少し前の話になりますが、9月上旬にCATVの撮影のため、モデルをつとめてくれる吉田さんと一緒に都内某スタジオに出かけたことがありました。
撮影スタジオに入ると、すぐに台本が手渡されました。
私の場合は、メールのやりとりを含めた事前打ち合わせも数回済ませていますし、指導・アドバイスの内容についてはもとから頭の中にあります。そこそこ準備はできているはずなのですが、それでも台本を見ると、「15分番組なのに、こんなに紹介できるのかな?」と思うほど、盛りだくさん。
ちょっと心配になったので、メインキャスターとなるタレントの石田純一さんが来られるまで、番組に必要な撮影に立ち会いながら、台本を復習していました。
その後まもなく、石田さんがスタジオインされました。本当に腰の低い方で、周囲への気配りがすばらしい方でした。また、運動が大好きな方らしく、毎朝ジョギングなどのエクササイズを欠かさないとのこと。もう10年も寝込むような風邪はひいていないとおっしゃっていました。
石田さんはスタジオ入りしてからリハーサルまで、台本を読んだりする時間は非常に限られていたと思います。しかし、驚いたことにそのわずかな時間で、スタッフに確認をとりながらそのほとんどの内容を把握されていたのです。私などは、あれだけ台本を読んだにもかかわらず、自分がしゃべってしまうと「次何のコーナーだっけ?」とわからなくなってしまうのですが。
石田さんや女性司会者の熊谷さんは、アドリブを交えながらも進行を把握し、計算しながら私たちを導いてくれました。その技能の高さに、改めてプロのすごさを感じた次第です。おかげで私は「聞かれたらそれに応対ができればよい」という態度に徹することができたので、とたんに楽になりました。
プロのすごさ、といえばディレクターさんと各スタッフの動きもすばらしかったです。
今回、本番撮影の前に、資料映像の撮影を行っているのですが、種目数が非常に多く、それらが紹介されるシチュエーションも多数準備されていました。的確な指示でスムースな撮影を行うディレクターさんの技能、すぐに呼応するカメラマンの能力、よりよい方法があると思ったら瞬時に切り替える柔軟性。そして最後にはそれらを15分の番組の中に自然にまとめてしまうワークフロー。
非常に新鮮な刺激を受けた1日でした。