マイヨアルカンシェルを奪い合う、あのレースに出ていたロックセクションの下り程度
までなら余裕と思います・・・・肘と膝を柔らかく駆使してゆけば、ほとんどの箇所で
我々が「ココはダブルサスペンション MTBだなあ?」と、思う状況は大丈夫ですよね!w
障害物やドロップオフで、障害物なら前輪が振れる瞬間・ドロップオフならば前輪が
路面を離れる瞬間に、前輪を “スッ” っと前の方に押し出してみてください、何事も
無かったかのように障害物を乗り越えますし、真下に向かって落ちたりもしないです
ドロップオフの着地をする瞬間は肘と膝を柔らかくしたままで、グリップやペダルに
力を・・正拳突きや蹴りの最後の「グッ!」と同じように “乗せて” 締める感じです
(抜く・込めるの流れです、ICOさんには、これだけで通じるような気がしますw)
漕ぎはタイヤもあるとは思いますが、sadaさんが書き込んでくださったみたく
味付けでしょうか、軽くは感じないけれど進まなかったり、脚に来ないわけで
ないという方向なのかもですね、ちなみに私の VooDoo号へ試乗された評価は
いつか載せますが「ぬちゃぬちゃ」や「ヌメヌメする」なんて酷い物でした!
sadaさん。こんばんは。
> やはりカッコ良いですねぇ~
何度でも言っていただけるとうれしいです。
私も昨日は「なんかフレーム小さくないか」なんて、そっちばかり気になってしまっていたんですが…。
外に出て、木に立てかけてみたら、「やっぱりこいつかっこいいじゃん」とようやく見直しました(笑)。
気に入りそうです。こいつ。
> それなりの理由があるのだと(勝手に)思っておりますが・・
sadaさんのブログでBSアンカーの記事を見て、私もそうなのかな、と思いました。
でもまあ、ロードバイクのCR1号もこぎ出しよりパワー伝達が若干遅れるような感じがあり、こぎ自体軽くないのですが、速度が乗ると速いです。
でも、CR1号のホイールもMavic Aksiumという入門ホイールなので、上位ホイールをつけたらまた変わるのかもしれません。
> カコーンとか,コーンとか・・鳴りませんかね?
はい! 地面から巻き上げる飛び石の音がそうでした。
ProphetとかRize号はカキーン、キーンですから素材の違いが体感できますね。
TREK号は写真出てましたっけ? 見逃してしまっているのかな? フィルムを振り返るカテゴリあたりで見つけられるのでしょうか?
TREKはロードであこがれましたからね。1990年代初頭のOCLVカーボンフレームがほしくてたまりませんでした。結局はALFREX号しか買えませんでしたが…(苦笑)。
> Leftyはやはり片持ち
いやあ。久々に実感しましたよ。乗っているときは全く意識に上りません。
でも、過去に乗っていたRansom号や今日のVertex号に乗ってみた感想から、左右のコーナリングの感触がLeftyの場合は若干異なるような気がします。
もちろん、潜在的な意識による気のせいかもしれないと思いましたが、Ransom号だと左右均等にこけるのに、Lefty (Alloy)搭載機だと同じ方向にしかこけないのですよね(いつも左にこけます)。
Lefty Carbonを入手してからは不思議とこけなくなりましたね。
一度里山のぬかるみで普段通りに高速ターンして唯一反対方向にこけたことがありましたかね。
> 早めにガードを
そうですね。指でこすったら汚れが落ちましたが、何度も当たると怖いです。対策を考えます。
パーツ換装は速くもやりたくなりましたが(フレームに対するパーツアセンブルがアンバランスな気がします)、PanaのGF1も捨てがたくなってしまいました。どうしたもんでしょ(苦笑)。
赤が好きさん
こんばんは。
> ICOさんご本人が答えを出されているような気もしますよ?
確かに。XCバイクが初めてだったこともあり、高速で仮想登り返しをクリアしてしまうVertex号にはビックリです。
主に平地では、Prophet号とVertex号は同等の労力で同程度の速度域になります。
細かい振動吸収は後者のほうがよく、粗めの凹凸はProphet号のほうが楽ですね。
新しいバイク操作の勉強が始まりました。
> マイヨアルカンシェルを奪い合う、あのレースに出ていたロックセクションの下り程度
あれはダウンヒルコースの一部が切り取られたようなコースでしたね! XCバイクで通過するのにはビックリしたのですが、やはり速度をかなり落として進入しているのがわかります。
Prophet号のようなフルサスだと私でももっと速い速度で通過するし、Judgeなんかだとたぶん障害にも感じません。
今日もなんかそんな感覚でVertexを走らせていたんですよね。
障害物通過の最適速度域は異なるのに、同じように遊んでいた、と(苦笑)。
それで、ちょっと怖いな、と。
私はやはり保証期間の5年は持たせたいなあと思っているので、もうちょっと大事に扱わないと、かも。
> 障害物やドロップオフで、障害物なら前輪が振れる瞬間・ドロップオフならば前輪が
> 路面を離れる瞬間に、前輪を “スッ” っと前の方に押し出してみてください
> ドロップオフの着地をする瞬間は肘と膝を柔らかくしたままで、グリップやペダルに
> 力を・・正拳突きや蹴りの最後の「グッ!」と同じように “乗せて” 締める感じです
そうですね。基本だと思います。
今回は初めてのHT、しかもカーボンXCフレームなので、このフレームに合わせた操作方法を勉強し直してみることにします。
先輩ライダーのCrMo車(里山バイク)ともまるで感触が違いますし(あ、これはちょっとぬちゃぬちゃ、ヌメヌメ系でしたよ)、ちょっと練習が必要です。
さすがにProphet号やRize号のような速度で日常的に遊んでいると危なそうなので、あまり無茶はしませんけどね(笑)。