今回の腰痛は腰椎下部より仙骨周辺のほうが痛くて、夜もあまり寝られませんでした。輪行も正直辛かったのですが、電車も混んだのは最初だけで、途中座れたのが大きかったです。しかも電車のバックシートの形がちょうど私の腰椎〜仙骨のカーブをサポートする形になっていて助かりました。
目的の駅に着きました。電車のタイミングの問題で持ち合わせの40分以上も前に到着。飲み物やおやつなどを買って、待ち合わせ場所にいたら、別のグループのMTBerさんとお会いしました。外国の方でしたが日本語が上手で、COVEのMTBに乗っておられました。直接MTBで来られていたし、かなりこの周辺に詳しい感じでしたので、地元の方かもしれません。
その後、本日誘っていただいたHさんと合流し、スタート地点に向かいました。スタート地点には初めてお会いする方がお二人。Mさんは地元の方で、もう一人は若手のYさん。私以外は全員ビンディングペダルで、ハイドレーションパックを装備されていました。それに、みなさん2.25inchのタイヤを履いておられましたが、KENDA NEVEGAL 2.25やSCHWALBE NOBBY NIC 2.25など、太めのメーカーでしたので、明らかに私のIRC MIBRO for Marathon Tubeless 2.25より太かったですね。
スタート地点。今日は天気は最高ですが、「暑い」。まずスタートからゆっくり急斜面を登っていきます。だいぶ登ったところで休憩。今日はみなさんにきちんと付いていくことが重要でしたので、あまり写真を撮っている暇がありませんでした。
かなり暑くはあるんですが、上の方は風通しがよくて比較的涼しいので助かりました。今回ローカルライダーのMさんが案内して下さいましたが、この天候だとかなり熱射病を起こす人が多いらしく、とにかく水分補給を行うように、とのことでした。なので、結構いろんな場所で休憩時間を設けてくださったのですけど、みなさんハイドレーションパックだと水分補給がスムースです。
また、Mさんは技能と知識が豊富で、いろんなお話を伺えたのも今日の収穫でした。いろんなメーカーのフレームやパーツなど、長所と短所を細かく知っておられて、次のパーツやフレームの導入の参考にさせていただきたいと思いました。わがLeftyについても「見た目とは違って普通に乗れる」「利点は軽いことと剛性が高いこと。20mm Axleフォークより高剛性だと感じた」「でも、友人はレースのゴールの瞬間に両手を上げてコケた(笑」とおっしゃっていました。私も同様に感じます。
さて、最初の休憩時点から下りに入りますが、私、ちょっと考えが甘かった。路面は基本、マッドでスリッピーです。昨日普段使っているアイウエアが見つからず、仕方なしに色の濃いサングラスを着用してしまったのですが、シングルトラックに入ったとたん視界が悪くなってしまいました。で、最初のドロドロでだんだんの斜度の強い下りで脇の草のところに突っ込んで久々の前転! 左肩から落ちました。
「まあ、初めて来たヤツはここはびびるわな」と誘ってくれたH氏は彼なりにフォローしてくれましたが、確かにビビッた! ここで今日のアイウエアの使用をあきらめました。
ただ、アドレナリンが出たおかげで、ここで腰痛のことはほぼ頭に登らなくなりました。
岩のように見えて実はスリッピーな土というような場所も多く見られましたし、深いところではタイヤが完全に埋没するようなマッドセクションもあったので、最初の山のシングルトラックの前半はバイクコントロールに苦しみました。ですが、そのうちコツをつかみ、そういう場所もまっすぐに走れるようになってきました。そうするとスリッピーでマッドなシングルトラックやその下りもかなり楽しいですよ。押しも相当ありましたが、5月に行った奥多摩の某山のような標高はないので、登りで消耗しきることもなかったですね。
また、日が当たる部分はシングルトラックも乾いているので、マッドとセミドライと適度に出現するので「飽きない」。めちゃくちゃ楽しかったです。
Yさんによれば「今日の路面コンディションは非常に良くない」とのことでしたが、Mさんは「これに慣れたらどんな路面も普通に走れるようになる」と言っていました。MさんのみHTバイクだったのですが、技能がずば抜けていましたね。登りとコースのライン取りはHさんのすごさを感じましたよ。
そういえば山の中の休憩中にしばしトレイルランナーの方と歓談しましたが、これもいろんな話が聞けて楽しかったです。Mさんによれば、最近はトレイルランナーの方が非常に増えているけど、MTBはほかのグループに会うことがなくなってきたなあ、とのことでした。
一つ目の山を下りて休憩。二つ目の山は最初はほとんど押しでした。高速で抜けられる快適なシングルトラックもありましたが、草に隠れた段差にハンドルをとられて一度転倒。途中サドルがゆがんだまま走ることに…。
登った先の展望台で一休みです。みなさん半端じゃなくカッコイイバイクをお持ちなんですけど、特にAM好きの私が惹かれたバイクが左端のCommencal。オーナーのYさんは「路面追従性がすごくいいので、跳ねて方向転換するタイプの人には向かないかもしれませんが、オングリップで曲がる人にはすごくいいかも」とおっしゃっていました。前からオークションに出る度ウォッチリストに入れていたフレームですので、ちょっとだけ載せていただきましたが、リアの感触が素晴らしい。リバウンドがそこそこ効いているのは私のProphet号も一緒なのですが、往路も復路もバターをつぶしているようにスムースなんです。
このリンク構造があのしっとり感を出しているのでしょうね。先月売却したRize号にも感触が似ていましたが、Rize号のストロークの感触はもっと乾いた感じで、これほどはしっとりしていなかったと記憶しています。また、Rize号よりこちらのほうがストロークが10mm長いので、若干余力も感じられました。ほすぃなあ。これは。
対してProphet号は至ってシンプル。同じようにストロークはしますが、同じリバウンド設定でも、全ストロークの中で、動作が速い区域と遅い区域があるような感じを受けます。エレベイテッド・チェーンステーというところは一緒なのですが。両者ともシングルピボットではあり、スイングアームが固定されている場所もほぼ一緒です。
Mさんによれば、「直押しはユニット性能に依存する。でも、どんなにユニットがよくても、リンク式と比べると限界はある。これは仕方がない。」「リンク式と同じ感覚で今日みたいな場所を登るとどうしても直押しはスリップする。直押しは直押しならではの乗り方をしないと。」「対して、VPP/DW☆Link/Maestroなどのリンク式はバイク任せにできる。というか、バイクにしてみれば、勝手に凝ったペダリングをするな! って感じ」とのこと。勉強になりました。リンク式の「勝手に凝ったペダリングをすんな」という表現に対して、Prophet号の性格については、前に赤が好きさんがおっしゃっていた「はぁ? おまえの操作が悪いんだろ?」的な表現を思い出して笑ってしまいました。
でも、Prophet号は今日のような狭いシングルトラックの切り返しの連続や、左が崖の細いオフキャンバーのシングルトラックなどでの走破性は素晴らしいと自画自賛でした。Prophet号に試乗したYさんも「軽くて切り返しがスパスパ切れる感じはする」と言っていたし、Hさんも「意外に素直な反応するバイクだな」と評価してくださいました。林道や道の広い常設ダウンヒルコースはRansom号のほうがいいのかもしれませんが、今日みたいにかなり狭いシングルトラックが続く山はProphet号のほうがいいでしょうね。
また、今日はMさんがご自身のChronic Delight Geoについてのジオメトリとペダリングについての話もされていたのですが、非常に興味深かったです。次に45rpmをと考えていた私ですが、いろいろなバイクを見てみたくなりました。Geoは製造期間も短く、今は流通していないので入手は難しいようですが…。前にHさんに紹介してもらったときに入手しておけば良かった。
最後の下りを終えたあとの感想は「とにかく楽しかった」ということ。それに、マッドコンディションでのバイクの扱い方についてひとつコツをつかんだ感じで、これも今日の大きな収穫でした。
冬とかはもう一つ山を越えるらしいのですが、今日は気温の高さもあって2つで終了となりました。最後に「大盛り」のお店によって、たっぷりと腹ごしらえしましたよ。このお店、量もなかなかでしたが、味がおいしかったなあ。
その後、地元のMさんにお礼を言ってお別れし、一度集合場所に戻ったあと、私は駅まで自走で帰ることにしました。道を覚えるためです。私は本当にかなりの方向音痴であり、すぐに道を間違えます。事前にiPhoneの地図で場所を確認しておいたにもかかわらずやっぱり2-3回間違えましたから。間違えたから↓の写真も撮れましたけど。
いやあ。改めて夏ですねぇ。家族を連れてこようかな。
今回は楽しいだけでなく、いろいろと収穫があった1日でした。極上のトレイルでした! 1日トレイルを案内して下さったMさん。常時私を先導して下さったYさん。今回のライドに誘っていただいて、終日私を後ろからフォローしてくださったHさん。本当にありがとうございました。
…。帰りは腰痛のことも思い出して、痛みに耐えながらペダリングです。輪行袋への収納も風が強くて大変でした。
いつも洗車を先延ばしにして清掃が大変になるから今日は一気に洗車してしまいました。
山中ではタイヤは2.5インチかというような太さになり、リンク周りには土が積もっていたのですが、舗装路を快走したことでだいぶ汚れは落ちていました。しかし、例の「パキパキ音」はたった1日で復活してしまいましたよ…。ホント、どうしたもんでしょうか。BBの清掃でいったんは消えたのだからBB周りに何らかの原因はありそうなんですけど、そこそこ過激に使っているProphet号にXTRはまずいのかな? そういえば今日のみなさんのクランクはXTでした。変速系はXTR率が高かったですけど。ちょっと考え直す時期にきたかも。
※ 記事中でいろんな方のお話を書いていますが、いったん私の頭を経由していますので、ニュアンスが変わったりしている可能性がありますが、そこはご勘弁を。
コメント
コメント一覧 (6件)
おぉ、さっそくのエントリですな・・こんばんは。
(これから2度寝です・・・苦笑)
修行ライド、お疲れ様でした。なかなかのコースだったようですが、
暑い一日も楽しまれたようで、なによりですよ。
(しかし・・お元気ですねぇ・・腰は大丈夫ですか?)
Commencal METAシリーズは、RIZE号ゲットの際に候補に上がっていた一台なんですが・・
こうやってオーナー様の車体を改めてみると、カッコ良いですねー。(一時、某オクでも出てましたし)
乗り比べが出来るのはちょっと羨ましいですが、絶対ついて行けないので。。。(沈)
そう言えば昨日、クロスバイクの女性ライダーにぶち抜かれちゃいました・・あはは・・(撃沈)。
充実したライドだったのが伝わってきます!
tktr山からの風景懐かしい(実家の裏の山が見えます)。
あの辺はMTB盛んでうらやましいです(MTBerの数減っているみたいとのことですが…)
コースつなげて走れるのはいいなぁ。
sadaさん。こんばんは。こんな時間に…。
実は私もこれから二度寝です。
帰ってきて飯食ってすぐに倒れましたので…(苦笑
> Commencal META
カッコイイですねぇ。これは。
リアの感触はRizeとも似ていましたが、今日のライドがもしRize号だったらどうだったんだろうなあ、なんて思ったりもしました。
さすがにProphet号は登りでトラクションが抜ける感触をよく味わうんですけど、もしかしたらRizeだともっと登れたんじゃないかって。
Lefty Max仕様の2010 RZ One40、入手しておきたい気も…。
もうちょっと仕事頑張らないとダメですが、Lefty Maxだけは買っておくかもしれません。
> クロスバイクの女性ライダーにぶち抜かれ
ははは。私もよくママチャリの女子高生にぶち抜かれますよ!
彼女たちはなんであんなに速いんだ?
Tさん。こんばんは!
> 実家の裏の山
おおおっ。もう方向感覚が全然ないのですが、そうでしたか! でも裏山があるっていいですね。
ウェットなコンディションの急斜面にマッドな崖沿いのシングルトラックは最初は苦戦しました。
でも、おかげさまで5月にg山を体験しておいたので、崖沿いの恐怖心と登りについてはだいぶ耐性が出来てきていたみたいです。
コースをつなげて走れるのはこれはまた楽しいですね。
山がひとつ変わるとまた雰囲気も変わって。
でも本当はもう一つ続けるのがルーティンらしいのですよ。
やはりローカルの人がいないと迷うので、一度予定を合わせて行きたいですね。
収穫の多い、トレイルライドだったようで良かったですね。
海岸の写真で、場所はおおよそ解るのですがあの辺りの
トレイルは楽しいそうですね。それにしても、、混んでますね
海。。というか砂浜。。
皆さん、格好いいバイクにお乗りですね。乗り込んでる感じが
格好いいですね。そうそう、ProphetってLeftyですし見た目が
派手でキワモノっぽく見えますから、素直で割と癖のない乗り味に
驚く人も多いですよね。
パキパキ音は、一カ所ずつ思いついた部分探っていくしか
無いようですね。。異音って意外な所が原因だったりする
事もあるようですよ。。
hw875@四角四面さん。こんにちは。
地元に近いのでしょうか? いやあ、海も近いし山も近いし、いい場所ですねぇ。
引っ越ししたくなりましたよ。でも地価がかなり高いらしいですね。
私はかなりの方向音痴ですから、かなり迷ったあげくにあの海岸に出ました。
賑やかで良かったですよ。
でも、昔みたいにあの中に「わーい」って入って行けません。
こういうところはやっぱり年なんでしょうか…。
みなさんのバイク、格好良かったですよ。
Commencalは前から興味津々で某オクのウォッチリストにも入れて動向を見たりしていましたが、Transitionもリンクを介しているけど、シンプルでメンテナンスしやすそうだったですし。
地元ライダーさんのGeo号はまた素晴らしい感じでした。
フレーム重量で2kg以上あるみたいなのですが、すごく進むそうです。
もう一台ストックしているそうですよ。
以前オクに出たときに私も買っておけば良かった…。
先輩ライダーに「これがイイよっ」て勧められたモノだったんですが、素直に聞いておけばよかったと思います。
> Lefty
みなさんすでにLeftyは試乗などでも体験済みだったようで、特性なんかも理解されていました。
私のProphet号に改めて乗った人も「素直でクセがない」ってhw875@四角四面さんと同じことを言ってましたよ。
> パキパキ音
いやあ。お騒がせして。原因が(たぶん)分かりました。おっしゃる通り私にとっては意外な場所で、ペダルでしたよ。
今からエントリを書きます。