以前にも紹介しましたが、ICOのコンテンツは「親指シフトキーボード」によって作成されています。
このキーボードが入力効率の非常に優れたキーボードであることは、今まで何度も述べました。しかし、私にとって一つ大きな問題があります。それは、どこでも手軽に利用できる周辺機器ではない、ということです。
例えば、出先で原稿を作成したいと考え、そこにあるPCを借用したとします。しかし、用意されているのは例外なくJISキーボードなのです。
私自身はローマ字での入力も可能ではありますが、「タイプ数が多い分ミスが多くなる」「スピードが遅くなる」「不自然な運指パターンが多く疲労する」など、かなりのストレスになります。かといって、かなりのサイズがあるキーボードを持ち歩くのも現実的ではありません。
一番理想的なのは、親指シフトキーボードを搭載したノートパソコンを利用することだと思います。しかし、「ICOを支える親指シフトキーボード2」でも述べましたが、それらは特注でしか購入できず、非常に高価で手が出ない、というのが現状です。
このような理由で、現在は通常のJISキーボード搭載ノートパソコンに、キーボード入れ換えツールをインストールして、無理やり親指シフトキーボードノートがわりに使用しています。ところが、いくつかのツールやドライバを複合して使用しているためか、非常に不安定で、数十分単位、あるいは数分単位で「使用不能状態」に陥ってしまうのです。これでは正直使い物になりませんね。
そんななか、21日に何気なく富士通の「FM WORLD」を閲覧していました。すると、新しくノートパソコンがリリースされたというニュースが目につきました。
何気なく各新機種を眺めていると、なんとはそこに「親指シフトキーボードモデル」という文字が! 閲覧するページを誤ったのかと思いましたが、どうやらそうではなさそうです。FMV-BIBLOオールインワンタイプ初の(ビジネスモデルではない)、またコンパクトB5サイズでは初となる「親指シフトキーボードモデル FMV-BIBLO MC2/40S FMVMC240S」の 誕生です!
それは画面がXGAではなく、SVGA対応であること、CD-ROM搭載ではないこと、親指シフトキーボード搭載タイプはCCDカメラがオプションになることなど、完全に満足できる扱いの製品ではありません。しかし、オールインワンタイプのBIBLOが初めて親指シフトキーボードを搭載したこと(特注ではない)には大きな意味があります。
また、そのサイズの小ささのわりにキー ピッチが17mmと確保されていること、1.4kgと軽量であること、また、性能的にもCeleron400MHz搭載であることなど、非常に魅力的に感じます。
価格はオープンプライスですが、当初は20万円台前半に落ち着きそうな気配です。A4サイズのビジネスモデル(LIFEBOOKシリーズ)は実用性で勝るようにも思いますが、価格ではやはりオールインワンタイプに魅力があります。
これは絶対にほしい! 先立つものはありませんが、物欲が異常に膨らんでいる状態です