『アスリートのためのコアトレ―100のエクササイズ12の処方箋』で紹介したストレッチポールです。
私は以前からリラクセーションテクニックに興味を持っていて、精神的な安定に加えて疲労回復やスポーツのパフォーマンス向上に役立ててきました。基本的には道具を使うこともなく、それで十分だと思っていたのですが、それらをこれから行おうという初心者にとっては、まずは「テクニックを習得しなければならない(効果を得るためのスキルを得なければならない)」という大きな壁がありました。また、慣れているはずの私にとっても、極端に気分が乗らないときにはこれらの方法がうまくできないこともあります。特にリラックスが必要なときにうまく行えないのはちょっと問題ありますが(笑)。
また、より積極的に筋肉に刺激を与えるために静的なストレッチや動的なストレッチを加えることもあります。これも、習熟とスキルは要求されます。
とはいえ、道具を使わずに行えるということで、お客様にもお勧めしたり、私自身もほとんどの場合、上記のような方法で解決をしてきました。これらでとれないような疲れやゆがみについては専門家を借りて、マッサージや骨格調整などを行ってもらいます。
リラクセーションということを前提にしたプログラムという意味では、私の場合、お客様へのアドバイスでも結局は上記のような形になることが多かったといえます。しかし、もっと効果が得やすくて、その方法がラクに習得できるのであれば、リラクセーションの手段として器具を使うのはアリかな、と思うようになりました。最近は、コアを調整するいろいろな器具が工夫されていますが、その中でもこのストレッチポールは要注目です。日本コアコンディショニング協会(JCCA http://www.jcca-net.com/)という団体により、すでにさまざまな場所で実績を上げているプログラムが確立しているからです。実際、私自身も今までよりも少ない努力感で深いリラクセーションを得られることを確認しました。また、この方法は私が従来使っていたいくつかの方法の効果を高めることもできるでしょう。
まず、この製品に付属してくるDVD(タイトルはなぜかビデオテープになってますが)を見て一通りの流れを確認し、その後実際にDVDに合わせて「ベーシックセブン」というプログラムを体験してみることです。極端に外れたことをしなければ、おそらくほとんどの方がその効果を体感できることでしょう。このような効果を多くの人が「再現」しやすいことが、このプログラムの特徴であるといえます。
私の場合は、まずプログラムを終えて立った瞬間に感じられた重心と地面を垂直に結ぶ線(軸)が明瞭に感じられたのに驚きました。通常、適切なエクササイズをこなして非常に調子がいいときにしか感じられないような明瞭さでした。そのほかの効果については、付属DVDで退避してみるといいと思います。
このような状態を事前に作れれば、新しい技術の習得やスキルのリセットにも大きな効果を上げることができると思います。
指導者講習会・認定試験も協会のほうで行われているので、私も勉強してみようかと考えています。