友人Hさんと、Hさんが最近知り合ったKさんという方と一緒に、高峰山に行ってきた。わがCannondale Prophet 1000の下りデビューだ。
私が、車からProphetを下ろすと、
「それ、いつ買ったんですか?」
と、別のグループの女性から声をかけられた。その人も、Cannondale Prophet 1000を持ち込んでいたが、私より少し前にBiKitさんで購入したらしい。ということは…。
私が7/8に管理者日記に書いた、7/1にBiKit店頭で見たProphet 1000実車の持ち主の方ということだ。実際、私が見たバイクと同じようにカスタマイズされていたので、間違いないと思う。お互い、Prophet 1000での下りデビューということらしい。
もし、彼女が予約したProphet 1000の実車がなかったら、私はまだ購入に踏み切れなかったかもしれない。まさかその実車のオーナーさんにこんなに早く、全然違う場所で出会うとは。全く、不思議な縁であり、偶然である。
さて、そのProphet 1000であるが、今まで平地やちょっとした山を走るとき、現在所持するJekyll 500と比較してそんなに優位性を感じていなかった。ところが、今回高峰山のコースを下ったり、未知のトレイルを走ってみたりしてはっきりとそのすごさを体感した。乗っていて恐怖をほとんど感じないのだ。結果としていつものようにHさんに置いて行かれることもなく、ずっとついていくことができたのだ。そんなに腕が上がったわけではないので、私にとっては「バイク様々」といったところだろうか?
MTB歴の長いKさんによれば、バイク本体の性能に加え、今回初めてDHタイヤを使ったのが大きいのではないか、とのことだった。それは確かに私も実感できた。ちょっとしめった粘土のような土のコーナーでも滑ることなく、非常に安心できたのだ。ストロークが前後140mmと増えていることもあるが、乗っていてリラックスできたのはDHタイヤの性能によるところが大きいと思う。
それに加えて、バイクのジオメトリ、ステムの短さ、わずかにライズしたハンドル、ハンドルの幅、そしてサドルを最大限に低くでき、低重心を維持しやすい、という要素がかみ合って、Jekyllのときよりずっと安定した下りを楽しめたのだろう。
またKさんは、現在所持するJekyllなりの楽しみ方を提案してくれた。登りも下りもあるようなちょっとした里山ではJekyllも十分に楽しめるはずであること、そのために選ぶべきタイヤやステムの設定などである。非常に参考になった。
また、今回初めて走るKさんが、MTB歴が長い分ものすごく上手であり、その後ろを走る機会が多く、観察できたことも私が今回うまく下れた一つの要素かもしれない。くねくねとしたシングルトラックの抜け方とか、急坂での姿勢の維持など、私から見たらすごいレベルの人だったのだ。
スリルが単なる恐怖ではなく、本当に楽しく感じられたのは本日が初めてかもしれない。素人同然の私がそれなりに下りられるProphet 1000のポテンシャルには非常に満足した。
が、私のProphetに試乗したKさん、Hさんが後輪ブレーキをかけて驚いていた。
「なんだ? こんな音。聞いたことない。本当に故障じゃないの?」
そう。後輪ブレーキは相変わらずうるさいままで、音が解決しないのである。相性があるのか? それとも別の問題があるのか。これがなければ、もっと大満足だったんだけど。
来週は無理かもしれないが、時期を見てBiKitさんに持ち込もうと思う。