時々ブルース・リーの特集が組まれる『マッスル・アンド・フィットネス日本版』。昨日気づいて購入。
ファンから見て特に目新しい情報があるわけではないのですが、「神がからない」レベルで、ブルース・リーのすごさが紹介されるのがこの雑誌のいいところだと思います。
ブルース・リーは若くして亡くなったため、半ば伝説化した存在です。確かに多くの人の証言から実話であろうと認定できるものもあるのですが、ファンから見てもちょっと大げさに紹介されているのではないか、と思うような逸話もたくさんあります。例えば、第一次ブームのとき、18歳のブルース・リーがアメリカで空手師範を11秒でKOした話が日本で広く紹介されました。でも、実はこのとき戦った相手は空手師範ではありませんでした(ある意味、狂犬のようなタイプの相手だったそうなので、より危険な相手だったかもしれませんが)。この戦いについては、この『マッスル・アンド・フィットネス日本版』のブルース・リー特集の冒頭で解説されています。
あまりに現実離れした逸話が一人歩きすると、実際に格闘競技などを体験している人にとってはうさんくさい話にしか聞こえなくなってくると思います。『マッスル・アンド・フィットネス日本版』の記事のような紹介の仕方であれば、雑誌のターゲット層の人にもリアルなブルース・リーの「すごさ」が伝わることが期待できますね。
彼の強さが伝説化されたり、あるいは逆に疑問を持たれたりする背景の一つには、彼が格闘競技でほとんど実績を残していないことによると思います。武術家の能力や実力は必ずしも競技能力のみで評価されるべきではありませんが、多くの人はそうは思いません。ブルース・リーが活躍した時代、似た格闘技と思われていた空手は主に相手に当てずに、当たったらどうなるか、ということを推定してポイントを取るルールが主流でした。当時のブルース・リーの目指すところと格闘競技はかけ離れたものであったので、自身が参加することについては全く興味がなかったでしょうね。トップアスリートがしのぎを削るトーナメントにブルース・リーが出ていたら、ほかの選手同様おそらく連戦連勝とは行かず、きっと負けることはあったと思われます。そこで成績を残せていれば、確固たる優れたアスリートの証拠として認められた反面、今のように伝説化はされなかったかもしれません。
このように公的に自分の強さを証明したことがないこともあってのことでしょう。根拠なく彼の実力を貶める発言をしている人も多く見かけます。ですが、東洋人として初めて世界公開レベルの映画に主演し、成功を収め、広く名前を知られるようになったことは紛れもない事実です。死後40年近く経って、こういう特集が組まれるほどに。今回の記事には、我々にとってもかなり参考になる彼の生き方がにじみ出ていると思います。彼はあのスキルを身につけるために相応の過酷な努力を自らに課していたのです。
…ブルース・リーを目指していた(?)、若き日の自分を思い出し、反省しました…。
話は変わりますが、Scottが実に興味深いオールマウンテンバイクを出していますね!
http://genius.scott-sports.com/これはたまりませんな。Cannondale Jekyllと同様、乗車しながらバイクジオメトリの変更が可能なGeniusがまた進化しています。しかも、Jekyllより見た目がすっきりしていてカッコイイ。JekyllがLeftyだったらわからないけど、付いているパーツが変わらないのであれば、他メーカーでも問題なし。久々に惚れそうなバイクです。まあ、その前にお仕事頑張らないといけません。
コメント
コメント一覧 (2件)
おつかれさまです
チビたちと、前にTVの洋画番組でジャッキー先生版のベストキッドを観てから
俗にいう「あちょー!」ごっこではチビたちがリー先生、私がジャッキー先生の
担当になっています、ですので笑いが混ざったギャグっぽいポーズをさせられます
お父さんもリー先生っぽくカッコいい役をしたいなあ・・と言っても却下されます
>これはたまりませんな。
毎年、この時期は少年のように(ヤングですけれど)ワクワクしちゃいますね(笑
赤が好きさん。こんにちは。
そういえばまだジャッキー先生のベストキッドを見ていないです。ジャッキー先生もあの年齢で動けるのはすごいですね。
最近はさすがに機会が少なくなりましたが、私が子供と遊ぶときは残念ながらリー先生役ではなく、カリーム・アブドゥル・ジャバーの役ばかりです(苦笑。
それにしてもScott Geniusは前から興味を持っていたバイクですけど、2013年モデルは650Bということもあって、特に魅力的なバイクに仕上がっているように思います。