久々に、川沿いの長い公園を縦断してきました。公園に出ること自体1ヶ月ぶりのことなので、走ってみて結構疲労感があります。
今回走ってみた感想としては、全体的にProphetに似ている感じはするものの、この公園を走る範囲内ではRizeはすべての面でProphetの性能を「かなり」上回っていました。ちょっと残念な気持ちはあったのですが、RizeはProphetより4年も後に発表されたモデルですから、それはもう進歩していないはずがありません。
フラットな土道、砂利道ともにコギがスムースでスピードが乗るし、走行感がかなり軽い。
神社の裏の激しく急斜面になっているところも、Chase並に安定しているように感じました。ここを下りるのは1ヶ月ぶりくらいなのですが、怖いという感じも全くしないし、まさに45度を超える斜度を下りている瞬間すらバイクの姿勢を制御しやすいと感じました。
それに根っこでリアがはじかれるような感触がなく、Prophetと比べてリアの接地感がすばらしいです。新しいリンク形状のたまものでしょうか? Prophetの場合は根っこが連続するような場所、特に斜面ではリアがはじかれて接地感が希薄です。それがまた楽しかったりもしたのですが、同じようなバイクでも設計によってこれだけリアの反応が違うのだな、と思いました。
あわせてこのバイク、コントロールをしやすいです。走っていてバイクの軸をつかみやすく、突然現れた障害物を回避したりもしやすい感じ。Prophetはバイクの軸が分散しているように感じられることが多く、重心も高い感じがします。でもその分取り回しはしやすい感じはありました。RizeはチェーンステーがProphetよりかなり下の方にあり、Prophetと比べると重心は低めですが、それが安定感と安心感につながっているのかもしれません。
Leftyが万全の状態ではないことを考えると、きわめて優秀な乗り心地なのではないかと思いました。これでProphetのようにホイールをMavic Crossmax STにしたり、フォークをLefty Max Carbonに変更したりすると、軽量・高剛性で激しく漕げるバイクになると思われます。一部カーボンフレームの上位機種なんかはもっとすごいのでしょうね。
ただ、決定的に言えることは、バイクデザインに絞って言えば、Prophetのほうが圧倒的に好きです。Prophetのあの独特のスイングアームの形はすごく好きですし、トップチューブの形状も見た目のバランスがとれていて好きです。Rizeはトップチューブの支えのチューブが一本少ないのですが、ダウンチューブ側にガセットが入っており、剛性的にはCannondaleのオールマウンテンバイクでは最強の剛性を誇ると聞きます。
今回のライドではProphetとの剛性の差までは気づきませんでしたが、これはゲスト用ではなく、私用のバイクになるのではないかと思いました。
Prophetから乗り換えても感心するだけで違和感はないので、もしかしたらRize 140が登場したら本当にProphetと入れ替えてしまうかもしれません。