Nさんが、「そろそろ富士見、いかないですか?」と誘ってくれたので、以前から一緒に行きたいと言っていた長男を誘ってみました。
「もちろん、行きたい」という返事だったので、3人で行ってきました。Nさんは先週末にバイクのレースで入賞し、その準備期間として1ヶ月もバイク乗りっぱなしだったのに、半端じゃない体力です。
今回は、DH バイクのCannondale Judge DH Replica, オールマウンテンバイクの Cannondale Prophet, そしてマラソンバイクの Cannondale Rush という、「キャノンデール3兄弟」を持ち込みました。Scott Ransom は今日はおやすみです。
当初私が Judge に乗る予定でいましたが、Prophet に変更しました。というのは、2006年に Prophet で苦戦しているコースなので、改めてリベンジしてみたい気持ちがあったこと、それに長男について走ることが前提なので、Judge でかっ飛ばしてもしようがないからです。
最初にDコースで練習をしてみました。何回か降りて要領をつかんだあと、ついにゴンドラで山頂に上り、Cコースで降りることになりました。
Nさんに先頭にたってもらい、そのあと、私と長男が続きます。途中から長男を真ん中にはさむ形で進みました。
私にとっては久々に Prophet でのCコースです。ゆっくりではあったけど、きちんと設定を出せるようになったことで、Prophet はCコースには最高の相性を持っているのではないかと思いました。
フロントサスペンションのストロークの大きさではRansomに分があるけど、Lefty の動作はスムースなのでその20mmの差をほとんど感じません。リアサスの動作はおそらく Ransom のほうが余裕があるけど、Cコースに限って言えば Prophet の140mm のトラベルでも十分だと思います。今回はリアサスを新品に変えたこともあって、その動きの渋さを心配していましたが、乗っているうちにかなりスムースになっていました。
Cコースで走ることを考えた場合、Prophet と Ransom は甲乙付けがたい感じがします。ブランクが長期間あったあとの走行の場合、重量があって重心が低く、安定している Ransom のほうがいいのかもしれませんが。
長男は昨年の12月に神奈川の下りトレイルを経験していますが、コースのすぐ脇が崖になっている C コースはかなりの恐怖を感じたようです。最初こそスムースでしたが、途中の崖に目が行ってしまったのか、吸い込まれるように飛び出して転倒してしまいました。このポイントには、転落を防げるような樹木がなく、その先に少し大きな崖があったのでヒヤッとしました…。こういう時に、自分も自転車に乗っているとなかなかとっさに体が動かない。大事にならなくてよかったです。
長男はこのあと慎重になりすぎて、後輪のブレーキを引きずりっぱなしになりました。これがかえって不安定になるので、何回もアドバイスを与えたのですが、心理的な抑制はなかなか外れないものです。まあ、初めて乗った妻の大きめなフルサスのMTBで、しかもLefty。慣れるのに時間がかかるという側面もあるのでしょう。
一番下まで下りたあと、食事をとり、2回目行こうか、というと「怖いからもういいや」とのこと。もともと運動神経がよくて、なんでもスムースにこなすから、こういう失敗とかに逆に弱いんだよな。すぐに「(できないから)もういい」になっちゃう。
「んじゃま、勝手にDコースででも練習してろ」
と言い残して、私とN氏はBコースへ。
Cコースはとてもゆっくり走っていたので、Bではかっ飛ばしました。Bコースは昨年、Ransom と Judgeで、そして今年もすでにRansom で走っているのですが、私にとってはProphet が最高の組み合わせですね。中では一番コンパクトで軽く、フロントサス(Lefty Max Carbon 140) の動作がかなり良いからです。かなり攻めましたが、最後のところで結構疲れてしまい、Nさんに先行させました。Nさんは、ダウンヒルバイクのJudgeで、初めてのテクニカル・コースを走破していました。数回走ったら、かなり速くなるだろうな。
Bコースを下りきったところで、長男が待っていました。「Dコースで練習して自信を付けたから、もう一回Cにチャレンジする」とのことでした。たぶん、すぐあきらめるんだよな、と指摘されたのが悔しかったのだと思います。
Nさんは、「せっかく来たのでAコース、行ってみます」ということで、そのままAコースを下り始めました。
私と長男はCコースを下ります。ただ、今回はスピードが明らかに速くなっています。ブレーキの引きずりもない。特に後半はムービーの容量がなくなって撮れていないのですが、野沢チームがCコースに初チャレンジしたときのスピードを上回っていたかもしれません。どっちかというとクールなタイプなので、感情表現しませんが、たぶんとてもノッていたことでしょう。
下りきったあと、感想を聞いてみたら「楽しかった」という言葉が初めて出ました。確かに、あんな感じで流せたら気持ちがいいことでしょう。連続コーナーをスラロームしながら曲がるところなんかは、私も負けます。
Nさんに「また行こうぜ!」と誘ってもらい、気分も上々、というところでしょう。
私もProphetで余裕を持って下りられるようになり、気分上々です。なにより、8月に来たときに雷雨に紛れて? なくしてしまった工具セット + プラスチック ハンマーが、富士見パノラマのインフォメーションに保管してあったのです。最後に思い出して聞いてみてよかった~。とても気分がよくなりました。
しかし、帰りにまた小仏トンネルで事故。8月から今回までの3回の富士見、全部このポイントでの事故に引っかかってます。事故が起こりやすいということは何か原因があるはず。対策とれないものですかね~。