自分でできるテーピング—傷害予防と応急処置のためのテーピング基本マニュアル

自分でできる テーピング

私の場合、スポーツ選手を扱うトレーナーさんや柔道整復師の先生とは異なり、テーピングを行う機会はそう多くありません。テーピングを行う対象は基本的にはお客様で、私がよく行っていたのは、ウェイトトレーニングを行う際の手首のサポート用のテーピング、およびスタジオでときどき起こる足首のねんざへの対応でした。自分に対して行うのは、ちょっとした幅を広げるための練習くらいであり、ほとんどなかったですね。
それが、初めてMTBに乗ったときに、4Xコースでの転倒で足首のあたりをクランクと車体の間に挟んでしまって、そのバイクで足首をさまざまな方向にねじられてしまってひどいねんざを起こしてしまったのです。実際、内反ねんざと外反ねんざの両方を起こしてしまった感じで、1年半以上が経過したにもかかわらず今でも不安定で痛みや違和感を感じます。
しかし、MTBについてはこれから楽しんでみたいという気持ちがあったので、山でのライディングやレースの前には自分でテーピングをするようになりました。

その際、書店で見つけたのがこの『自分でできる テーピング』です。トレーナー、インストラクターとして他人に巻くのとは違い、自分で巻くコツが乗っているのだろうと、参考のために購入しました。

しかし、中身を確認していなかった私も悪いのですが、実際には「自分でできる」というより「トレーナーではないけど、自分がやってあげられる」というような意味合いが強いのではないかと思いました。実際、自分でやっている写真は手の指のサポートくらいなもので、他はすべてパートナーがテーピングをしているのです。エピソードとして、「韓国のサッカー選手は自分で巻いている」という話が出てきますが、自分で巻くときにはこんなテクニックが必要というようなものではありませんでした。実際、肩のテーピングなど、自分で行うのはほぼ不可能でしょう。

このようにこの本を「自分のためのテーピング」ととらえてはいけません。ただ、体の各部位の代表的なテーピングの技術が紹介されていますし、巻かれたテーピングも大変きれいなので、技術的にとても勉強になります。もっと大きな、きれいな写真で著者のテーピングを確認したい場合は、『スポーツマッサージ&テーピング』のほうがいいかもしれません。こちらは、足首の応急処置用の巻き方(私はこれを行うことが多かった)も載っています。

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