9月に富士見に行き、Santacruz NOMADに乗せていただいて、「下る」ことの楽しさを初めて知ったような気がした。そんなわけで、最近は友人に相談して下りが得意なバイクの完成車、もしくはフレームを探していた。
そんな私に友人が紹介してくれたのは、世田谷区池尻にある「トレイルストア」というショップだった。一緒について行ってくれるというので、彼の言葉に甘えて昨日早速トレイルストアに出かけることにした。
お店では代表の和田さんが出迎えてくださった。和田さんは「ハジメの一歩」の著者でもあり、もちろんこの名著は私の蔵書に含まれている。
店に入った瞬間に、友人のHさんが「ほら、こんなのありますよ」と、SCOTT RANSOMが置いてある場所を指さした。これはすごく高いバイクだし、見るとほしくないので、まずは和田さんに「友人たちと下りを楽しく」という希望を伝えた。
「そうですか! それならこれ。ブッちぎれます」と紹介していただいたのがターナーの2003年型フレーム。フレームは2003年型でも、リアショックが2007年型のFOX DHX Air 5.0。リアハブつき。この2つで10万円を超えるそうだ。40万円オーバーのセットが23万円ということだし、カッコイイのですぐにほしくなったけど、まだいろいろと見てみないと…。
次は、Specialized DEMO 9。DEMO 8の試乗車があるというので、裏の公園で試乗させていただいた。DHバイクということで、こぐのが大変かと思ったが、そうでもなかった。意外に軽くて、平地やちょっとした上り坂でも普通にこげる。ちょうど小高く盛られた山があるので、ここに作られた階段を降りてみたが、ほとんどなにも衝撃が感じられない。楽すぎるくらいだ。これだったら、友人たちと同程度のスピードで下っても怖くないかもしれない。
お店に戻って、少し友人と話をしてみた。確かにこのバイクだと私でもラクに下れると思う。しかし、私がこれに年何回乗るのか? 買えば乗る回数は増えるけど、それにしてもこのバイクが乗れる場所は限定されている。
みんなと一緒に走れて、楽しむというレベルなら、前回Nさんに乗せていただいたNOMADのような性格の、下れて登れるバイクでいいのでは、というもう一つの結論が見えてきた。そこでHさんが再び指さしたのは、SCOTT RANSOM。これは、かっこよくて本当にほしいけど手が出ないという、私の中では禁断のバイクだったのだが、ここには2種類置いてある。私が知っているカーボンフレームのRANSOM 20は今年の型だが、パーツ構成がアップグレードされていて、60万円オーバー(これでも相当安くなっているらしい)。しかし、もう一台は来年の型でRANSOM 40といい、フレームがアルミ、しかも価格帯はProphet 1000より少し高い程度だ。NOMADのフレーム代 + アルファで完成車が変えてしまう。
和田さんは以前、NOMADに乗ったときその登坂性能に驚いたそうだが、RANSOM 20に乗ったときはもっと驚いたそうだ。RANSOM 40はカーボンの20より少し重いそうなので、もう少し軽いフォークを付けるといいかも、ということだった。
もともとほしかったSCOTT RANSOM。それが、フレームがアルミとはいえ、この価格だ。正直、カーボンとアルミは迷った。和田さんのおすすめはカーボンだが、Hさんは、「本当に必要なの」と冷静なアドバイス。
というわけで、SCOTT RANSOM 40で決まり。今日はProphet 1000に乗って来店したので、取りに来るのは明日以降。