数年前に実家から数十本の8mmフィルムを持ってきて、中古の8mm映写機を購入したのですが、主な目的は映写した映像をビデオテープに収めることでした。
しかし、思ったよりうまくできない上、最後に映写したときフィルムが引っかかって一部のフィルムを傷めるトラブルがあったため、そのまま放置していました。
そんな中、Justsystemからのメールで、「Gakken 大人の科学」にて、8ミリ映写機が発売になるとのニュースが。手回しの簡易なものですが、もはや映写機の新品を入手できる機会はそうはないでしょうし、比較的安価ですので購入してみることにしました。
http://otonanokagaku.net/products/living/projector/detail.html
先ほど届いて、いくつかのフィルムを回してみたのですが…。
以前から持っている映写機みたいにオートローディングではないため、まず装着が大変。巻き戻しもリールを入れ替えなければならず、また大変。それに手回しということで、結構疲れる…。電池でランプをともして映写するのですが、映写サイズが小さい。あまり離れると光量が不足するでしょう。スクリーンを持っていないので、普通の壁に移していますしね。
でも、手軽に、気を遣わずに扱えるのはうれしい。手回しなので、「なにかおかしい」と思ったらすぐに止められますから。映写機の場合、ジャムると貴重なフィルムを傷めてしまうので、それはもう大変です。
それにしても、久々に8mmの懐かしい映像を見ることができたのは大きかったです。
画像も悪くなっていないので、まだ品質を保っているうちにデジタルメディアに移すべきであると痛感しました。
オークションをみると、テレシネ(フィルム映像をテレビ用の映像に変換する)向きに改造した映写機や、テレシネ用のアダプタが販売/レンタルされているのがわかりました。簡易テレシネですね。
簡易テレシネというと、ブルース・リーの「燃えよドラゴン」のビデオ/LDを思い出します。当時最新のLDのはずなのに、やたらと画面が汚い。その後に入手した、超低予算映画の「ドラゴン危機一発」のビデオやLDのほうが遙かに画像がいいのです。
これは「燃えよドラゴン」がフィルムを映写したものを撮影したもので(スクリーンを介したのか、エリアルイメージ=空中像なのかは私にはわかりませんが)、「ドラゴン危機一発」がフレーム・バイ・フレームという方式でネガフィルムから取り込まれたものだということを理解しました。
このため、前者は1フレームに以前のコマの残像が残っていたのですが、後者は1フレームが写真のようでした。もちろん、24コマ/秒を30フレームに割り当てているので、6フレームごとに同じコマが2回重なったりはするのですが。
自分でやるなら、全コマをすべてスキャンするなんてことは無理そうなので、前者の簡易テレシネをすることになると思います。しかし、このフレーム・バイ・フレーム テレシネを実現している業者さんもいらっしゃるのですね。
http://www.8mm2dvd.jp/このサイトのサンプルを見たのですが、非常に高画質です。膨大なフレームをどうやってスキャンしているんだろう?
テレシネ向け機材を扱っている業者さんから機材を購入すると、おそらく数万円の出費になります。上記のサイトで照会されている料金を見ると、同じくらいの料金でいけてしまう可能性があります。しかも、おそらくは遙かに高画質に仕上がってくるでしょう。画像の補正なども行ってくださるようですし。
でも、機材を持っていれば、フィルムそのものを時々思い出したように見ることができる…。
いま、迷いに迷っています。