1994年、初めてのパソコン、FMV-590Tspを購入したとき、「親指シフト」キーボードが「オプション扱い」になって、しかも有料となっているのを知り、その将来に暗鬱な気持ちになりました。
1997/04/30に、このコーナーに親指シフトキーボードのことを書きましたが、これは1ユーザーとしてとても歯がゆく、悔しい気持ちをつづったものでした。
ところがです。今、富士通のFM WORLDにアクセスしてみると、FMV-DCというわけの分からない、でも親指シフトキーボードを標準で選べる唯一のラインナップが消えているではありませんか!? 「ついにくる日が来た。親指シフトキーボードの最後か……」と思いつつ、よく見ると新たに「FMV-BIBLO ビジネスモデル」という新しいラインナップが加わっているのを発見しました。これはなんだろうと半ばやけになって見ていると、なんと、「親指シフトキーボードがどの機種においてもカスタムメイドで選択できるようになっているではありませんか!!」
それだけではなく、若干価格は高めでも、通販メーカのようにかなりの「カスタムメイド」が可能になっているのです!! しかもポインティングデバイスの有無なども指定できるようで、かなり柔軟です。
これまで、親指シフトユーザは、型遅れの製品を非常に高価な料金で購入することを強いられてきました。しかも、そのキーボードを採用しているラインナップは非常に限定されていたのです。しかし、これで最新の性能のBIBLOを、XGA表示で利用することも可能になったといえます。
興奮した私は、デスクトップ/ミドルタワーのほうも調べてみましたが、こちらもキーボードを選択できるようです(キーボードなしも可)。
親指シフトユーザは、OASYSというソフトを選択しなければなりませんが、キーボードドライバの問題もありますし、そのワープロにかなり特化したキーボードでもありますので、致し方はないかな、と思います。Windows NT4.0 Workstationを選択できるのもいいですね。
次にPCを購入するときはメーカーものにしようかな、と考えていたところでした。自作はあれこれと故障が多いですし、原因追求にも時間を費やすことがあるからです。そこで、デルコンピュータやGATEWAYがいいのではないかと思っていましたが、俄然ノートのBIBLOがほしくなりましたね。少し高いけど。キーボードをカスタムメイドすることで、どの程度のコストがかかるかもう少し知りたいところです。
最後に、親指シフトキーボードは非常に生産性が高く、またそのキーボードに対応したOAK-V5も非常に効率の良いIMEです(多少は不具合が)。今後もICOの作成に大いに役立ってくれるものと期待しています。