もう昨日になってしまいましたが、長男の中学校の卒業式に出席してきました。
ついに義務教育の期間を終えたわけですが、いろいろと苦労もありました。
この子は難産気味で、生まれてすぐ保育器に。誕生の喜びもつかの間、脱水症状を起こして救急車で国立小児病院(2002に移転したそうです)に搬送されました。病院の優秀な先生方や看護師の皆さまのおかげで、入院初日に元気になりましたが、原因が分からないため、しばらく入院となりました。私はしばらく仕事を休んで病院へ母乳を持っていったり付き添ったりしましたね。
その後も発熱で引きつけを起こしたなんてことも。妻によるとカッと目を見開いたまま動かなくなったそうで、「死んだ!」って最初は思ったそうです。当時の私は土曜日も仕事でしたので、勤務先のフィットネスクラブからMiyata Alfrex号で病院まで直行したのを覚えています。落ち合ったときには普通に元気になっていましたが。
運動神経が私と違って非常に良かったので、活発なのはいいのですが、遊具の高いところから真っ逆さまに落ちて、金属の支柱の上に顔から落ちたと連絡を受けたときも仕事中でした。
最近では昨年の大不況の影響で、それまで出ていたお小遣いを定期的に上げられなくなったこともあったりして、この点は可哀想だった…。
まあ、思い出せばいろいろありますが、無事に中学を卒業できたことについては、彼に関わったすべての人、事象に感謝したいと思っています。
卒業式は、未曾有の大災害から8日目ということで自粛モードで行われましたが、非常にいい卒業式でした。
どちらかというとクールで無表情な長男ですが、その長男が涙を流すなど、意外な一面をみました。式中でもいろいろな場面で触れられていましたが、彼らは校外学習で東京ディズニーランドに行っている最中に震度5の地震に遭遇しました。埋め立て地で地盤が弱いためかなり揺れたらしいですし、地割れができて水が噴き出し、周りが水や砂だらけになっていく光景に恐怖を覚えたといいます。発生した時刻がちょうど集合時間に近かったため、バスに戻れた生徒のほか園内に取り残された生徒もいて、一瞬に消息が分からなくなった大事な友人たちをずっと心配し続けていたとも聞きました。バスの中では繰り返し津波の映像が流され、「自分たちの被害はまだまだ軽いのだ」と自覚した反面、海に近いので「津波が来たらどうしよう」という恐怖もあったそうです。
こういう時間を共有したからこそか、彼らのつながりというか仲間意識はとても強いように感じられました。今日の卒業式で泣いている子が多かったのも、そういう仲間との別れに対する寂しさによるのかもしれません。本当にいいものを見せてもらったと思います。いい仲間がいて、いいなあと思います。また友達を思いやる心を持っている長男の姿を見て、改めて見直しました。
日本は今、未曾有の大震災のまっただ中にいて、原発の不安も抱えている状況です。しかし、後ろ向きになっている暇はなく、前に進むしかありません。今日は子供達の姿を見て、いっそうその気持ちを強くしました。
頑張ろう、日本。